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監督が明かす新作『セインツ -約束の果て-』とは?

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デヴィッド・ロウリー監督
デヴィッド・ロウリー監督

 本日より日本公開される、ルーニー・マーラケイシー・アフレックがタッグを組んだ新作『セインツ -約束の果て-』について、デヴィッド・ロウリー監督が語った。

映画『セインツ -約束の果て-』写真ギャラリー

 本作の舞台は1970年代のテキサス。銀行強盗を繰り返していたカップル、ボブ(ケイシー)とルース(ルーニー)は、銃撃戦で保安官パトリック(ベン・フォスター)を負傷させてしまうが、ルースの身代わりとなり、ボブだけが投獄される。4年後、ボブの娘を生みテキサスに暮らすルースに会うため、ボブは脱獄を企てるが、その間にパトリックがルースにひそかな恋心を抱き始めていた。

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 原題が『Ain’t Them Bodies Saints』という変わったタイトルなのは「このタイトルにすることで、観客に古い南部のフォークソングやゴスペルソングのようなものをイメージしてもらいたかった。このタイトルは、音楽の楽曲のタイトルのようでもあるんだ。そして、観客が映画を観ていくうちに、(ストーリーの構成が)古い楽曲を想像させることを、僕は意図的にセッティングした」と語る通り、古き時代をほうふつさせる作品になっている。

 ケイシー・アフレックを主演に据えたのは「映画『誘う女』、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』などに出演していた若い頃から彼のファンだった。彼は若い人の理想主義を持ち合わせていて、声にも希望を感じる。それに、典型的なハリウッドの主演俳優ではないことや、ボブ役に必要なボーイッシュな要素を持っていて、大人にならない人生を選択するこの役に適していた。そして、チャーミングな点や自分の話を語りたがるほど話し好きなところも、ボブと似ていたんだ」と、その選択に自信をのぞかせた。

 舞台を1970年代のテキサスに設定したのは「携帯電話があったらストーリーに無理があることや、まるでおとぎ話のような語り口にして、無理に現実の世界にこだわらないようにしたかったからだ。それに、観客に映画内で過去の世界に飛び込んでもらいたかった。もっとも、今作ではそれほど70年代にこだわってはいないが、過去の感覚を味わえる作品だと思っている。さらに、ロバート・アルトマンの映画『ギャンブラー』やテレンス・マリックの『地獄の逃避行』などの70年代の映画が好きだからでもあるだろう」と答えた。

 映画は、物悲しい叙情的な演出と3人の演技派俳優が繰り広げる興味深い関係が、最後まで楽しませてくれる作品に仕上がっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosok)

映画『セインツ -約束の果て-』は公開中

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