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吉永小百合、二宮和也はかわいい息子!山田洋次監督『母と暮せば』長崎ロケに万感の思い

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長崎でのロケに感無量のキャスト陣
長崎でのロケに感無量のキャスト陣 - (C) 2015「母と暮せば」製作委員会

 吉永小百合二宮和也が初共演で親子を演じる、山田洋次監督最新作『母と暮せば』の長崎ロケが行われ、吉永らキャスト陣や山田監督が万感の思いを語った。

【写真】美しい和装姿の吉永小百合 - 『母と暮せば』製作発表記者会見

 広島を舞台にした戯曲「父と暮せば」などの井上ひさしさんの遺志を受け継いだ山田監督が、長崎を舞台にした本作は、助産師の伸子(吉永)の前に、3年前原爆で失ったはずの息子・浩二(二宮)が突然現れ、楽しかった思い出やかつて将来を約束した恋人・町子(黒木華)の話をして過ごす日々を描くファンタジー。4月26日のクランクインから、都内撮影所を中心とした東京近郊や名古屋で撮影され、7月頭には長崎でのロケがスタートした。

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 7月10日に長崎市の黒崎教会で行われたロケでは、親しかった人々がそろう教会の中を、伸子と浩二が寄り添って歩く感動的なクライマックスシーンが撮影された。33度を超える暑さの中、重要なシーンとあって山田監督の演出も普段より熱が入り、現場は緊張感に包まれたという。撮影の合間の取材には、吉永、二宮、黒木、町子に惹(ひ)かれていく青年役の浅野忠信、一人暮らしの伸子を心配して世話を焼く“上海のおじさん”役の加藤健一が出席した。

 山田監督は、「これはなんとしても作らなければと思ってから、2年の歳月が過ぎて、この長崎の地で主な出演者がみんな集まって、クランクアップを迎えることができ、こういった形で作品を終えることができると思うと『よーい、はい』と言うのもなんだか胸がいっぱいになります」と長崎で撮影することの意義と幸せをかみ締めた。戦後70年の節目に製作されるとあって、吉永ら俳優陣も感無量の様子で、山田組初参加の二宮も「長崎という地で終われるのが、卒業旅行ではないですけど、この地で終えられてよかったなと思っています」としみじみ。

 また、母親役を務める吉永は、「初めて会ったその日から、もしかしたら本当に自分の息子なんじゃないかと思うくらい、寄り添って演じることができました。かわいい息子です」と二宮の印象を語ると、芝居についても「とてもしなやかなで、どんな状況でも力を入れずに、本当にすばらしい存在感で、私は引っ張ってもらいました。こういう息子に出会えて本当によかったと思います」と褒めちぎった。

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 その言葉に「そう言っていただけただけで、この作品に出てよかったと思います」と喜びを見せた二宮は、「本当に、とても優しいお母さんで、撮影が終わる度に『よかったね、よかったね』と言ってくれて、一度撮影が終わった時に抱きしめてくださいました(笑)」と初共演を振り返る。この相思相愛な“親子ぶり”を山田監督は、「本当にお二人は甘ーいんですよね。とても甘いトローンとした味が漂っていてね」と表現。「時として恋人に見えるような甘さ、そういう独特の母子の物語になりえているのではないかと思います」と見どころを語り、戦争を題材としながらも、山田監督ならではの心に染み入る人間ドラマに期待をもたせた。(編集部・吉田唯)

映画『母と暮せば』は12月12日より全国公開

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