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庵野秀明、ヱヴァ進行状況聞かれ「ちゃんとやってます。世の中はヱヴァだけじゃないんです」

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初実写プロデュース作品への評価に、喜びを語った庵野秀明
初実写プロデュース作品への評価に、喜びを語った庵野秀明

 26日、テアトル新宿で「第21回日本映画プロフェッショナル大賞」授賞式が行われ、故・林由美香さんを追ったドキュメンタリー映画『監督失格』が作品賞と審査員たちの選出するベストテン1位に選ばれ、プロデューサーの庵野秀明平野勝之監督が喜びのコメントを発した。

 「日本映画プロフェッショナル大賞」は、映画ジャーナリストの大高宏雄氏が個人で主宰を務める映画賞。映画ファンをうならせるような秀作でありながらも、さまざまな理由によって過小評価されてしまった作品に再びスポットを当てようという趣旨で開催されている。

 『監督失格』は、2005年に急逝した女優の林由美香さんをめぐり、大切な人の喪失とそれに向き合う人々の再生を描いたドキュメントであり、人間賛歌。由美香さんの元恋人でもある平野監督が描き出す壮絶な愛の形は、多くの人に衝撃を与えた。「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの庵野秀明が、実写映画を初プロデュースした事も話題となった。

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 壇上に立った平野監督は「この映画は賛否が分かれるような作品でして、映画賞とかはあきらめていました。最後の最後でこのような賞をいただきまして、とてもうれしく思います。あの世の由美香さんもすごく喜んでいるんじゃないかと思います」とコメント。プロデューサーの庵野も「観ていただければ本当に面白い映画なのですが、なかなか評価はされなかった。最後の最後でこのように評価されるのはうれしいし、ありがたい」と感謝のコメントを述べた。

 喜びいっぱいの庵野だったが、そこで大高氏から「この間、ナウシカの巨神兵の特撮を作ることが発表されましたが、エヴァはどうなっている? という世間の声があるんですが……」とツッコミが。すると庵野は「ちゃんとやっていますよ」と返答。さらに「世の中はエヴァだけじゃないんですよ。やらなきゃいけないことはいっぱいあるし、やりたいこともいっぱいあるんです。本当にちゃんとやっていますから。本当に失礼です」と冗談まじり(!?)に抗議すると、会場からは観客のクスクス笑いが漏れていた。(取材・文:壬生智裕)

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