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日本映画を担う3人の監督たち<後編>世界の映画祭を総なめ! 巨匠、10年ぶりの新作で初のTIFF(3/3)

第28回東京国際映画祭

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日本映画を担う3人の監督たち

小栗監督が俳優に求める「もう1回」の真意は?

Q:小栗監督は現場でテイクを重ねるときに、役者にどこが悪いのか具体的なことは告げず、ただ、「もう1回」と言われるそうですね。

役者は、何が悪いのか本当は自分で全部わかっているんですよ。それをあらためて、僕がこれこれこうでって説明したら「もう1回」の意味が狭くなるでしょ。「もう1回」の意味がわからないんだったら、わかるまでもう1回やろうということです。芝居ってそういうものだと思う。その瞬間を生きる、ライブ、なんです。段取りじゃない。だから演じたことの感覚は当人に残っている。技術パートでのミスであればもちろん謝りますけど、そんなことはすぐにわかることで、「もう1回」って言われたら、自分の芝居が悪いということですよ(笑)。相手の芝居の問題でもあるけれど、まずは自分。そう考えるべきだと思う。

Q:最後に、今回の東京国際映画祭にはどんなことを期待されますか?

う~ん、主たる観客は日本の人たちですからね。映画祭というあるくくりの中で、普段あまり観ることのできない海外の作品に交じって『FOUJITA』が上映されたときに、日本の観客はそれをどういうふうに捉えてくれるのかな? と。映画館で公開されるのとはちょっと条件が違うと思うので、そこは期待したいところではあります。

『FOUJITA』は10月26日TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN7にて13時50分、27日新宿バルト9 シアター3にて17時、30日TOHOシネマズ 六本木ヒルズ SCREEN1にて11時より上映
11月14日(土)より角川シネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
※26日:登壇ゲスト(予定): 舞台挨拶:小栗康平(監督/脚本/製作)、オダギリジョー(俳優)、中谷美紀(女優) Q&A: 小栗康平(監督/脚本/製作)
30日:登壇ゲスト(予定): Q&A: 小栗康平(監督/脚本/製作)
※登壇ゲストは変更となる場合があります。

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