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楽園か戦場か?暴力と恐怖支配に生きる少年少女を描く『MONOS 猿と呼ばれし者たち』10月公開

ラテンビート映画祭でも上映された話題作がロードショー公開
ラテンビート映画祭でも上映された話題作がロードショー公開 - (C) Stela Cine, Campo, Lemming Film, Pandora, SnowGlobe, Film i Vast, Pando & Mutante Cine

 第92回アカデミー賞で国際長編映画賞のコロンビア代表となった映画「MONOS(原題)」の邦題が『MONOS 猿と呼ばれし者たち』に決定し、10月よりシアター・イメージフォーラムほかにて全国順次公開されることが明らかになった。

 本作は、50年以上続いたコロンビアの内戦を背景に、暴力の絶え間ない脅威にさらされる世界と、そこに生きる少年少女の葛藤などを描く物語。サンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドラマ部門の審査員特別賞をはじめとする世界各国の映画祭で果たし、2020年のアカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出された。

MONOS 猿と呼ばれし者たち
(C) Stela Cine, Campo, Lemming Film, Pandora, SnowGlobe, Film i Vast, Pando & Mutante Cine

 ゲリラ組織の一員として“モノス”をコードネームに、世間から隔絶された南米の山岳地帯で暮らす8人の少年少女。「組織」の指示のもとで人質のアメリカ人女性を監視し、厳しい訓練で心身を鍛える一方で、恋をしたり仲間の誕生日を祝ったりと10代らしい日々を送る。しかし、「組織」から預かっていた大切な乳牛を仲間の一人が誤って撃ち殺してしまったことから、亀裂が生じていく。時を同じくして、敵からの激しい襲撃を受けた彼らは、ジャングルの奥地へと身を隠すことに。仲間の死、裏切り、そして人質の逃走という極限の状況下、“モノス”の狂気が暴走し始める。

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 監督を務めたのは、ボリビア初の先住民族出身の大統領エボ・モラレスのドキュメンタリー「コカレロ(原題) / Cocalero」や、下半身不随になった男性の実話を映画化した「ポルフィリオ(原題) / Porfirio」などを手掛けてきたコロンビアの新鋭アレハンドロ・ランデス。出演には『キングス・オブ・サマー』のモイセス・アリアス、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のジュリアンヌ・ニコルソンなど。音楽を『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』などのミカ・レヴィが手掛けている。

 本作は「Screen Daily」が『パラサイト 半地下の家族』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などを抑えて、2019年のベスト映画の総合1位に選出。映画監督のギレルモ・デル・トロアレハンドロ・G・イニャリトゥなども称賛の言葉を送っている。(編集部・大内啓輔)

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