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キャストに直撃!わかる?わからない?男心&女心

『ギャラクシー街道』恋のあるある大特集

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『ギャラクシー街道』恋のあるある大特集

男と女の「恋愛のあるある」を、奇想天外なストーリーで描いた映画『ギャラクシー街道』。主人公ノアを演じた香取慎吾をはじめとするキャストは、登場人物たちの恋模様をどう見たのか!? 直撃しました!

香取慎吾さん「ノアは超ダメだし、ダサいヤツ(笑)。でも男としてリアル」

元カノのレイ(優香)に「いつまでもオレを引きずるな」と言うノア。自分が引きずっているのに、女性のほうが自分のことを忘れられない……と思ってしまう。あの気持ちはわかりますね。男って、そういうところあるんじゃないかな。あと、奥さんのノエ(綾瀬)が夫婦関係を成立させているのに『オレが守る。オレがいなきゃダメだ』と思っている。しかも愛しているのに、あえて素っ気なくしている。超ダメだし、ダサいヤツですよ(笑)。でも、男としてリアルだと思います。

★演じたのはこの役:ノア
ハンバーガーショップ、サンドサンドバーガー・コスモ店の店主。最近人生に悩んでいる。

綾瀬はるかさん「相手が自分のことを忘れないでいてほしいという心理は、女性にもあるのかも」

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よく「男の人は……」と言われますが、それがたくさん詰まった映画です。たとえば「昔の彼女は、今でも自分のことを思っている」って考えているとか。男の人って、みんなそうなのかな? と思いながら観ていました。ただ、「自分が相手のことを忘れられないからこそ、相手が自分のことを忘れられないでいると思いたい」という心理はよくわかるし、女性にもそういう部分はあると思います。

★演じたのはこの役:ノエ
ノアの妻。リフォーム業者のメンデスに言い寄られ、困惑する。その上、ノアの元カノのレイが現れて……。

小栗旬さん「女性に求めるものってそんなにないかも」

ノア(香取)にとってのハンバーガーの食べ方みたいな、自分にとって譲れないポイントは昔からそんなにないです。女性に求めるものってそんなにないかもしれない。あえて言うなら「それ、必要だった?」というウソをつかれるのは嫌ですね。それは女性に限らずですけど。それから、別れの理由は言われても、直せることと直せないことがありますよね。ハンバーガーの食べ方だったら直します(笑)。

★演じたのはこの役:ハトヤ隊員
宇宙の平和を守る正義の味方キャプテンソックスの仮の姿。スペース警備隊として働いている。

優香さん「レイはプライドが高くて、つい強がっちゃうタイプ」

レイとババサヒブ(梶原善)の夫婦関係はすごく好きです。レイはプライドが高くて、つい強がっちゃうタイプなんですけど、ババサヒブに対しては肩肘張らず、楽にいられるんです。ババサヒブはちょっとえらそうだけど、レイを引っ張ってくれるし、すごく大切にしてくれている。ノア(香取)はババサヒブを見て、「何でこんなヤツと」と思うけれど、二人は幸せなんですよね。何といってもハンバーガーの食べ方がそっくりだし(笑)!

★演じたのはこの役:レイ
ノアのかつての恋人。昔は舞台女優だった。頭から無数の花が咲いているが、生活がすさむと、花も枯れる。

西川貴教さん「答えが出ているのに相談してくる女性の心理」

パートタイムのハナさん(大竹)が「この仕事、自分に向いてない」と悩んで、堂本博士(西田)に相談しますが、もう自分の中で答えが出ているので逆ギレしてしまう。これって女性特有のものですよね。僕自身も、女性に相談されて真面目に意見したら、腹を立てられることがよくある。あの心理は理解できない。女性は後押ししてほしいだけなんでしょうけどね。

★演じたのはこの役:ズズ
マグロバーガーが大好きなカエル型宇宙人。足元がいつも濡れている。歌が上手い。

遠藤憲一さん「男が女性を口説くときは、一生懸命で周りが見えない」

男が必死になって女性を口説くときは、とにかく一生懸命で周りが見えないので、たとえ宇宙人で変な格好をしていても、そんなことは全く関係ない。嫌われても口説く、怖がられても口説く! 「大丈夫、大丈夫だから」という迫り方がいいかはわからないけれど、あの状況なら僕もメンデスみたいな気持ちになるんじゃないかな。はるかちゃん演じるノエは、(女心うんぬんの前に)とにかくリアクションがかわいくて。まさにハマリ役でしたね。

★演じたのはこの役:メンデス
スペースリフォーム業者。ノエが好きで、執拗(しつよう)に追い掛け回す。両性具有。

段田安則さん「イケメンを選ぶとは限らない女性像に希望が持てた」

スペース警備隊のハトヤ隊員(小栗)とマンモ隊員(秋元)の恋愛エピソードが印象的でしたね。若くて美しいマンモは、当然イケメンのハトヤと幸せになるのかと思いきや、思いがけない選択をしてしまう。そこに至るまでの女性の思考回路は全くわかりませんが、「ああ、こういうこともあるんだな」と。僕なんか中年をとっくに過ぎた感じですが、なんだか希望が持てて、うれしくなりましたね。

