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河瀬監督、『2つ目の窓』カンヌ無冠も大きな称賛に確かな手応え!

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祝福のケーキを手に笑顔を見せる河瀬直美監督と村上虹郎、松田美由紀
祝福のケーキを手に笑顔を見せる河瀬直美監督と村上虹郎、松田美由紀

 第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作『2つ目の窓』の河瀬直美監督が1日、表参道で行われたアニエスベーのレセプションパーティーにおいて、女優の松田美由紀とトークショーを行った。

映画『2つ目の窓』フォトギャラリー

 同作は『萌の朱雀』(1997)で同映画祭新人監督賞のカメラドール、『殯(もがり)の森』(2008)で同映画祭グランプリを受賞した河瀬監督の最新作。奄美大島に暮らす16歳の少年少女と周囲の大人たちの姿を通じて、自然と人間との共存や、命について描いている。

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 河瀬監督にとって「最高傑作であり、自身のターニングポイントである」とあらん限りの思いを込めた作品で、カンヌでは惜しくも受賞はならなかったものの、「フランスで上映が決まっています」とうれしい報告も。さらに「映画に対する反響や称賛はうそ偽りなく大きいです」と手応えを実感しているといい、「(映画製作を)人生で真摯(しんし)にやり続けて、そのことだけをやり続けられているのであればこんなに幸せなことはないです」と喜びを語った。

 その一方、報道で受賞結果がクローズアップされがちなことに河瀬監督は「マスコミの前に出ていくと賞を取るためにあそこに行ったみたいなイメージが出て、それはどうしようもないことだなと思います。でも、これだけは言えますけど、本当に賞を取るために映画を撮ってはいないんですよ」と残念に感じていることを打ち明けた。

 トークショーでは河瀬監督と松田が撮影時の話に花を咲かせたほか、主演の村上虹郎も駆けつけて先月30日に誕生日を迎えた河瀬監督を祝うほほ笑ましい一幕も。松田は、入院するシーンのために実際に病院に数日間入院したエピソードなどを紹介し、河瀬監督の演出について「松田美由紀という人間を忘れて、役に没頭するということに導いてくれる人です」と絶賛していた。(中村好伸)

映画『2つ目の窓』は7月26日より公開

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