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濱田岳の英語劇がアメリカで高評価のワケ!ハリウッドで活動する日本人監督が分析

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矢野浩二教授、サキノジュンヤ監督、妹尾浩充プロデューサー
矢野浩二教授、サキノジュンヤ監督、妹尾浩充プロデューサー

 俳優の濱田岳が、ほとんどのシーンで英語セリフにチャレンジした日米合作映画『サケボム』特別先行試写会が12日、デジタルハリウッド大学の駿河台キャンパスにおける特別講義内で行われ、サキノジュンヤ監督、妹尾浩充プロデューサー、同大学の矢野浩二教授が来場した。

映画『サケボム』フォトギャラリー

 サキノ監督は、岩井俊二監督や紀里谷和明監督らの海外進出をアシスタントとして支えるなど、ハリウッドを拠点に活躍する新鋭作家。ハリウッド挑戦を目標に現地を訪れる人々について「世界中から来るから、意識レベルが高い人が集まっている」と切り出す。

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 さらに監督は「ハリウッドでは、映画を制作する環境は整っている。別に外国人だから映画を作れないということはない。皆さんが思うほどハードルは高くない」と現状を解説。それに対して妹尾プロデューサーは「ただし、制作者や役者の層は厚いところなので、情熱を持続させることや、つらいことがあっても打ち砕かれない精神力の高さが必要となる」と付け加えた。

 サキノ監督初長編となる本作の主人公は、日本の老舗酒蔵で働く純朴な青年ナオト(濱田)。理由も告げずに突然帰国したアメリカ人の恋人を追って現地にやって来た彼が、いとこのアジア系アメリカ人のセバスチャン(ユージン・キム)と彼女を探す旅に出かける姿を追う。「サウス・バイ・サウスウエスト映画祭」など数々の海外映画祭で上映されたのをはじめ、海外での上映、動画配信なども予定されるなど、高い評価を得た。

 そんな本作では、セバスチャンが自身のコンプレックスの裏返しとして、アジア人についてのきわどい自虐的なジョークを全編にわたり発する。「アメリカでは、人種差別は非常にセンシティブな問題」というサキノ監督は「そこに挑戦しないと、超えられない壁があるんです」とコメント。「そういった部分を全てセバスチャンに言わせいて、ほとんどのシーンに、現地でよく知られているアジア人に関するジョークを織り込んでいる。そういったところも、アメリカでウケた部分だと思います」と付け加えていた。(取材・文:壬生智裕)

映画『サケボム』は5月24日より新宿シネマカリテほか全国順次公開

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