ケヴィン・コスナー65歳は激シブのおじさま!

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 かつて正義感あふれるヒーローを演じさせたらハリウッド随一だったケヴィン・コスナー。1990年代には俳優としても監督としても話題をさらったケヴィンももう65歳。第一線から遠ざかっていたケヴィンですが、最近主演映画が全米ボックスオフィスランキングで初登場1位を獲得! ケヴィンの元祖イケメン時代から激シブのおじさまになった今までを紹介します。(文・岩永めぐみ)

実は遅咲きだった!?苦労の日々を経てブレイク!

ケヴィン・コスナー
Orion / Getty Images

 1955年生まれのケヴィン・コスナーは、22歳の時にカリフォルニア州立大学フラトン校の同級生シンディ・シルバと結婚し、建設会社に就職。しかしその会社を1か月で辞め、俳優になることを決意します。トッド・キースの著書「ケヴィン・コストナー ハリウッドの新しき帝王」によると、アルバイトをしながら演技の勉強を始め、ポルノ映画に出演したり、映画にちょい役で出演したりするも、出演シーンをカットされたりという不遇の時代を過ごしました。

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アンタッチャブル
『アンタッチャブル』より。Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 それでも経験を積んで少しずつよい役をもらえるようになったケヴィンは、ブライアン・デ・パルマ監督の映画『アンタッチャブル』(1987)の主演に抜てきされます。ケヴィンの名を世界的に広めたこの作品ですが、このときすでに30歳を超えていました。この映画でケヴィンは、犯罪組織の首領アル・カポネを追い詰めた実在の財務官エリオット・ネスを演じ、実直で仕事熱心な等身大のヒーロー像を体現。ショーン・コネリーロバート・デ・ニーロアンディ・ガルシアといった個性も実力も兼ね備えた共演俳優の中では、ある意味、異質の存在でした。

初長編監督作がアカデミー賞を受賞!

ケヴィン・コスナー
Barry King / WireImage / Getty Images

 映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990)は、ケヴィンが4年をかけて製作し、映画監督デビューを果たした大スペクタクル映画です。アメリカ南北戦争の時代、広大な草原を舞台に北軍の軍人と先住民の友情や愛を描いたこの作品で、ケヴィンは主演を兼ね、アカデミー賞で12部門にノミネート、自身の監督賞や作品賞など7部門で受賞する快挙を成し遂げました。

フィールド・オブ・ドリームス
『フィールド・オブ・ドリームス』より。Universal / Photofest / ゲッティ イメージズ

 『アンタッチャブル』以来、「ゲイリー・クーパーの再来」と評されたケヴィンは、この時期出演作が目白押し。野球をテーマに父子のきずなを描いたファンタジー『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)や、ケネディ大統領暗殺事件の真相を暴こうと巨大権力を相手に奔走する検事を演じた社会派ドラマ『JFK』(1991)などが次々にヒット。いずれも善良なアメリカ人を思わせる役どころが多く、また、ケヴィン自身が学生時代に野球やバスケットボールに熱中したスポーツマンだったことから『さよならゲーム』(1988)など、スポーツをテーマにした映画にも数多く出演しました。

ボディガード
『ボディガード』より。Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

 映画『ボディガード』(1992)では、ホイットニー・ヒューストン演じる歌姫を守る寡黙でスゴ腕の元シークレットサービスを熱演。その頼りになる男っぷりは多くの女性を虜にしました。そればかりか男性にも影響を与え、明石家さんまはトークで「『ボディガード』のケヴィン・コスナーの髪型を真似している」ことをたびたびネタにしているほどです。

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女性スキャンダルや失敗作で落ち目に

ウォーターワールド
『ウォーターワールド』より。Universal Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 スターになるまでに時間がかかったケヴィンでしたが、ピークは短いものでした。『ロビン・フッド』(1991)と『ウォーターワールド』(1995)でタッグを組んだケヴィン・レイノルズ監督は、『ファンダンゴ』(1985)でケヴィンを初めて主演として起用してくれた恩人であり、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』にも協力してくれた盟友でした。しかし、『ロビン・フッド』『ウォーターワールド』の撮影時にケヴィンが演出にこと細かく意見をしたため険悪になったといわれています。ちなみに、2人はのちにミニドラマシリーズ『宿敵 因縁のハットフィールド&マッコイ』(2012)で再タッグを果たしています。

