庵野秀明、エヴァ30周年フェスに感無量 新作短編に自信「面白くなっています」朝6時まで作業

『エヴァンゲリオン』シリーズの30周年を祝うフェスイベント「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」(2月21日~2月23日)が21日、横浜アリーナ(神奈川県横浜市)で開幕し、フェスのはじまりを告げる「OPENING of 30th ANNIVERSARY」にシリーズの総監督である庵野秀明が声優陣と共に登壇した。庵野氏は、フェスで上映される約13分の新作短編アニメーション「エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行」の完成度について「面白くなっています。ぜひお楽しみください」と自信の表情を見せた。
【画像】エヴァフェス開幕!「EVA EXTRA 30」展示エリア&出展ブース
新作短編「エヴァンゲリオン放送30周年記念特別興行」はシリーズ原作者として庵野氏が企画・脚本・総監修を務め、会場限定の特別映像として制作したアニメーション作品。各日上映が予定されていて、3日間のイベント開催期間中、ステージに設置される横18m・縦15mの大型LEDスクリーンで1日1度だけの上映を実施する。
庵野氏は本イベントについて「スタッフの代表としてここに立っています。30年前に作ったテレビシリーズが、こんな大掛かりなイベントにつながっていることに感無量です」と述べ、「全て皆さんのおかげです。ありがとうございました」と客席に頭を下げる。また「最後に」と付け加え、「この場に清川元夢さん(冬月コウゾウ役)がいないことだけが残念です」と2022年に亡くなった清川さんを偲ぶ一幕もあった。
庵野氏は「30年を振り返って、僕は作り手の側なので印象的なシーンとかはない」と回顧し、「その時その時が必死だった。作るので精一杯だった。でも、(1話の)オープニングを流した時(お披露目した時)に声が上がったのは嬉しかった。1話のアフレコの時に皆さんが戸惑っていたのも覚えています。30年前で、みんな若かった。僕も若かった」としみじみと30年前の思い出も語った。
その流れで、今回の新作アニメーションに触れた庵野氏は「今日の短編も朝の6時まで作業をしていて、寝ていない」と発言して会場を笑わせる。「スタッフがギリギリまで頑張ってくれました。アニメーションって作り出すと、大抵こうなるんです。昔と違うのは労基(労働基準法)の範囲の中でやっているという点。昔は関係なく18時間くらい平気でやっていた。『エヴァ』だけでなく、他の作品もそうだった。昔に比べれば今はちゃんと、休みながらやっています」と笑顔を見せていた。
「OPENING of 30th ANNIVERSARY」には、緒方恵美(碇シンジ役)、林原めぐみ(綾波レイ役)、宮村優子(アスカ・ラングレー役)、坂本真綾(真希波・マリ・イラストリアス役)、三石琴乃(葛城ミサト役)、山口由里子(赤木リツコ役)、石田彰(渚カヲル役)、立木文彦(碇ゲンドウ役)、岩永哲哉(相田ケンスケ役)、岩男潤子(洞木ヒカリ/鈴原ヒカリ役)、長沢美樹(伊吹マヤ役)、優希比呂(日向マコト役)、山寺宏一(加持リョウジ役)ら歴代ボイスキャストや、歌手の高橋洋子も登壇した。MCは松澤ネキ、野呂陽菜が務めた。(取材・文:名鹿祥史)
「EVANGELION:30+; 30th ANNIVERSARY OF EVANGELION」は2月23日まで横浜アリーナで開催中


