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三池崇史監督『風に立つライオン』現地キャストと心を通わせた本格ケニアロケ

三池崇史監督『風に立つライオン』現地キャストと心を通わせた本格ケニアロケ
ケニアでのロケを振り返った三池崇史監督

 三池崇史監督が、10日に都内で行われた映画『風に立つライオン』特別ティーチインイベント試写会に国際協力機構JICA職員の大江佐知子氏と共に出席し、本格ケニアロケを敢行した本作の苦労をともなった撮影を振り返った。

 冒頭「今回は、オレ向き(のテーマ)じゃないでしょ? (原作者の)さだ(まさし)さんも、心配しているんじゃないかと思うけど、オレもそんなに悪い人間じゃないですよ」と会場を笑わせた三池監督。「ケニアは、映画人にとって未知の国。映画産業の盛んな南アフリカで撮ることも考えたけれど、ここでチャレンジしなければ、主人公のモデルになった柴田医師に思いが届かないと思ってトライしました」と決意の撮影を回想した。

 本作は、シンガー・ソングライターのさだまさしが、ケニアで国際医療活動に尽力した実在の医師・柴田紘一郎氏の経験をヒントに作った名曲「風に立つライオン」を基にするヒューマンドラマ。同曲に感銘を受けた俳優の大沢たかおが、さだに小説化を依頼。映画化の企画段階から携わり、主人公の青年医師・島田航一郎を演じた。

 半年かけてケニア人スタッフと合同で準備し、現地キャストのオーデションを行なった本作。といっても演技はまったくの未経験で、そもそも映画を観たことがないのだという。「彼らに撮影に来てもらうには、その場が楽しいところ、安心できてまた行きたいなと思えるところでなきゃいけない。ぼくらと彼らが心を通い合わせるという、一番基本のところが試されるような撮影だった」という三池監督。

 主人公・島田が赴任する赤十字病院は、小学校の敷地に広大なオープンセットを作った。三池監督は「ナイロビから未舗装の道を毎日3時間かけて通って。企画者でもある大沢さんは、撮影になるとストイックに演技に集中して、撮り方にはいっさい口を挟まない。それが余計にプレッシャーでね」と苦笑い。「さださんにも、9分以上ある主題歌を少し短くできますかとお願いしたら、逆に『長くなっちゃった』と(さださんから)返ってきた。そういう思いが詰まった作品」と本作を語っていた。(取材/岸田智)

映画『風に立つライオン』は3月14日より全国公開


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