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『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』完成披露会見

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前作から5年。観光地化の進んだお台場を舞台に、湾岸署に再び事件が巻き起こる。日本中のファンが待っていたシリーズ2作目、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』がいよいよ完成し、この日、期待の完成披露試写会を前に、スタッフ・キャストによる記者会見が行われた。まずは、それぞれが完成を迎えた感想を語る。


亀山:やっと完成しました。私と監督以外は、完成作品をまだ見ておりません。日本中のファンの皆さんに喜んでいただけることを願っています。公開されると、大阪に本広監督と織田裕二さん、福岡には深津さんと、北村総一郎さんと斉藤暁さん、札幌に柳葉さんと真矢みきさん、名古屋には水野さんとユースケさんが飛んでいきます。いよいよ『踊る』がやってきた、という夏にしたい。


君塚:映画にはいろいろなタイプがありますが、この映画はひたすらエンターテイメントを追求しました。なかでも、日本的な情と、西洋的な乾いたアクションの融合をどう作るかに挑戦しました。


織田:あの頃は新人刑事の青島君だったのですが、5年経って、微妙な変化をつけたり、とても難しかった印象がありました。どんなパート2になっているか、ドキドキです。


柳葉:テレビシリーズの再放送を見ると、僕が一番老けています…。製作発表で、『踊る大捜査線』という名前に溺れず、奢らない、という言葉を発したことを覚えています。撮影中は、それを満たせたと自負しています。


深津:私は、製作発表の時に「悔いのないように演じたい」と言いました。何の悔いもないということを胸に、撮影に臨みました。すごく緊張感のある撮影現場で、とてもキラキラしていて、それを一瞬でもいいから出さなくては、と思い、みんなと力をあわせてがんばったつもりです。


水野:撮影はひたすら楽しかったです。あるシーンで、亀山プロデューサーや本広監督の嫌がらせとしか思えないような小物が飛び出し、そんな嫌がらせにも負けずにがんばりました(笑)。その小物は映画で皆さんに見ていただけると思います。とにかく幸せな撮影期間でした。


ユースケ:僕の言いたいことはみんなが言ってしまって、大して言うことはありません!ただ言いたいことは、今日の会見には、自分の役からあまり離れないような格好で来てくれと言われ、僕はこうやって黒いスーツにネクタイなんか締めてきたんですが、周りを見たら、みんな好きな格好していて、俺ひとり友人の結婚式みたい。(会場爆笑) 映画のパート2というのは、面白いものは10本のなかで2本くらいしかなくて、「やっちゃった」というものが多いです。でも、この『踊る大捜査線』、僕の3本目の「よかったな」という2になっていると思います。まあ、まだ見てないんですけど…撮影中も、これは良かったな、というシーンもあり、監督を信頼しています!
本広監督:前作から5年。お客さんを楽しませることと、役者さんに恩返しの意味を込めています。僕は前作でヒット監督の仲間入りをしたので、今回、皆さんにちゃんと恩返しが出来たら達成です。後は、お客さんがどう評価してくれるか、ドキドキして落ち着かない気持ちです。


Q:5年間、首を長くして待っていたファンに向けて、織田さんから一言。そして、今回5年後の青島に、どのような変化をつけたのか、具体的に教えて下さい。


織田:(ファンに向けて)お待たせしました。いよいよ、自信を持って届けられる「2」が出来ましたので、ぜひ映画館に確かめに来てください。変化については、「微妙」という言葉が流行っていまして…『踊る』というのは、ちょっとだけ足し引きするお芝居が多いんです。君塚さんの脚本には、「多くは書かないけれど、大事なのはここだよ、後はどうにかしなさい」というメッセージがあるような気がしていました。えらいもの叩きつけられちゃったな、と思ましたね。5年前の自分をコピーして、でもコピーには終わらせたくない。今回、青島は一番大事な何かをちょっと忘れています。あまり忘れすぎても違う人になってしまうので、その加減がすごく難しかったです。
Q:キャストの皆さんは、撮影現場に立った時の気持ちは、前回と変っていましたか?また、「ムービー3」はやりたいという気持ちがありますか?


ユースケ:僕は今回、湾岸署ではなく本庁勤務の設定だったので、帰ってきたという感覚がなくて、非常に新鮮な気持ちでやれました。3については、みんながやるっていえばぜひやりますよ!こういうのは、みんながやるって言わなきゃ出来ないですから。


水野:湾岸署のセットに入ったときに、ブランクよりも、5年前からずっとここで働いていたような気がして、とても心地よく、不思議な感覚でした。3は、(ユースケさんのマネで)皆さんがやるとおっしゃるのなら、ぜひやらせていただきたいと思います。


柳葉:僕は、5年の月日は感じておりません。5年の間、他の作品に携わる中で、室井慎次というキャラクターと少しでもダブってはいけないぞ、という心づもりでやってきました。室井慎次という人間は自分の中にずっと生きていて、いずれ声がかかるまで大事にしておきたいと思っていました。声がかかったときは、よっしゃ来たか、と待ち構えていましたので、自分ではとてもスムーズに撮影に入れました。パート3の話ですが…(全員に向かって)やろうぜ!


