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【完全ネタバレ】『ズートピア2』見逃しがちなイースターエッグ集

『ズートピア2』新ビジュアル
『ズートピア2』新ビジュアル - (c) 2026 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 国内興行収入100億円を突破したディズニー・アニメーション最新作『ズートピア2』(全国公開中)には、名作映画やディズニー映画のイースターエッグが随所に散りばめられており、特にディズニーアニメ関連の小ネタが山盛り。ここでは、見逃しているかもしれないイースターエッグの数々をまとめて紹介する。(文・平沢薫)

【動画】イケボすぎ!ニック&ゲイリー声優が『ズートピア2』を語り合う!

大人向け人気映画のオマージュ

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 まず大ネタは、ラスト付近でニックとジュディとオオヤマネコのパウバートが追跡劇を繰り広げる、雪の積もった樹木で出来た迷路。これは、スティーヴン・キング原作、スタンリー・キューブリック監督の名作映画『シャイニング』(1980)に登場する迷路のオマージュ。このシーンで『シャイニング』のテーマソングに似た音楽が鳴るのは、本作の作曲家マイケル・ジアッキノが意図的に入れたものだ。

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 前作の悪役、ヒツジのベルウェザー元副市長が収監されている独房は、『羊たちの沈黙』(1991)でアンソニー・ホプキンスが演じた連続殺人鬼レクター博士の独房そっくり。収監されているのが“ヒツジ”なところがシャレになっている。ジョディたちが独房を訪れる時の警備員の「右側を歩いて」と言うセリフも、『羊たちの沈黙』でクラリス捜査官(ジョディ・フォスター)が初めてレクター博士に会いに行く時と同じだ。

 さらに、アカデミー賞で作品賞含む7冠を達成した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(以下エブエブ/2022)と、ディズニー&ピクサー映画『レミーのおいしいレストラン』(2007)をダブルオマージュした高レベルなネタも登場。ジュディたちが祝賀会の厨房に入った時、ライオンのシェフの帽子の下にいる小さなネズミは、料理上手なネズミ・レミーのパロディー。それを見て「やっぱり!」と言うシェフがアライグマなのは、『エブエブ』で『レミー~』のパロディーとしてシェフが頭にアライグマを載せていたことを踏まえたものだろう。

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 このシーンでは『レミー~』のテーマ曲を奏でるアコーディオンの音がするが、これは本作と『レミー~』双方の音楽を担当したジアッキノ自身が演奏したそう。ちなみに『エブエブ』でヒロインの夫を演じたキー・ホイ・クァンは、本作のキーキャラクターであるヘビのゲイリーの声を担当している。

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 さらに、ディズニー映画ではないが、動物映画の名作『ベイブ』(1995)からはセリフの引用がある。イノシシの警部・ホグボトムが相棒のトリュフラーに言う「よくやった、豚よ、よくやった(That'll do, pig. That'll do)」というセリフは、『ベイブ』でジェイムズ・クロムウェル演じる無口な農夫が、牧羊犬コンテストで優勝した子ブタのベイブに話しかける名セリフだ。

ディズニー&ピクサー映画のイースターエッグが山盛り

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 本作には、ディズニー&ピクサー関連のイースターエッグがたっぷり。ジュディとニックが、マーシュ・マーケットでセイウチのボートに乗っている時に流れる曲は、お嬢さま犬レディと野良犬トランプの身分違いの恋を描く名作ディズニーアニメ『わんわん物語』(1955)の挿入歌「ベラ・ノッテ」。身分どころか動物の種類が違うジュディとニックのロマンスにピッタリだ。

 また、ニックがゲイリーを危険な存在だと誤解して、ゲイリーの頭をフライパンで殴るシーンは、ディズニーアニメ『塔の上のラプンツェル』(2010)でヒロイン・ラプンツェルが後に恋人になるフリン・ライダーを撃退しようとフライパンで殴るシーンのオマージュ。監督はそれを意識して、効果音は『ラプンツェル』と同じ音を使ったそう。