 また、『ウォーターワールド』は製作費1億7,500万ドルという超大作ながら、興行的にパッとしないばかりか、ケヴィンはラズベリー賞の最低男優賞にノミネート。さらに、監督として2作目の『ポストマン』(1997)でも、ラズベリー賞の最低作品賞、最低男優賞、最低監督賞を受賞するという屈辱を味わってしまいました。

ケヴィン・コスナー
Ron Galella, Ltd. / Ron Galella Collection via Getty Images

 一方、私生活では不倫スキャンダルで世間を騒がせ、その誠実で爽やかなイメージが崩壊。1994年には度重なる浮気が原因で、妻のシンディと離婚となりました。学生時代から交際し、結婚して16年連れ添った妻への慰謝料は、8,000万ドルとハリウッドスターの中でも高額なものでした。

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光る脇役としての好演とバンド結成

ケヴィン・コスナー
『ドリーム』の共演者たちと。Michael Stewart / Getty Images

 2000年代に入ってからは主演での大ヒットはありませんが、『マン・オブ・スティール』(2013)で演じたクラーク・ケントの父親役がなかなかのはまり役でした。そのほかにも『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』(2007)ではシリアルキラー役や、大工の棟梁を演じた『カンパニー・メン』(2010)、NASAで働く3人の女性数学者の上司にふんした『ドリーム』(2016)などの良作でも印象を残しています。

ケヴィン・コスナー
Daniel Knighton / Getty Images

 2007年には音楽活動を開始。ケヴィン・コスナー&モダン・ウエストというカントリーロックのバンドを結成し、ケヴィンはボーカルやギターを担当。アルバムを発表したり、アメリカ国内だけではなくヨーロッパなどへのツアーを行ったりしています。実はあまり知られていませんが、1988年にロヴィン・ボーイというグループでアルバムを発売(日本向け)していたケヴィン。自身が出演したサントリーモルツのCMでも、楽曲が使用されていました。幼い頃から音楽に慣れ親しんでいたというケヴィンにとって、音楽活動での充実した時間はさまざまなジャンルの映画での演技に好影響を与えているのかもしれません。

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再婚で7人の子だくさんに

ケヴィン・コスナー
美男美女ファミリー。David Livingston / Getty Images

 離婚から10年後の2004年、ケヴィンはバッグデザイナーをしている19歳年下のクリスティーン・バウムガートナーと再婚します。前妻との間に3人、元恋人ブリジット・ルーニーとの間に1人の子どもがいたケヴィンですが、現在の妻との間にも3人生まれ、7人の子ども(上は36歳から下は10歳!)の父親となりました。かつてはモテ男だったケヴィンもすっかり落ち着いているようで、最近は「家族といるのが心地いい」とPeople誌に語っていています。

ケヴィン・コスナー
家族サービス中。Sandy Huffaker / Corbis via Getty Images

 また、意外なビジネスの才が世間に知れ渡る出来事がありました。ケヴィンは長年にわたって油水分離器の開発に私財を投資していて、2010年に起きたメキシコ湾原油流出事故で、事故を起こした国際石油資本の企業がその1機50万ドル(約4,500万)の機械を32台購入したと、日本の朝日新聞などでも報じられました。

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60歳を超えて更なる進化!

 最近は、『ザ・テキサス・レンジャーズ』(2019)で配信作品にも進出。これは『アンタッチャブル』と同時代の伝説的犯罪者で、映画『ボニーとクライド/俺たちに明日はない』(1967)のモデルになったボニーとクライドの逮捕劇を、2人を追うテキサスレンジャーズの視点で描いた作品です。ケヴィンはウディ・ハレルソンと共に年老いた体に鞭打ちながら、2人を追う元テキサスレンジャーを演じています。

ケヴィン・コスナー
『レット・ヒム・ゴー(原題) / Let Him Go』。Focus Features / Photofest / ゲッティ イメージズ

 そして2020年11月には、主演映画『レット・ヒム・ゴー(原題) / Let Him Go』が全米ボックスオフィスランキングで興行収入第1位を獲得する快挙を達成。『マン・オブ・スティール』と同じくダイアン・レインと夫婦役で共演し、妻と共に孫を危険から救うスーパーおじいちゃんを演じています。

ケヴィン・コスナー
Axelle/Bauer-Griffin / FilmMagic / Getty Images

 いぶし銀の魅力たっぷりの素敵なおじさまケヴィン! 年を重ねるごとに増す魅力に今後も期待です!

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