シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
.

声優・富田耕生 半世紀を超えるキャリア、1万以上の作品に携ってきたプロが明かす名人芸とは?連載第2回【声優伝説】(1/2)

声優・富田耕生 半世紀を超えるキャリア、1万以上の作品に携ってきたプロが明かす名人芸とは?連載第2回
富田耕生が語る“声優業半世紀”

 テレビアニメや外国映画・ドラマの吹き替えなど、50年以上活躍してきた声優の富田耕生さん。長いキャリアのなかでも、富田さんの吹き替えの代名詞といえるオスカー俳優アーネスト・ボーグナインが1980年代に出演した米テレビシリーズ「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」。そのブルーレイBOX発売を機に、28年ぶりに追加収録された吹き替えで健在ぶりを発揮した富田さんに“声優業半世紀”を聞いた。(取材・文:岩崎郁子)

■芝居の原点は人間観察

 かつて声優の多くがそうだったように、富田さんも振り出しは芝居だった。名バイプレイヤーとして知られる山谷初男さんらも所属していた劇団東芸で舞台役者として、まず教えられたのは人間観察だったという。「作家から『劇団に通う電車で見る(見ず知らずの)同じ人を、1か月くらい追いかけてこい、どこに行って、どんな商売をしているのか。人を見る目を養え。人には色々な側面がある、1足す1は2じゃないんだ』と言われた」と語る。

■ポリープを2度も切除した経験も

 こうした修行や舞台で鍛えた度胸ゆえか、吹き替え声優業での「失敗談や苦労なんて覚えていない」と振り返る。だが、現実には壮絶な体験も多い。草創期、生本番のアテレコで、「本番10分前に、体調が悪くなって、その場からいなくなっちゃう人もいて、いきなり代わりをやったりもしていたよ」と当時の苦労も明かした。ポリープを2度切除した経験もある。「激しい役(怒鳴る声)、力んだりする芝居が多かったし、たばこもよく吸っていた。ひどいときは声が出なかったからね。医者から、今度ポリープやったら声帯取っちゃうよ、たばこはやめなさいって言われてね」と述懐する。

■「勝手にしゃべって下さい」の指示もお手の物

 テレビアニメの声優としては、「鉄腕アトム」第1作(1963~66年)の時代から今なお現役。映画などの吹き替えでは、ボーグナインのほか、刑事映画の傑作として人気を誇る映画『夜の大捜査線』(1967)で、ロッド・スタイガー演じる警察署長の声を担当し、主演のシドニー・ポワチエ(声:田中信夫氏)との激しい罵り合いで圧巻の演技を見せたり、テレビシリーズ「地上最強の美女たち!/チャーリーズ・エンジェル」(1977~82年)などでは、アドリブを駆使したりとエピソードも多い。「台本に『勝手にしゃべって下さい』なんて書いてあって、好きなようにやらせてくれた。ほとんどアドリブで急にセリフを入れると、共演女性たちも喜んでくれたね」と嬉しそうに語った。


【関連情報】

楽天市場

ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク
  1. 記事
  2. 2015年
  3. 12月
  4. 23日
  5. 声優・富田耕生 半世紀を超えるキャリア、1万以上の作品に携ってきたプロが明かす名人芸とは?連載第2回