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存在感を増すニュージーランドの映画産業…その秘密とは?(1/2)

存在感を増すニュージーランドの映画産業…その秘密とは?
ウェリントン空港も『ホビット』一色! - Wetaワークショップ制作の巨大ゴラム

 ニュージーランド人監督ピーター・ジャクソンの『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの製作にはじまり、近年は『アベンジャーズ』『プロメテウス』『アイアンマン3』『ウルヴァリン:SAMURAI』といった数々のハリウッド大作の視覚効果を請け負い、さらにはジェームズ・キャメロン監督の『アバター』(2009)続編3作の製作が決まるなど、ニュージーランドの映画産業の存在感は年々大きくなっている。関係者への取材からその秘密に迫った。

 ニュージーランドの首都ウェリントンのミラマーには、コンセプトデザインやアイテム制作のWetaワークショップをはじめ、視覚効果のWetaデジタル、ストーン・ストリート・スタジオ、編集のパークロード・ポストプロダクションなど映画製作に必要な会社が全てそろっている。Wetaワークショップのゼネラルマネージャー、ティム・ラウンダーは、これらの会社の関係を「兄弟のよう」と表現。なぜなら、現在公開中の『ホビット 竜に奪われた王国』といった大作では一緒になって働くが、それと同時にそれぞれが個々に小さなプロジェクトも進めているからだ。

 Wetaワークショップで17年働くコンセプトデザイナーのダニエル・ファルコナーは、それこそが大切なことだと語る。「この業界はフリーランスが基本で仕事がある時とない時の差が激しいから、キャリアを維持するのが難しい。そんな中で、リチャード(・テイラー)とタニア(・ロジャー)(Wetaワークショップの創設者)はすごくいい仕事をした。新しいプロジェクトを継続的にここに持ってきて、クルーを維持できるようにしているんだ。僕たちはそれぞれの仕事をしているけど、ほとんどの時間で安定したチームになっている。だからこそ、次の仕事を求めて世界中を旅せずに済むんだ」。

 また、ピーター・ジャクソン監督をデビュー作から支えてきたオスカー編集技師のジェイミー・セルカークは、ジャクソン監督の『さまよう魂たち』(1996)(主演:マイケル・J・フォックス)が同国の映画業界の転換点になったと明かす。「僕たちがこれを成し遂げられるとは誰も思っていなかった。つまり、初めてアメリカから製作費が出た作品なんだよ。ニュージーランドを有名にした作品だ」。そしてジャクソン監督は、続けて発表した『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを大ヒットさせてシリーズ合計17個のオスカーを獲得し、ニュージーランドの風光明媚(めいび)なロケーションと地元スタッフの能力の高さを世界に知らしめた。


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