ソン・ランの響き (2018):映画短評
ソン・ランの響き (2018)レベル高ッ!ベトナムの新鋭たち
プロデューサーはベトナムの歴代興行記録を塗り替えた『ハイ・フォン』の女優ゴ・タイン・バン姐さんで、監督・主演も長編映画初というベトナム映画界の新しい波を感じさせてくれる本作。それはベトナム版『さらば、わが愛/覇王別姫』とも称されるボーイ・ミーツ・ボーイというテーマ性だけではない。映像がスタイリッシュで1カット1カットが美しい。そのこだわりに、彼らの今後の活躍を期待させるのだ。監督が米国育ちで写真家の顔を持つなら、カメラマンBob Nguyenも海外で映画教育を受け、本作以降ハリウッドで引っ張りだこの模様。今、日本映画がなかなか国際映画祭に出られないのはなぜか。答えはココにある。
この短評にはネタバレを含んでいます