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第58回ベルリン国際映画祭特集
第58回ベルリン国際映画祭特集
第58回ベルリン国際映画祭特集 2月7日(現地時間)から、第58回ベルリン国際映画祭がドイツのベルリンで開幕。今年の審査委員長は『ミュージックボックス』で1990年の同映画祭金熊賞を受賞したギリシャ人監督コンスタンタン・コスタ=ガヴラス。そしてオープニングを飾るのはマーティン・スコセッシ監督が手掛けたローリング・ストーンズのライブドキュメント映画『シャイン・ア・ライト』(原題)。同映画祭のハイライトとなる長編コンペティション部門には2005年の『隠し剣 鬼の爪』に続き、山田洋次監督の『母べえ』が出品され、最高賞にあたる金熊賞を狙います。金熊賞の発表は2月17日(現地時間)。第58回ベルリン国際映画祭特集
母べえ
母べえ
製作国日本
監督山田洋次
キャスト吉永小百合、坂東三津五郎、浅野忠信
ストーリー東京で仲むつまじく暮らす野上家。だが、治安維持法によって文学者の父が検挙されることに。残された2人の娘を抱えて孤軍奮闘する母べえの元に、夫の教え子である山崎や義理の妹、広島の伯父がたずねてきてにぎわうも、ある知らせが届く……。
ここに注目!
物語の中心は、昭和15(1940)年から昭和16年と日本が太平洋戦争へと歩みを進めていく不穏の時代。『たそがれ清兵衛』で2003年アカデミー賞外国語映画賞ノミネートされた名匠・山田洋次が、日本を代表する豪華キャストで、最も得意とする“家族の物語”で勝負に挑む。同映画祭コンペ部門のノミネートは『隠し剣 鬼の爪』以来2度目。
【銀熊賞−監督賞−芸術貢献賞】ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
製作国アメリカ
監督ポール・トーマス・アンダーソン
キャストダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー
ストーリー石油ブームに沸く20世紀初頭のアメリカ・カリフォルニア。鉱山労働者のプレインビューは、石油がわく源泉があるという情報を耳にする。息子とともに石油採掘事業に乗り出したプレインビューは、異様なまでの欲望で富と権力を手にしていく。
ここに注目!
2008年ゴールデン・グローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)に輝いたダニエル・デイ=ルイスの5年ぶりとなる映画出演作。そして、本作は今年のアカデミー賞にも最多8部門にノミネートされ、ポール・トーマス・アンダーソン監督の最高傑作との呼び声も高い。アンダーソン監督は29歳という若さながら『マグノリア』で2000年の同映画祭金熊賞を受賞しており、2度目の受賞に期待がかかる。
第58回ベルリン国際映画祭特集
(C) 2007 by PARAMOUNT VANTAGE, a Division of PARAMOUNT PICTURES and MIRAMAX FILM CORP. All Rights Reserved.
ジュリア(原題)
ジュリア(原題)
製作国フランス
監督エリック・ゾンカ
キャストティルダ・スウィントン、エイダン・グールド、ソウル・ルビネック
ストーリーFBIに情報を密告したある一家が、ギャングの手により殺害された。しかし、6歳の息子は隣人の女と逃亡。少年を助けたその女ジュリアは、一家を殺害したギャングの1人のかつての恋人だった。
ここに注目!
さよならS』から10年。長い沈黙を破り発表される待望のエリック・ゾンカ最新作は、ジョン・カサヴェテスの『グロリア』にインスパイアされた女と少年の逃亡劇。主演に『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』のティルダ・スウィントンを迎え、ロサンゼルスとメキシコで撮影された。
レディ・ジェーン(原題)
レディ・ジェーン(原題)
製作国フランス
監督ロベール・ゲディギャン
キャストアリアンヌ・アスカリッド、ジャン=ピエール・ダルッサン、ジェラール・メイラン、フレデリック・ボナル
ストーリーローリング・ストーンズの“レディ・ジェーン”が流行していたころ。マルセイユの下町で盗んだ毛皮を売りさばいていた幼なじみの3人は、宝石店の主人を殺害してしまう。その後、強盗をやめひっそり暮らしていたが、ミュリエルの息子が誘拐され身代金が必要に……。
ここに注目!