★演じたのはこの役:ハシモト
スペース国土交通省の役人。ギャラクシー街道の現場を視察している。

石丸幹二さん「女性はどちらが優位かを言葉に出して、恋の順位を競い合う」

ノア(香取)をめぐって、妻のノエ(綾瀬)と元カノのレイ(優香)が、どのくらい彼のことを思っていたかを言葉で競い合うシーンがありますが、女性はどちらが優位か順序を決めて、そして割り切っていくんだなと思いましたね。一方、男はムタのように「隠れてでも何かを達成したい」と思う気持ちはみんな持っていると思います。宇宙の果てに行っても、欲求を満たすためにコソコソやっている。この感覚は、世界共通の男心だと思いますね。

★演じたのはこの役:ムタ
生真面目なスペースドクター。ゼットの甘い口車に乗ってしまう。

秋元才加さん「女性を安心できる生物として見ない方がいい」

小栗さん演じる元カレ・ハトヤ隊員もそうですが、男性の「一度付き合ったら、ずっと自分のことを好きでいてくれるだろう」という、女性に対する謎の信頼感。あれはどこから来るんですかね? 女性は「この人どっか行っちゃうかも」「浮気するかも」といつも心配しているのに、男性は「俺の女に限って絶対ない」と自信満々。あまり女性を安心できる生物として見ない方がいいですよ。陰で何をしているかわからないんだから(笑)。

★演じたのはこの役:マンモ隊員
ハトヤ隊員の恋人。結婚願望が強い。

田村梨果さん「ノアにずっとイライラしていました」

ノア(香取)は、元カノに対しても曖昧な態度だし、奥さんに対してもちゃんとフォローできていないじゃないですか。ああいう鈍感な男の人って、「ああ、いるいる」って感じですよね。奥さんはノアと二人で重ねた時間に重きを置いているけれど、ノアにとっては全く別のところが重要だったの? っていう。わたしはノアに対してはずっとイライラしていました(笑)。

★演じたのはこの役:イルマ
コールガール。宇宙一のテクニックを持つといわれている。

山本耕史さん「女々しい男ほど男らしいと言える気がする」

ノア(香取)やハトヤ隊員(小栗)だけでなく、男は全員女々しい生き物。女性には、それを肝に銘じて接していただけたら(笑)。なぜなら“女々しい”という形容詞は男にしか使わないから、女々しい男ほど男らしいと言える気がします。女性について言うと、男前に見える女性ほどものすごく弱さを感じるし、か弱そうな女性ほど図太いと思う。ノアやハトヤ隊員がビシっと決めようとするほど女々しく見えるところが、男の本質を突いていて面白いですよね。

★演じたのはこの役:ゼット
客引き。巧みな話術で、男のスケベ心をくすぐる。

大竹しのぶさん「やることなすこと全てがダメ。これは嫌いになった証拠」

やっぱり、メンデス(遠藤)が人妻ノエ(綾瀬)に迫るところが気になりましたね。くだらな過ぎるくらい純粋な男の強引さっていうのかな。「大丈夫、大丈夫」って言いながら迫るけど、何が「大丈夫」なのかがよくわからない(笑)。逆に「ハンバーガーの食べ方が汚いから嫌いになる」っていうノア(香取)とレイ(優香)のエピソードはよくわかる。何をやってもダメだなって思い始めたら、それは嫌いになった証拠なんですよね。

★演じたのはこの役:ハナ
サンドサンドバーガーのパートタイマー。パニックになると強力な電磁波を出す。

西田敏行さん「五郎丸さんのように、見えない何かを支えにすることも大事」

情けない男は楽しい。やっぱりね、力強い男ばっかりだと、すぐ戦争になっちゃう感じがする。ラグビーの五郎丸(歩)さんのように、何か一つ、ルーティンみたいなものも、大事な要素であるということ。何か目に見えないものを心のどこかで支えにしようとする想い。これは結構、人間には大事なことなんじゃないかな。「情けない」ということは、逆に言えば平和を愛する、とっても優しい男たちの群れだということ。たぶん、三谷さんの「男性観」を、役の人物たちに投影しているんじゃないかな。

★演じたのはこの役:堂本博士
人の心を持つコンピューター。ノアの良き相談相手。

三谷幸喜監督「男はいつも自分がヒーローでありたい」

写真:吉岡希鼓斗

僕は、女性と男性が性別によって違うという意識はあんまりないんです。物語も常にそういうつもりで作っています。ただ、今回は登場する男性は全部僕(笑)。例えば、いつも自分が物語の主人公のつもりで、ヒーローでありたいと思っている。周りから見たらヒーローでも何でもないのに、本人はヒーローのつもり。時に悲劇のヒーローとしての自分に酔って、傘もささずに雨に濡れて帰るようなところが男性にはありますね。

観客に一言!
ラブストーリーを手掛けたのはドラマ「今夜、宇宙の片隅で」(1998)以来、本当に久しぶりのことです。恋愛ものを書くのは、どうしても自分の経験が反映されるので恥ずかしいんですよ。ある意味、この映画に出てくる男性は全部、僕。僕の気持ちがそのまま投影されています。つまり、僕はこんなヤツです。そして、ここで描かれている強さを持った女性たちはいろいろな意味で僕の憧れ、理想の女性たちなのだと思います。

★プロフィール
舞台、映画、テレビドラマの脚本・演出・監督を多数手掛ける。主な映画監督作は『ラヂオの時間』『THE 有頂天ホテル』『ザ・マジックアワー』『清須会議』など。来年のNHK大河ドラマ「真田丸」の脚本を担当する。

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