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全世界興収1位の『アバター』日本でも首位…日本での『タイタニック』超えは無理?

映画週末興行成績

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『アバター』が首位を独走!
『アバター』が首位を独走! - (C) 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved.

 1月も終盤に差しかかり、今週は正月第2弾公開作品が5本ランクインした。トップテンのラインナップの顔ぶれもだいぶ変化してきたものの、昨年12月23日の公開以来、トップを守り続けているのが、3D超大作映画『アバター』だ。公開後5週が過ぎたにもかかわらず、ぶっちぎりで首位を独走中。興収も70億円を突破し、昨年の洋画興収トップの映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の興収80億円を抜くのは時間の問題だ。

映画『アバター』写真ギャラリー

 さて先日、映画『タイタニック』を抜いて、本作が世界興収歴代ナンバーワンを記録したことが話題になった。ならば日本でも歴代トップの映画『千と千尋の神隠し』(304億円)、2位の『タイタニック』(興収262億円)超えを狙いたいという声が出てくるのは当然だが、しかしそれはなかなか難しそうだ。その理由として、日本では女性や子どもに訴求する作品がヒットしているという傾向にあるからだ。そういう意味では、映画『ダークナイト』が世界的に大ヒットを記録したにも関わらず、日本でヒットしなかったということは象徴的である。

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 『千と千尋の神隠し』『タイタニック』などはロングランによって興収を稼いだわけだが、現時点で3D上映が可能な国内の映画館は全体の3分の1程度であるという事情もある。さらに春からGWにかけて続々と3D新作の公開が決定しており、スクリーンの奪い合いは必至。さらに『タイタニック』の場合は、熱狂的な女性ファンを中心にリピーターが続出していたが、『アバター』のリピーターはもう一度3Dを体感したい人が中心であるという違いも大きい。そのあたりの問題をどのように解決していくのか、今後の本作の動向に注目したい。

 2位は、ドキュメンタリー映画史上最高の製作費約70億円をかけた映画『オーシャンズ』。土日2日間の成績は、動員が28万723人、興収は3億3,841万3,400円を記録。上映期間中は3月5日まで、保護者同伴の子ども料金を500円にする期間限定キャンペーンを実施。興収24億円を記録した映画『アース』でも好評だったこのキャンペーンがファミリー層を中心に再び訴求、今回の大ヒットにつながったと思われる。そして3位はブルース・ウィリス主演のSFアクション映画『サロゲート』。30代から40代の男性層を中心に、配給元によると全国的にはレイトショーでの興行が強かったそうだ。

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 4位はヒース・レジャーの遺作となった映画『Dr.パルナサスの鏡』。全国233スクリーン規模での公開で、男女比も半々とバランスのいい興行を展開した。5位は中山美穂12年ぶりの主演作映画『サヨナライツカ』。全国180スクリーンでの公開で、初日には、昼、夕方の回に満員となる劇場も相次ぎ、女性層を中心に訴求。6位には高橋和希の原作アニメ「遊☆戯☆王」シリーズ10周年を記念し製作された3D作品の映画『劇場版 遊☆戯☆王 ~超融合! 時空を越えた絆~』が初登場している。

 7位以降は先週のランキングから順序良くスライド。初登場以来、ずっと2位をキープし続けてきた映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』が、公開6週目にして7位にランクダウン。8位が『かいじゅうたちのいるところ』、9位が『BANDAGE バンデイジ』、そして公開8週目に突入した『カールじいさんの空飛ぶ家』が10位と、かろうじてベストテン圏内に踏みとどまったが、正月興行をけん引したアニメ映画『ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD』が11位になり、ついにベストテン圏外に落ちた。

 今週末は映画『ラブリーボーン』『パラノーマル・アクティビティ』『ゴールデンスランバー』『おとうと』などが公開予定となっている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)

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