ここ2作品はマルセイユを離れていた『幼なじみ』のロベール・ゲディギャン監督が再びマルセイユに戻り、『ダニエラという女』のジャン=ピエール・ダルッサンなどおなじみの顔ぶれで撮った最新作。2005年の『ザ・ラスト・ミッテラン』(英題)以来2度目の同映画祭コンペ部門選出で、金熊賞獲得となるか注目される。
スパロウ(原題)
スパロウ(原題)
製作国香港、中国
監督ジョニー・トー
キャストサイモン・ヤム、ケリー・リン、ラム・カートン、ラム・シュー
ストーリー香港の雑踏でスリを働くフェイと3人の仲間たち。スキのある通行人を見つけては、スズメが羽ばたくように華麗に財布を抜き取ることから、彼らは“Sparrow”と呼ばれていた。ある日、気ままにスリ暮らしをしていた4人の前に、ミステリアスな美女が現れ……。
ここに注目!
香港では数々の映画賞を受賞しているジョニー・トー監督も、国際映画祭では賞とはほとんど無縁。同映画祭では2003年にフォーラム部門に『PTU』を出品。『エレクション』のサイモン・ヤムやラム・シューなど、ジョニー・トー作品でおなじみの俳優陣を従え初の栄冠を狙う。
エレジー(原題)
エレジー(原題)
製作国アメリカ
監督イザベル・コイシェ
キャストペネロペ・クルス、ベン・キングズレー、デニス・ホッパー
ストーリーニューヨークの大学で教鞭を執る有名な文芸批評家デヴィッド・ケペシュ。キューバから亡命してきた教え子カスティリョの官能的な魅力の虜となり、ケペシュのそれまでの人生は一変。身を焦がすほどの愛欲におぼれていく。
ここに注目!
2002年、日本でもヒットした『死ぬまでにしたい10のこと』で同映画祭のコンペ部門に出品したイザベル・コイシェ監督。最新作はフィリップ・ロスの小説「ダイング・アニマル」を、ベン・キングズレー、ペネロペ・クルスで映画化した恋愛ドラマ。名優ベン・キングズレーが老いてもなお愛と性を渇望する文芸批評家を演じる。日本では2008年公開予定。
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(C) 2008 Lakeshore Entertainment
クワイエット・カオス(英題)
クワイエット・カオス(英題)
製作国イタリア
監督アントネッロ・グリマルディ
キャストナンニ・モレッティ、イザベラ・フェラーリ、ヴァレリア・ゴリノ
ストーリーガールフレンドの突然の死により、ピエトロは会ったこともない娘のクローディアを育てることに。ピエトロは娘に事実を切り出せぬまま、来る日も来る日も娘を車で学校へ送り、下校するまで車の中で待つのだった。
ここに注目!
2006年にイタリアで小説家に贈られる名誉あるストレーガ賞を受賞したサンドロ・ヴェロネージ(弟は『踊れトスカーナ!』のジョヴァンニ・ヴェロネージ)の同名小説が原作。『息子の部屋』のナンニ・モレッティ監督が、会ったことのない娘を引き取る父親を演じる。同映画祭がインターナショナルプレミア。
ナイト・アンド・デイ(英題)
ナイト・アンド・デイ(英題)
製作国韓国
監督ホン・サンス
キャストキム・ヨンホ、パク・ウネ、 ファン・スジョン
ストーリー国選でソウルからパリへ留学した画家には、ソウルで帰国を待つ妻の存在があった。だが、留学中の美術学生と出会い……。
ここに注目!
女は男の未来だ』などで知られるホン・サンスの8作目にあたる本作は、2007年夏にフランス・パリで初の海外ロケを敢行した。2007年同映画祭パノラマ部門に出品の『浜辺の女』は、のちに上映されたアメリカでも話題になるなど、欧米、特にフランス人に好まれる作風。ドイツでの反響はいかに? という視点で観ても面白い。
ハート・オブ・ファイヤー(英題)
ハート・オブ・ファイヤー(英題)
製作国ドイツ、オーストリア
監督ルイジ・ファロルニ
キャストLetekidan Micael
ストーリーエリトリア内戦時に実在した少女兵士は、後にドイツでソウルシンガーとなった。セナイト・メハリの半生とは?
