孫をめぐり一触即発…ダイアン・レイン&ケヴィン・コスナー『すべてが変わった日』緊迫の本編映像
ダイアン・レインとケヴィン・コスナーが共演するサイコスリラー映画『すべてが変わった日』(8月6日公開)より、本編映像が公開された。
本作は、1960年代を舞台に、暴力的な男と再婚した義理の娘と孫を連れ戻すべく、常識が通用しない異様な一家に立ち向かっていく夫婦を描くサイコスリラー。公開された特報映像は、久しぶりの再会を喜ぶマーガレット(ダイアン)が孫のジミーを抱きしめている場面からスタート。義理の娘であるローナ(ケイリー・カーター)の再婚相手の母親ブランチ(レスリー・マンヴィル)は、マーガレットにジミーと触れ合う束の間の時間を与えると、すぐさまジミーに自分の足でベッドへ向かうよう冷たく指示。ブランチの高圧的な振る舞いにもローナは何も言わず、顔色を伺うばかり。
異様な雰囲気に訝しげなマーガレットがジミーを手放さず抱きかかえたままでいると、一家の用心棒的存在のビル(ジェフリー・ドノヴァン)が「逆らわないで。ボスのルールだから」と不気味な笑みでにじり寄り、ブランチの息子たちも敵意を剥き出しにする……というただならぬ雰囲気が伝わってくる。
本作の監督・脚本を務めたのは『幸せのポートレート』『恋するモンテカルロ』などのトーマス・ベズーチャ。今回のシーンが映画の中で最も重要な場面の一つになることがわかっていたというベズーチャ監督は、リハーサル期間に立ち会って演技指導を行い、俳優たちは撮影に入る前にさまざまなことを試してみることができたという。監督は「ダイアンは舞台女優で、レスリーも舞台女優です。ジェフリーは素晴らしいベテラン舞台俳優で、ケイリーの初仕事はロンドンの舞台でした。私はリハーサルが大好きで、彼らも同じです。一瞬の演技の中に隠された真実を共に発見する喜びがあるからです。ダイアンやケヴィンといった映画スターにとって、今回の撮影はカメラを回さずにリズムをつかむ興味深い経験となりました」と振り返っている。(編集部・大内啓輔)