シネマトゥデイ

『ホビット 思いがけない冒険』特集

 映画『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のピーター・ジャクソン監督が、同シリーズの60年前を舞台にした小説「ホビットの冒険」を3部作で実写化!

 第1作『ホビット 思いがけない冒険』がついに12月14日より公開されます。

 「ホビット 思いがけない“舞台裏”」と題した本連載では、ジャクソン監督はもちろんのこと、キャスト・スタッフが語った制作の裏側を紹介しちゃいます!

 今だから言えるあんなことやこんなことも…?

 第1回はピーター・ジャクソン監督(監督/脚本/製作)、フィリッパ・ボウエン(脚本/共同製作)に直撃! 公開直前の心境を聞きました!

まるでわが子が旅立つ気分

[『ホビット 思いがけない冒険』場面写真
(C) 2012 Warner Bros. Ent. TM Saul Zaentz Co.

Q:映画が完成した今のお気持ちはいかがですか?

ピーター・ジャクソン監督(以下、監督):長く険しい道のりで、ようやくスタートを切れたのでホッとしたね。それに、この映画をほかのみんなと分かち合えると思う、ワクワクするよ。その一方で、わが子が家を出ていくようなもので、落ち着かない気分もある。

フィリッパ・ボウエン(以下、フィリッパ):わたしもまったく同じね。でもすごくワクワクもしているの。年長の子どもたちが原作の大ファンで、まだ観ていないから。

監督:うちの子たちもまだ観ていない。

フィリッパ:あの子たちにぜひ観せたいの。

監督:そうだね。

Q:明日、ご覧になるんですか?

フィリッパ:ええ。

監督:明日観る。

フィリッパ:わたしたちの一番厳しい批評家たちが(笑)。いい映画じゃないとすごく困るわね。

監督:本当だ。

原作にはないキャラクターたちを登場させた理由

『ホビット 思いがけない冒険』場面写真
(C) 2012 Warner Bros. Ent. TM Saul Zaentz Co.

Q:本作にはフロドやガラドリエルなど、原作には登場しないキャラクターも登場しますね。それは意図的なものですか?

監督:意図的にだよ。『ロード・オブ・ザ・リング』を観ていても、必ずしも『ホビット』を理解しているわけではないし、原作を読んだことがない人も多いと思う。そういう人たちに、これは『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前が舞台だということを理解させたかったんだ。

Q:マーティン・フリーマンの若いビルボより先に、イアン・ホルムのビルボが登場するのは驚きました。

監督:僕たちは、イアン・ホルムが演じる老いたビルボ・バギンズとフロドという『ロード・オブ・ザ・リング』でおなじみのキャラクターたちから物語を始めるのがいいんじゃないかと思った。そして、そこからマーティン・フリーマンが演じる60歳若いビルボを紹介することを思いついた。その展開なら、ストーリーをよく知らない人たちにとってもいいと思ったんだよ。

[『ホビット 思いがけない冒険』場面写真
(C) 2012 Warner Bros. Ent. TM Saul Zaentz Co.

Q:旧作キャストと再び一緒に仕事をすることはいかがでしたか?

監督:ケイト・ブランシェットイアン・マッケランとまた仕事をするということは、それだけで同窓会みたいなもので、実に楽しかった。毎日友人と映画を撮れるなんて、あんな素晴らしい経験はないよ。

Q:では、撮影に行くのは楽しかったんでしょうね。

監督:ま、そうでもない日もあったけど(笑)。撮影中はとても難しいこともあったからね。でも、セットではみんなで作っていくんだという雰囲気、心地よさがあったんだ。うまく表現できないけれど、とても大きなエネルギー、ポジティブなエネルギーが、何か不思議な形で、映画の中にどんどん入っていったという感じなんだよ。それはフィルムメーカーとしては、とても重要なんだ。

『ホビット』ならではの魅力は?

『ホビット 思いがけない冒険』場面写真
(C) 2012 Warner Bros. Ent. TM Saul Zaentz Co.

Q:本作と『ロード・オブ・ザ・リング』の違いはありますか?

監督:(原作者のJ・R・R・)トーキンは、まず1937年に「ホビット」のほうを先に書いたんだ。それは自分の子どもたちが眠るときに語っていたもので、一直線上でエピソードが続いていくという形式で書かれている。一つの章を子どもたちに読んで、次の日それに直接繋がった物語が続くという感じでね。とにかく『ロード・オブ・ザ・リング』に比べたらより若い人たちを対象とした物語で、それを発売してみたら大成功。それで出版社が続編を書くようにお願いしたんだけど、結局彼が『ホビット』の続編としての『ロード・オブ・ザ・リング』を書き終えたのは、それから約20年後。第2次世界大戦が始まってしまっていて、巨大で非常にダークで世紀末を描いたようなおとぎ話になったんだよね。だから、もちろんこのふたつの作品には繋がりがあるわけだけど、でも物語のトーンとしてはとても違う。

『ホビット 思いがけない冒険』場面写真
(C) 2012 Warner Bros. Ent. TM Saul Zaentz Co.

Q:では、映画『ホビット』もより子ども向けの作品になっているということですか?

監督:とはいえ、僕は『ホビット』を子ども向けの物語としては作りたくなかった。というのも『ホビット』の3部作がすべて完成したら、合計で6本の映画になる。だから、その6本が一つの物語になるような、すべてつながりのある作品にしたかったんだ。だから『ホビット』の、より軽い雰囲気というのはこの映画で再現したいと思っている一方で、全体が『ロード・オブ・ザ・リング』につながっていくような物語にしたかったんだ。

 映画『ロード・オブ・ザ・リング』の第1作が公開されたのは、2001年。そこから10年以上の時を経て、再び“中つ国”の世界を大スクリーンで表現したピーター・ジャクソン監督と、フィリッパ・ボウエン
 この10年の間に進歩した映像技術の粋が遺憾なく用いられ、前作を超えるスケールの映像が連発されています。監督をはじめとするスタッフ・キャスト、そして世界中のファンが待ち望んでいた『ホビット』伝説がいよいよ開幕です!

文・構成 編集部・福田麗

映画『ホビット 思いがけない冒険』は12月14日より全国公開

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