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「マジックミラー号」考案者の映画への熱い思い(1/2)

「マジックミラー号」考案者の映画への熱い思い
「マジックミラー号」の開発者・久保直樹

 人気AVシリーズ「マジックミラー号」を手がけたマメゾウ監督こと映画プロデューサーの久保直樹が、今年2月に開催された「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」会場内でインタビューに応じ、映画への熱い思いを語った。

 今年2月に開催された「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2016」では、メディアの自主規制の枠を外した18禁作品を通じて新たな才能を発掘する「フォービデンゾーン部門」が設置された。そしてそこではエロ、バイオレンスに彩られた8本の作品が上映され、好評を博した。同部門を資金面でバックアップしたのは人気AVメーカー・ディープスの元代表である久保。なぜAVの世界で生きる久保がゆうばり映画祭のスポンサーとなったのか。その理由について久保は「これはゆうばり映画祭への恩返しなんですよ」と切り出した。

 今からさかのぼること1993年、同映画祭のコンペ部門であるオフシアター部門で久保が監督した自主映画『トラッシュ』がグランプリを獲得。その時の審査員だった映画プロデューサーから「君はすぐに監督になれる」と言われた久保は、翌日には会社に辞表を提出。そこから紆余(うよ)曲折あり、前述したプロデューサーから紹介されたのが演出家のテリー伊藤。その人脈でテレビ番組「マネーの虎」などで知られる高橋がなりと知り合い、彼が設立したAVメーカー「ソフト・オン・デマンド」の初期メンバーとして活躍することとなる。

 その後、ソフト・オン・デマンドのグループ企業ディープスを設立した久保は、「マジックミラー号」などを大ヒットに導き、会社を軌道にのせる。「つまり、1993年にゆうばり映画祭に来なければ僕はAV監督になっていなかったんです。こういう形で映画祭に戻ってくるのはめずらしいでしょうね」と振り返る久保。そんな彼に、本映画祭のオフシアター・コンペティション部門のプログラミングディレクター、塩田時敏が「フォービデンゾーン部門」設立に向けた協力を要請し、久保が快諾した、というのがこれまでの経緯である。

 AVの世界で確固たる地位を確立した久保だが、並行して『あゝ!一軒家プロレス』『名無しの十字架』といった一般映画も監督している。そして彼が2014年に設立したのが、海外マーケットを視野に入れた新しいスタイルのアクション映画を制作するマメゾウピクチャーズ。同社の第1弾作品『少女は異世界で戦った』は金子修介が監督し、武田梨奈、清野菜名らが出演して2014年に公開された。「タイムマシンがあったら、1993年の僕に今の僕がスポンサーになりたいけど、そうはいかないから、あの時の自分のような若者を応援したいです。ただ、第1弾は巨匠を使わないとダメだよというアドバイスを受けたので、金子監督と組ませていただいた」と久保は述懐する。


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