ここに注目!
監督のルイジは、ミュンヘン映像大学仲間である女流監督ビャンバスレン・ダヴァーとともに監督した、『らくだの涙』で2004年アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞にノミネートされた力量の持ち主。本作はベストセラー自伝「Heart of Fire: One Girl's Extraordinary Journey from Child Soldier to Soul Singer」の映像化で脚色も担当した。
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(C) TV60Film
バラスト(原題)
バラスト(原題)
製作国アメリカ
監督ランス・ハンマー
キャストミシェル・ジェイ・スミス・サー、ジムマイロン・ロス、タルラ・リッグス
ストーリーアメリカ南部ミシシッピー州の北西部。通称ミシシッピー・デルタ。シングルマザーのマーリーと12歳の息子のジェームスはトレーラー住まいをおくっている。麻薬の密売人の生活に興味をもったジェームスが、ある出来事を目撃したことから……。
ここに注目!
製作、監督、脚本、編集を手がけ本作で長編映画監督デビューをはたした。ミシシッピーでロケを行い気候を生かした風景と、自然光を用いたムードのある映像で、キャラクターの心情を描く。(2008年1月の)サンダンス映画祭で本作が上映されると、カンヌ映画祭で話題をさらったダルデンヌ兄弟(『ある子供』)、ブリュノ・デュモン(『フランドル』)級の才能の出現! と前評判は高い。
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(C) Alluvial Film Company
【銀熊賞−女優賞−サリー・ホーキンス】ハッピー=ゴー=ラッキー(原題)
ハッピー=ゴー=ラッキー(原題)
製作国イギリス
監督マイク・リー
キャストサリー・ホーキンス、アレクシス・ジィーガーマン、エディ・マーサン
ストーリー舞台はノース・ロンドン。女性教師(サリー・ホーキンス)の物語。
ここに注目!
世界三大映画祭制覇目前!? カンヌ、ヴェネチアの両映画祭を制している『秘密と嘘』、『人生は、時々晴れ』のイギリス映画界の巨匠マイク・リー待望の最新作。ジャンルとしてはコメディー色あるドラマだと発表されているが、ダークな部分も含んでいるという。ドキュメンタリー性を求めて、脚本なし、即興劇といった独自の演出をすることで有名。
レストレス(原題)
レストレス(原題)
製作国イスラエル、ドイツ、カナダ、フランス、ベルギー
監督アモス・コレック
キャストモシェ・イヴギ、ラン・ダンカー、カレン・ヤング
ストーリーイスラエル出身で、20年近くをニューヨークで暮らす詩人のモシェ。ある日、母親が死んだと(自身の)息子から連絡があり……。
ここに注目!
1947年イスラエルのエルサレム生まれの監督は作家出身で、映画製作は独学。独特のリズムが最大の魅力。日本では『ファストフード・ファストウーマン』で知られ、2002年には『Bridget ブリジット』で本コンペティションにノミネートされた。本作では自らの経験をもとに父子の関係とイスラエルについて政治的視点を含めて描く。
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(C) Osnat Shalev
チェリー・ブラッサム(英題)
チェリー・ブラッサム(英題)
製作国ドイツ
監督ドリス・ドゥリー
キャストハンネローレ・エルスナー、ビルギート・ミニヒマイル、ナディヤ・ウール
ストーリー不治の病であるガンに侵されたルディは、長年連れ添った妻の突然の死という、予期せぬ悲劇に見舞われる。男やもめとなったルディは、妻の生きた人生と、彼女が抱いていた夢を見つめ直すために、ドイツから日本へ旅に出る。
ここに注目!
ガンという病を抱えながらも旅に出る男性を演じたのは、ドイツでテレビ俳優として活躍しているエルマー・ウェッパー。『愛され作戦』のドリス・ドゥリー監督が、「人生とははかなく移ろいやすいが、それは何と美しいことか」というテーマを、“桜”に象徴させて描いている。同映画祭の前哨戦的なバイエルン映画賞で主演男優賞と作品賞に選ばれた話題作。
【銀熊賞−脚本賞】イン・ラブ・ウィー・トラスト(英題)
イン・ラブ・ウィー・トラスト(英題)
製作国中国
監督ワン・シャオシュアイ
キャストチェン・タイシェン、ウェイウェイ・リュウ、ジャイ・チャン
ストーリー離婚したメイ・ヂュウとシャオ・ルーには、別れた後も2人をつなぐ1人娘がいた。お互いすでに再婚相手と暮らし始めていたが、あるとき娘が白血病という重い病に侵されていることが発覚する。
ここに注目!
