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榊英雄監督新作は出版禁止小説の映画化 四肢を失った主人公に遠藤憲一

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四肢を失った主人公を演じている遠藤憲一(手前)
四肢を失った主人公を演じている遠藤憲一(手前) - (C)2014「木屋町DARUMA」製作委員会

 映画『捨てがたき人々』などの榊英雄監督の新作映画が、『木屋町 DARUMA』であることがわかった。同作は丸野裕行の同名小説を映画化したもの。同小説はその危険すぎる内容のため、2012年にApp Storeでアプリとして公開されるまで、問題小説として複数の出版社から、刊行を断られ続けていたという。ある事件で四肢を失った主人公・勝浦茂雄を遠藤憲一が演じている。

 本作ではかつて京都木屋町を牛耳る組織を束ねていたものの、5年前の事件をきっかけにハンディキャップを背負うことになった勝浦(遠藤)を中心に、闇世界に生きる人々の物語が描かれる。映画の脚本も原作者の丸野が手掛けており、2015年に公開予定。

 ハンデのある体で債務者の家に乗り込み、嫌がらせをして回収するという捨て身の取り立て稼業で生計を立てる勝浦。その勝浦の手足となって支える男・坂本役を三浦誠己が、その坂本に勝浦の世話を命じる古澤役を木村祐一が務めている。また、多額の借金を抱え、金貸しから陰湿な取り立てで追い込まれていく男には寺島進がふんしている。

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 さらに頭突きで瓦を割るCMなどで話題となった若手アクション女優の武田梨奈が、今作でアクションを封印。多額の借金を背負った父のせいで、狂わされ落ちていく汚れ役に堂々と挑んでいる。そのほか、烏丸せつこ木下ほうか福本清三片桐竜次らが出演する。撮影は2013年に、京都木屋町でオールロケで行われた。(編集部・井本早紀)

映画『木屋町 DARUMA』は2015年公開予定

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