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 ディズニー&ピクサー映画『バグズ・ライフ』(1998)のオマージュは、ズートピア警察のIT部門で確認できる。ジュディたちが部署に忍び込むと、『バグズ・ライフ』のタイトルと同じ書体で「バグをつぶせ(Crush The Bugs)」と書かれた標語がある。これはコンピュータのバグ(プログラムの欠陥)と、『バグズ・ライフ』のバグ(昆虫)をかけたジョークだ。また、机の上には小さなミッキーマウスのフィギュアが置いてある。

 そして、水生動物や両生類が住んでいるマーシュ・マーケットの看板には、ディズニー映画の小ネタが満載。『リトル・マーメイド/人魚姫』のヒロインの名前をとった「アリエルの洞窟(Ariel's Grotto)」、『ピーター・パン』(1953)の悪役フック船長の名前をとった釣りの店「フックの餌と用具(Hook's Bait and Tackle)」、古典ディズニーアニメ『イカボートとトード氏』(1949)のヒキガエル・トード氏の名前をとった酒場「トード氏の店(Mr Toad's)」も見える。『ファインディング・ニモ』(2003)ではサメたちが「魚は友だち、エサじゃない(Fish are friends, not food)」と言うが、この町の通りにはそれを踏まえた「魚は食べものだ(Fish Are Food)」という標識がある。

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細かすぎる映画ネタの宝庫

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 ニックが自宅で視聴している配信サービスの画面には、チラッとしか出てこないが、人気映画の小ネタが詰まっている。配信サービスの名称は「Hulu」を模した「Huluzoo」。ジャンル名には、ピクサー(Pixar)に似た「ピグザー(Pigsar)」、『スター・ウォーズ』(Star Wars)に似た「スター・ロアーズ(Star Roars)」、ナショナル・ジオグラフィック(National Geographic)に似たラット・ジオ(Rat Geo)、ESPNに似たELKSが並ぶ。

 作品名とポスター画像もパロディーの宝庫だ。『ハミルトン』を真似した『ハム・イルトン(Ham-ilton)』、『ダイ・ハード』ならぬ『ダイ・ヘード(Die Herd)』、ドラマ「キャシアン・アンドー」に似た「ラムドー(Ramdor)」などがズラリ。近日公開予定のラインナップには、新作映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』(2026年5月22日公開)のパロディー『パンダロリアン&グロウルグ(The Pandalorian and Growlgu)』があり、主人公はディン・ジャリンではなく“ディンゴ”・ジャリンだ。

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豪華すぎる米国版カメオ声優

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 米国版の声優キャストには、カメオ出演が多数。代表的なものでは、米ウォルト・ディズニー・カンパニーCEOのボブ・アイガーが、トラのお天気キャスター、ボブ・タイガー役で出演。ディズニー映画の歴代声優たち、『モアナと伝説の海』シリーズでマウイ役を務めるドウェイン・ジョンソン、『アナと雪の女王』のオラフ役で知られるジョシュ・ギャッドらも参加している。

 さらにハリウッドの大物スターも参加。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで主人公マーティを演じたマイケル・J・フォックスが、刑務所に収監されているキツネの声を演じている。役名は“マイケル・J・ザ・フォックス”で、名前自体がギャグになっている。

 また、シャキーラと一緒に映画主題歌を手がけている人気ミュージシャンのエド・シーランは、声優としてカメオ出演も果たしている。体の毛を刈られて自慢するヒツジ役で、役名はエド・シーランならぬエド・シアリン(Ed Shearin)だ。

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 そして、本作の監督コンビ、ジャレッド・ブッシュバイロン・ハワードも、前作『ズートピア』に続いてカメオ出演。前作と同じジュディのアパートの隣人である大型レイヨウのカップル、バッキーとプロンクの声を担当したほか、登山中のヤギのコンビ、ユルゲン・ツイーゲンゲーゼ役とベルトルト・フーフシュメルツ役も兼任している。

 そんなイースターエッグが満載の『ズートピア2』。2回目以降の鑑賞では、小ネタに目を向けるともっと楽しめそうだ。

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