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「まんが日本昔ばなし」常田富士男、奄美大島で地元民に間違われる

「まんが日本昔ばなし」常田富士男、奄美大島で地元民に間違われる
映画『2つ目の窓』のティーチインイベントに登壇した河瀬直美監督と「まんが日本昔ばなし」の声優としても知られる俳優の常田富士男

 映画『2つ目の窓』のティーチインイベントが12日、テアトル新宿で行われ、河瀬直美監督と主人公・杏子(吉永淳)の祖父役を務めた常田富士男が登壇した。

 河瀬監督からオファーを受けた常田は、「大喜びで飛びつきましたね。曾祖母が残したものを(主人公の)若い二人が受け継いでいくという、奄美大島だからこそ可能なつながりをうれしく感じた」と述懐。一方、島の古老を独特の味で体現してみせた常田の演技に対して河瀬監督は、「出演時間は決して長くないのですが、亀じい(常田演じる亀次郎)のささやき掛けるような声が、ここという時に登場人物たちの何かを支えてくれていた」と絶賛した。

 また、過酷だったと出演者が口をそろえて言う撮影現場では、「とにかく亀じいにはゴミ拾いをしておいてください、とお願いしました」と河瀬監督。「映像の中でカゴを背負ってゴミを燃やしているシーン、あれは亀じい、本当にやっていたんですよね」と振られると、常田は「そうでした! 楽しんでやりましたよ」とうれしそうに答えた。

 毎日毎日のゴミ拾い、その成果があって、奄美大島の島民に負けないくらい日焼けした常田。ある日、河瀬監督の親族が奄美大島を訪れたとき、現地の人だと思って常田を呼び止め、「ここで魚がよく釣れるスポットはどこですか?」と聞いてしまったほど。「それくらいなじんでいたんですね」と河瀬監督も当時を思い出し、間違われて「うれしかった」と常田も目を細めた。

 話が尽きない河瀬監督と常田の撮影秘話だが、中でも一番の思い出は、二人で朝日を見に行ったことだと河瀬監督は振り返る。「亡くなった人がチョウチョに戻るというシーンを撮る前に、亀じいと二人で朝日を見に行ったんです。そうしたら、突堤の先にチョウチョがやってきて、亀じいのところに止まり、次の瞬間、朝日が昇ったんです。奄美のわたしの祖先が亀じいに乗り移ったのかなって思いましたね」と神懸かり的な思い出をかみしめていた。

 本作は、神の島・奄美大島を舞台に、もがき苦しむ少年少女(村上虹郎、吉永淳)の心の成長を通して、連綿と受け継がれていく人間の命の奇跡を描いた人間ドラマ。第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、大きな反響を呼んだ。(取材:坂田正樹)

映画『2つ目の窓』は公開中


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