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『ドライブ・マイ・カー』も話題の三浦透子、初の朝ドラは挑戦 役が“育っていく感じ”が新鮮

三浦透子ふんする一恵
三浦透子ふんする一恵 - (C) NHK

 現在放送中の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)で、ヒロインであるひなた(川栄李奈)の同級生・野田一恵役を務めている三浦透子。初の朝ドラで「物語のさまざまな景色を見てきた人たちといっしょに台本に向き合って話しながら育っていく感じが私にとってはすごく新鮮です」と撮影を通して感じた思いを明かした。

注目高まる『ドライブ・マイ・カー』での三浦透子【写真】

 連続テレビ小説の105作目にあたる「カムカムエヴリバディ」は、岡山・大阪・京都を舞台に、昭和から令和にかけての時代にラジオ英語講座とともに歩んだ祖母・母・娘の3世代親子を100年にわたって描くファミリーストーリー。連続テレビ小説としては初となる3人のヒロインが登場し、上白石萌音深津絵里に続いて川栄がリレーを繋いでいく。脚本を手掛けたもは、朝ドラ「ちりとてちん」などの藤本有紀

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 新川優愛徳永ゆうきとともに、2月10日よりヒロインであるひなたの同級生役として登場した三浦。子ども時代を演じた清水美怜からバトンタッチして、野田一恵役を務めている。その一恵は少女漫画に夢中になり、髪は聖子ちゃんカットで時代の流行に敏感で、家業を継ぐことを求められており、子どものころからお茶の稽古をしてきた。だが、親の思い通りにはならないとと自分を貫き通す芯を持った性格の持ち主でもある。

 本作が初の朝ドラとなる三浦。初めて出演したドラマ「天才柳沢教授の生活」には藤本が脚本として参加しており、今回が再びのタッグとなった。その三浦は2002年、サントリー「なっちゃん」のCMで“2代目なっちゃん”に選ばれてデビューを果たし、その後は女優として活躍。2020年の後半からは『アイヌモシリ』『おらおらでひとりいぐも』『椿の庭』『スパゲティコード・ラブ』『彼女が好きなものは』といった作品に出演し、ヒロインを演じた『ドライブ・マイ・カー』は第94回アカデミー賞ノミネーションで作品賞候補になるなど、大きな話題を呼んでいる。女優業のほかにも、新海誠監督によるアニメーション映画『天気の子』では主題歌のボーカルとして参加するなど、歌手としても目を見張る活躍を見せている。

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 初の朝ドラ出演については「初めてのことというのは、私にとってとてもワクワクすることなので、初の“朝ドラ”ということで、すごくうれしいなという気持ちでした。それに、私が初めて出演したドラマも藤本さんの脚本だったので、初めての“朝ドラ”も藤本さんの脚本で、こんなにありがたいご縁はないなと本当にうれしかったです」と喜びを語る。

 演じる一恵は、ひなたからいつも頼りにされており、きっぱりとした物言いが印象的。「自分の思ったことをちゃんと言葉にできて、芯のしっかりした子だなという印象があります。ひなたとも違う明るさを感じました。一恵は、ひなたに比べるとしっかりもので、思ったことも言うし、でも『しょうがないな、手伝ってやるか』みたいな、ちゃきちゃきしたかっこよさを持った人だと思いますね」と魅力を分析。「お母さんから茶道の道を継ぐように言われてそれに少しあらがっているようなんですが、一恵ちゃんは、きっと、茶道の道を完全に拒絶しているということではなくて、その道を行くにしても行かないにしても、自分で考えて自分で決めたいということなんだと思うんです」と一恵の心情を察している。

 さらに「一恵は聖子ちゃんカットでファッションも流行に敏感な子なので、初めてちゃんと扮装してセットに入った時に、スタッフのみなさんから『いっちゃんはすごく時代感を背負ってる感じがする』っておっしゃっていただいたんです。ひなたも小夜子も当時のファッションではあるものの、現在でも違和感のない服装や髪型なので、そういう意味で、私は一恵の服装や髪型からエネルギーをもらっている気がします」と語る三浦。同時に「でも、川栄さんとも『この時代の髪型をすると、10代を演じているのに年上を演じている気持ちになっちゃうんだよね』って話していたんです(笑)。どうしても、私たちからすると昔の髪型という印象なので」という思いもあるという。

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 数々の作品に出演し、存在感を増していう三浦だが、朝ドラならではの経験もあるそう。「これは“朝ドラ”だからということではないかもしれませんが、物語の結末がわからないまま役を作っていくことは面白さの一つなのかなと感じています。私は、これまで映画の仕事が多く、最初から結末がわかったうえで役に取り組むことばかり経験してきたので、“朝ドラ”の撮影が最初は不安でした。でも、物語のさまざまな景色を見てきた人たちといっしょに台本に向き合って話しながら育っていく感じが私にとってはすごく新鮮です。それは挑戦でもあるのですが、楽しいです」

 そして、三浦は「一恵の母・一子は日本の伝統文化である茶道を通して和の心をちゃんと持っていながらも、現代の流行にもすごく敏感。すごく視野が広くて、いろいろなものに興味や関心を抱いているすてきなお母さんだったと思います。きっと、一恵もそうじゃないかなと思っています。撮影現場は、一緒にいてすごく落ち着くなぁという人たちばかりなので、その空気感も画面を通して伝わるんじゃないかと思っています。私もしっかり呼吸をしつつ、周りの人とコミュニケーションを大事に感じながら演じていけたらいいなと思っています。楽しんでもらえたらうれしいです」と作品への思いを語っている。

 現在、物語は第16週に突入し、ひなたに大きな変化が訪れる予感が漂っている。今後、ひなたの幼なじみたちに訪れる変化からも目が離せない。(編集部・大内啓輔)

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