織田:最初に台本をいただいた時、ぜひ本読みをやりたいです、と言いました。それは、自分の中で青島が残っていたとしても、半分だったから。他の出演者とのコラボレーションがすごく大事な作品なので、芝居の呼吸や間をつかむためにも、ぜひやりたいとお願いしました。実際現場に入ったときは、トリップするようにスムーズに入れました。3については、まだ頭にありません!とにかく今はパート2が見たい、それだけです。


深津:時間の流れをつかむのはとても難しかったのですが、現場では、みんな5年前と同じように、この作品をよくしよう、もっとみんなに見てほしいという気持ちがあり、私もがんばらなくちゃ、と思いました。監督の、いつも何かニヤニヤした、企んだ顔を見ると、「よし、その要求にこたえなくちゃ」と感じます。みんな、この作品を同じ気持ちでやっていたので、5年間のことよりも、今のこの場の空気を感じなきゃいけないな、と思いました。3は…別に、どっちでもいい(笑)。何年後にやるかによるんじゃないですか?


Q:撮影中、ご自分や共演者について、印象的なエピソードはありましたか?


ユースケ:僕が印象に残っているのは…僕ってこう見えて、あまりNG出さないんです。最初からいい芝居するんですよね、こう見えて(笑)。そんな僕が、クランクインしたその日のシーンで、何回NG出したっけ?本当にちょっとしたセリフがうまくいかなくて。あと、一つのシーンがどうしてもしっくりこなくて…監督を拉致!出演者が監督を囲んで、こうじゃないか、ああじゃないかと話し合いました。なかなか普通の撮影現場では見られないことですよ。あの時は全員に囲まれて、怖かったでしょ?(と監督に)。でも、すごくいいシーンになりました。


水野:ユースケさんが初日からものすごいNGを出したシーンというのは、そのときに絡んでいたのは私だったんですけど、私もすごく印象に残っています。マイペースでどんどんNGを出していくユースケさんに、踊らされないようにしなきゃ、と思ったのをよく覚えています!


柳葉:(ふたりのやりとりを聞いて)いいですね、和気藹々として…。室井は今回、監視モニター室という閉じこもった場所のシーンが多く、モニター相手にNG出すわけにもいかないし…(笑)。ただ、明らかに前作とは違う室井を現すシーンがありまして、監督とコミュニケーションをとりながら撮影したのですが、監督の用意したコンテと私の用意したコンテがあり、私のコンテでやらせていただきました!おそらく、一番気持ちいい顔でやっていると思います!


織田:エピソードはいっぱいあるんですけど、僕は撮影が終わると1回リセットして、それから新鮮な気持ちで映画を見たいので、今はそういうのを全部忘れて、どんな風に出来ているのかに興味があります。


深津:私も、もう忘れてしまいました!みんながひたすらに議論を重ね、前回はどうして無かったのかな?前は何やっていたんだろ?というくらい、今回は熱くなっていました。それだけ大切なシーンがたくさんあって、覚えていられないです。早く見て、思い出したいです。
Q:この作品の最大のライバルはパート1になると思いますが、製作側としては、前作を超えられたと思いますか?特に気をつけたことは?
本広監督:誰かを超えよう、何かを目標にしようとは思わず、とにかく成立させる気で作っていたので、前作を超えようという意識はありませんでした。「超えて当たり前」という意識はありましたが、あまり考えていませんでしたね。
君塚:僕の資質的には、人が解らなくたっていい、自分が書きたいことを書く、という資質なんですが、今回はそれを抑えました。『踊る』はすでに観客のものとなっていて、多くの人に楽しんでもらいたい作品なので、自分の資質を抑えるように気をつけました。


亀山:5年という歳月で、スタッフもキャストも膨らんでいますが、一番膨らんでいるのは観客。そのイメージにどう対応していくかを考え、全体をまとめました。規模を大きくすればいい訳じゃないし、『踊る』の持ち味は絶対残さなくてはいけない。作品を見ると、役者さんの5年間ではなく、登場人物の5年間がちゃんと埋め合わされていて、なお余りあるものになっている確信があります。1よりも、全員が人間的に成長していて、テーマにも色々な要素を含み、見方によってはいろんな解釈が出来る作品になっています。「何回見ても、その度に面白いポイントがある」、それが『踊る』の目指すところで、それが出来たことに安心しています。


Q:撮影後、病気で入院されたいかりや長介さんは、撮影中はどんな具合だったのでしょうか?


亀山:撮影中、僕たちは全く気付きませんでした。話を聞いてここに居る全員がびっくりしましたが、ご本人も、撮影中は病気について気付いていなかったそうです。画面のなかでも、顔色も良く元気に演じています。いかりやさんのセリフに、「生きようとするやつは死なねぇよ」というセリフがありますが、ニュースを聞いたときには胸が詰まりました。今はリハビリに務めており、回復も順調ということです。


7月10日(木) ホテル日航東京にて
取材・文/竹内詠味子

 

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