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『ズートピア』監督、ディズニーへの就活4回落ちた 夢かなえた根性

『ズートピア』監督、ディズニーへの就活4回落ちた 夢かなえた根性
リッチ・ムーア監督&バイロン・ハワード監督 - (C)KaoriSuzuki

 ディズニー・アニメーション『塔の上のラプンツェル』や最新作の『ズートピア』を手掛けたバイロン・ハワード監督は、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに入社するまで、同スタジオから計4回も不採用通知を受けたという。「『アニメーション部門に応募して、すぐに入るんだ』と思っていた。でも実際、ディズニーに入るのに2年間かかったんだ。応募したけど拒絶された。『ノー、ノー、ノー』ってね」。

 スタジオに入ることをずっと夢見ていたというハワード監督。何度も落ちたことで、一度は諦めた経験はあるかと思いきや、監督の熱意は全く冷めなかったという。むしろ「入るまでにそれだけ長くかかったことをとても誇りに思っている」とのこと。「僕は諦めなかったし、最初の4回で入れなかったことに対して、あまり自分自身がっかりしすぎないようにした」と語ったハワード監督は、ちゃめっ気たっぷりの笑顔で、「これから(就職活動等を)始めようとする人々は、入るのにどれだけかかりましたかと僕に質問するだろう。もし『ああ、応募して、1回目で入れたよ』と言ったら、彼らは『おお……』って感じになる。そういう期待に応えるのはタフなことだからね」と明かす。

 『ズートピア』では、「人は誰しも失敗するし、物事は思う通りには進まない」という誰もが直面する人生の壁が描かれている。もちろんヒロインのジュディも例外ではない。だが彼女は「人生で何か違うことをしたい。世界をよりよくしたい」という希望を胸に、ウサギ初の新米警官として何度もその壁にトライし続ける。その姿にハワード監督は共感を覚えたという。それは彼と共に監督を務めたリッチ・ムーア(他代表作:『シュガー・ラッシュ』)も同じだった。

火が付いたリッチ・ムーア監督とバイロン・ハワード監督 - 撮影・編集部

 ムーア監督が言うには、彼が子供のころに住んでいたオックスナードは、映画やテレビ業界で活躍する人を輩出するような町ではなかったという。アニメーターになるという夢を持つも、両親や家族、友達や大人に「そういうことはすべきじゃない」と言われ続けたムーア少年は、「僕の町で誰もそういうことができた人がいないのに、なぜ僕ができると思うんだろう。僕はクレイジーに違いない」と悩み続けたとのこと。だがムーア少年は、「僕はただトライするしかない」というやる気だけで、今やディズニー・アニメーションの監督という立場まで上り詰めた。彼は、学校の美術教師のある言葉が今も頭の片隅に残っているとのこと。学生から「どうすれば業界の仕事に就くことができるか」という質問に教師は、「とてもシンプルなことだ。ゲームにずっととどまる人々、決してあきらめない人々が成功するんだよ」と答えたのだという。

 お互いに夢を実現した両監督。だがムーア監督は一つだけ、ハッと悟った瞬間があると話す。「22歳くらいのときに、なぜか『僕は決してオリンピックに行けることはない』と思ったんだ。いつも頭のどこかで『僕にもあれはできる。6か月使って、本当に学べばできるよ』って思っていた」。そんなムーア監督に対して、バイロン監督は「もっと早く始めるべきだったね(笑)。『アメリカン・アイドル』には年をいきすぎているしね」と突っ込み。取材会場には監督たちの明るい笑い声が響いていた。(編集部・井本早紀)


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