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“子供を殺す”という映画のタブーをどう乗り越えたか…イライジャ・ウッドのゾンビコメディー

“子供を殺す”という映画のタブーをどう乗り越えたか…イライジャ・ウッドのゾンビコメディー
キッズゾンビに襲われるイライジャ・ウッド - 映画『ゾンビスクール!』より - (C) 2014 Cooties, LLC All Rights Reserved

 映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで知られる俳優のイライジャ・ウッドが、主演と製作を兼任したゾンビコメディー『ゾンビスクール!』で“子供を殺す”という映画のタブーをどのように乗り越えたかを語った。

 『ゾンビスクール!』は、次々にゾンビ化する子供たちとうだつの上がらない小学校教師たちの死闘を描いたホラーコメディー。ゾンビといえども子供であるため、イライジャは企画開発中「暴力性をどう描くのか、ということをとても心を砕いて考えた」といい、「観客にとっても面白いと思ってもらえるように、かつ、いき過ぎじゃない範囲」を見つけ出そうとしたという。

 そのためにやったことが、観客が教師たちに付いてきてくれるように彼らをちゃんと描き、武器は銃を含めて全く登場させないということだった。「アメリカでは学校での銃がらみの事件がここ数年多発しているので、この映画の中ではそこに目がいかないようにしようとしたんです。そして学校で見つけられるもので戦うことを考えました。自分たちよりも巨大な敵と対決しなければいけないけれど、持っているのは普通の物しかなくて……というとこから笑いというものが生まれると考えたんです」。そうして作られた、教師たちがホッケースティックやテニス球出し機など学校にあるちょっとしたものを『コマンドー』(1985)のごとく装備していくシーンには思わずにやりとさせられてしまう。

 それに加えて、子供たちに危害を加えるということに関してとても重要なシーンがあるという。「それは、ウェイド(レイン・ウィルソン演じる体育教師)が消火器でボコボコにするシーンです。なぜかというと、敵である子供たちをやっつけたということに他の先生たちが別に喜んだりしないんです。むしろ子供の死を悼む沈黙の瞬間……恐ろしいことになってしまったという瞬間があって、続くシーンで“彼らはもう死んでいる、もう子供ではないものになってしまっている”という定義付けをして、そこから子供たちにも危害を加えるという展開にしているんです」。

 ホラー映画専門の製作会社を設立するほどのホラー好きで、企画から深く関わって恐ろしくも笑えるゾンビ映画を作り上げたイライジャは、そんな“キッズゾンビ”との共演を「普通のゾンビより気味悪いよね。典型的なゾンビだとわりとゆっくりした動きだけど、キッズゾンビは走って逃げようとしても狂ったように襲ってきてあっという間に囲まれてしまう。そういう恐怖がすごかった」と楽しげに振り返っていた。(編集部・市川遥)

映画『ゾンビスクール!』は2月13日よりシネマサンシャイン池袋にて先行公開 2月20日より全国公開


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