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永瀬正敏主演『KANO』は日本統治下の台湾で甲子園出場を果たした農林学校の実話

永瀬正敏主演『KANO』は日本統治下の台湾で甲子園出場を果たした農林学校の実話
マー・ジーシアン監督

 永瀬正敏主演の話題の台湾映画『KANO』について、マー・ジーシアン監督が現在開催中のNYAFF(ニューヨークアジア映画祭)で語った。

 本作は、日本統治下の1931年に、台湾の嘉義農林学校が日本人・台湾人・先住民で混成されたチームで甲子園出場を果たした実話を描いたもの。新任監督として野球部を任された近藤兵太郎(永瀬)は、かつて自身がコーチをしていた松山商業時代の厳しいトレーニングを基に、野球部を甲子園に導いていく。近藤の妻役を坂井真紀、嘉南大しゅう建設の日本の水利技術者、八田與一役を大沢たかおが演じているのも注目。

 製作経緯は「1931年に日本統治下だった台湾では、階級の違いはすごく重要なことだった。そのような環境下で混成された野球チームが、最終的にその階級を取り払ってしまったことに、まず興味を持った。しかも、日本人である近藤が当時の台湾で才能を重視し、人種を気にせずに混成チームを作り上げたことにも、深い意味合いがあると思った」と語ったマー監督は、今作のリサーチのために選抜高等学校野球大会を観戦したそうだ。

 永瀬正敏を主演に据えたことについて「もともとスターやアイドル的な俳優ではなく、高いレベルの演技力を持っている俳優を選びたいと思っていて、実は永瀬は僕ら製作陣の第1候補だったんだ。彼のカリスマ性が近藤に適していると考えた僕らは、彼との出演交渉の際に、彼の俳優へのこだわりが、近藤の野球へのこだわりに適していると再確認できた」と明かした通り、この選考は間違いないと思えるほど、永瀬は迫真の演技を見せている。

 当時の甲子園が見事に再現されていたことについて「嘉義農林学校が実際に甲子園に何度か行った際に掲載された当時の台湾の新聞や、朝日新聞の助力による膨大な資料のおかげで、当時の甲子園の内部も鮮明に再現することができた。撮影する前は、こんなアクセスができるとは思っていなかったが、多くの日本人の協力を得ることができた。特にユニフォームは、当時の写真はモノクロで、実際に当時出場していた高校に、ユニフォームがどんなカラーだったかを直接聞いたりもした」と答えた。

 映画は、甲子園を目指した混成チームの学生だけでなく、嘉南大しゅうの建設を背景に嘉義の人々との関わり合いも描くことで、人種を越えたつながりを描いている点も注目だ。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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