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平凡な市民が北朝鮮の犯罪組織に…武器密輸の闇を暴く『THE MOLE』10月公開

真実は奇なり……
真実は奇なり…… - (C) 2020 Piraya Film I AS & Wingman Media ApS

 ドキュメンタリー映画『THE MOLE(ザ・モール)』が10月15日よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて全国公開されることが明らかになった。

 『THE MOLE(ザ・モール)』は、平凡なデンマークの一般市民が約10年間にわたって、CIAさえ容易に情報を掴めなかった北朝鮮の国際的な闇取引(武器密輸)のネットワークに潜り込み、その実態を赤裸々に暴いたドキュメンタリー。元料理人のウルリクと架空の石油王にふんしたミスター・ジェームズのコンビが、北朝鮮に向けて武器や麻薬を製造及び供給する国際犯罪組織の中枢へと潜り込んでいく。商談を重ね、契約を結び、やがて主人公はアフリカ某所で兵器と麻薬の密造工場建設計画に深く関わることになる。

 監督は『誰がハマーショルドを殺したか』で話題を呼んだマッツ・ブリュガー。映画デビュー作『ザ・レッド・チャペル』によって北朝鮮への入国を禁止された因縁も持つ鬼才として知られる。ウルリクたちが撮影した映像素材にナレーションや撮り下ろしのインタビュー・シーンを新たに加えて完成させた。なお、「ザ・モール」とは英語で「モグラ」を意味し、そこから「スパイ」の意となる。

 本作は2020年秋に英国BBCと北欧のテレビ局、今年2月には「潜入10年 北朝鮮・武器ビジネスの闇」(NHK BS)の題名で放送された。本作はテレビ放送版に含まれなかった未公開シーンを追加した再編版となる。(編集部・大内啓輔)

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