2001年の同映画祭で銀熊賞を獲得したワン・シャオシュアイ監督が、離婚をした一組の夫婦とその子どもとの関係を通して、現代の中国社会における親子愛や、結婚生活の在りさまを描く。今年2月に日本でも公開される『トゥヤーの結婚』で主演を務めた話題の女優、ユー・ナンの出演など、キャストにも注目したい。
【アルフレッド・バウアー賞】レイク・タホ(原題)
レイク・タホ(原題)
製作国メキシコ
監督フェルナンド・エインビッケ
キャストディエゴ・カターノ、エミル・セファミ、ヘクトル・エレーナ
ストーリー亡くなった父親からの最後の贈り物である車を壊してしまった少年ホアン。車を修理しようと部品を探しに街へ出たホアンは、あるきっかけで父親の死という現実に対面することになる。葛藤(かっとう)の末に、その意味を受け入れたホアンは、子どもから大人へと成長していくのだった。
ここに注目!
父親の死に立ち向かうことで成長していくティーンエイジャーを描いた作品。監督はメキシコ期待の星、フェルナンド・エインビッケ。デビュー作の『ダック・シーズン』は、メキシコのアカデミー賞11部門を獲得したほか、カンヌ国際映画祭などでも高い評価を受け話題になった。数々のミュージックビデオを手掛けてきたということもあり、そのセンスの良い音楽の使い方にも注目が集まっている。
ガーデンズ・オブ・ザ・ナイト(原題)
ガーデンズ・オブ・ザ・ナイト(原題)
製作国イギリス、アメリカ
監督ダミアン・ハリス
キャストジリアン・ヤコブス、エヴァン・ロス、ライアン・シンプキンス
ストーリー幼いころに誘拐され、9年間に渡り恐怖と悲しみの中で拘束されていた2人の子どもが、ある日突然路上に捨てられた。いつか保護を受け、家族のもとに帰れる日が来ることを夢見ながら、2人は路上で必死に生き延びようとするが……。
ここに注目!
誘拐という犯罪と、それが被害者の人生に与える影響を、時事的な問題として深く探求した社会派映画。監督のダミアン・ハリスは、子どもたちや警官、カウンセラーや売春あっせん業者など、撮影の準備段階で出会ったさまざまな人々をベースにしてこの作品を作り上げたという。子役の2人を始めとする若い俳優たちの活躍にも注目したい。
カチン(原題)
カチン(原題)
製作国ポーランド
監督アンジェイ・ワイダ
キャストヨアヒム・ポール・アスベック、ヴァデルマ・ジョバンニ、スタニスワヴァ・チェリンスカ
ストーリー第二次世界大戦初期、ナチス・ドイツとソ連に侵攻され敗北し、土地を赤軍に占領されていたポーランド。戦争に行く夫の帰りを待っていたアンナは、夫がロシア人に殺害されたという明白な証拠を疑惑とともに手にする。
ここに注目!
1943年、ソ連国内の森で、4,000人以上のポーランド軍将校の遺体が発見された。後にソ連の秘密警察による大量虐殺だと判明したこの残酷な一件は「カチン事件」と呼ばれている。自らの父親をこの事件で亡くしたポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督が、長い間公にされなかった事件の真相を追究した問題作。
【金熊賞】ジ・エリート・スクワッド(英題)
ジ・エリート・スクワッド(英題)
製作国ブラジル
監督ホセ・パディーヤ
キャストヴァグネル・モーラ、カイオ・ジュンケラ、アンドレ・ラミロ
ストーリー犯罪組織と軍警察内部の汚職が当たり前のようにはびこるリオデジャネイロ。そんな状況に嫌気のさした幼なじみの2人の警官は、「BOPE」と呼ばれるエリート組織の特殊部隊に入隊するが……。
ここに注目!
リオデジャネイロのスラム街の、麻薬販売組織とエリート部隊との抗争を描いた作品。原作となったのは、特殊部隊である「BOPE」出身者による告白録。現役「BOPE」の警察官が公開禁止を求める裁判を起こすなど、映画の公開前から物議をかもし、本国で話題騒然となった。ブラジル社会の闇をえぐり出すこの作品は、すでにアメリカ版も制作されている。
【銀熊賞−審査員グランプリ】S.O.P(原題)
S.O.P(原題)
製作国アメリカ
監督エロール・モリス
キャストジョシュア・ファインマン、メリー・グリソム、キュロス・キング
ストーリー2004年、米国陸軍兵士による内部告発を受けて行われた調査によって、イラク戦争における信じがたい人権侵害が発覚した。イラクのアブグレイブ刑務所で米軍による性的虐待が行われていたというその事実には、数々の写真やビデオなどの証拠が存在するのだった……。
ここに注目!
イラクのアブグレイブ刑務所で行われていた虐待問題を、監督が独自に調査した作品。タイトルのS.O.Pとは、薬の治験業務の手順を記した文書の意。『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白』で、2003年アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したエロール・モリス監督が、“アンチ・テロ戦争”の暗部を告発する。
ブラック・アイス(英題)
ザ・ソング・オブ・スパロウ(英題)
製作国フィンランド、ドイツ
監督Petri Kotwica
キャストオウティ・マエンパー、リア・カターヤ、マルティ・スオサラ
ストーリー男女の三角関係を描いた作品。夫が教え子である学生と関係を持ったことを知ったサラ。「自分は夫に裏切られていた」と思った彼女は、夫に復讐(ふくしゅう)しようと考え始めるのだった。
ここに注目!
スウェーデンやデンマークに比べ、純粋なフィンランド映画が製作されるのは年に10本ほど。過去に同映画祭でフィンランド映画が金熊賞を受賞したことはなく、今回は1980年の『ウィンター・ウォー/厳寒の攻防戦』以来、18年ぶりにフィンランド映画がコンペ部門に選出された。本作ではフィンランドのチェロ・メタルバンド、アポカリプティカのチェロ奏者エイッカ・トッピネンが本作のサウンドトラックを手掛けている。
第58回ベルリン国際映画祭特集
(C) Making Movies Oy
【銀熊賞−男優賞−レザ・ナジエ】ザ・ソング・オブ・スパロウ(英題)
アイブ・ラブドゥ・ユー・ソウ・ロング(英題)
製作国イラン
監督マジッド・マシディ
キャストレザ・ナジエ、マリヤム・アクバリ、モハマド・アミル・ナージ、ホセイン・アベディニ
ここに注目!
監督は、イラン映画界から初のアカデミー賞外国語映画賞ノミネートという快挙を成し遂げた『運動靴と赤い金魚』のマジッド・マシディ。美しい物語と詩的な映像で彩られた作品が評判になり、イラン映画ブームの片翼を担ったマシディ監督待望の最新作。出演者は、『運動靴と赤い金魚』で心の温かい父親を演じたアミル・ナージや、同監督作品の純愛映画『少女の髪どめ』で、男装した少女と恋に落ちる主人公の青年を演じたホセイン・アベディニなど、マシディ映画おなじみの顔ぶれがそろっている。
アイブ・ラブドゥ・ユー・ソウ・ロング(英題)
ナイト・アンド・デイ(英題)
製作国フランス、ドイツ
監督フィリップ・クローデル
キャストクリスティン・スコット・トーマス、エルザ・ジルベルスタイン、セルジュ・アザナヴィシウス
ここに注目!
小説「灰色の塊」「リンさんの小さな子」などで日本でも知られる作家、フィリップ・クローデルが、自身による脚本で初めてメガホンを取った劇映画。主演は『イングリッシュ・ペイシェント』で情熱的な不倫の恋に落ちる女性を演じ、アカデミー主演女優賞にノミネートされたほか、数々の映画賞を受賞している実力派女優、クリスティン・スコット・トーマス。現代フランス文学界の良心がつづる新しいドラマに期待したい。
第58回ベルリン国際映画祭特集
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