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『エクソシスト』ウィリアム・フリードキン監督が故新藤兼人監督をリスペクト「『鬼婆』は最も素晴らしいホラー映画」

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名匠フリードキン監督が、新作映画と『エクソシスト』と新藤兼人監督を語る!
名匠フリードキン監督が、新作映画と『エクソシスト』と新藤兼人監督を語る! - Photo:Yukari Yamaguchi

 現地時間22日、ブリティッシュ・フィルム・インスティテュート(BFI)で、ウィリアム・フリードキン監督の新作映画『キラー・ジョー(原題) / Killer Joe』の先行上映会が開催された。『エクソシスト』や『フレンチ・コネクション』などで知られる名匠フリードキン監督が上映後に質疑応答を行い、故新藤兼人監督へのコメントも寄せた。

 ピュリツァー賞受賞劇作家トレイシー・レッツの戯曲を基にした本作。今回の映画化にあたって、レッツ自身が脚本を担当した。物語は、ドラッグ・ディーラーの男(エミール・ハーシュ)が保険金目当てで母親の殺害を計画し、殺人請負人キラー・ジョー(マシュー・マコノヒー)に依頼することから始まる。

 殺し屋ジョーの表の顔が現役刑事という設定について、フリードキン監督は「ニューヨークでそういうことをしている刑事を知っているから」と爆弾発言。司会のマーク・カーモードが「法的な理由で明確にしておきますが、監督は、実際にその刑事による殺人の事実があったかどうかは知りません」と慌てて言い添え、笑いを誘った。カーモードはBBCのテレビ番組などで映画評を担当する人気映画評論家で、200回以上観たという『エクソシスト』についての著作もある。

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 名作『エクソシスト』が来年40周年を迎えることについて、フリードキン監督が「お楽しみに」とちゃめっ気を見せると、カーモードがすかさず「3Dエクソシスト発売!」と混ぜ返す。3D嫌いのフリードキン監督が「わたしの目の黒いうちは、決してそんなことはさせない!」と即答し、会場は爆笑。

 また、フリードキン監督は先月亡くなった新藤兼人監督を、「新藤はさまざまなジャンルの映画を作ったが、最も素晴らしいホラー映画『鬼婆』を作ったんだ。超常現象の感じを漂わせながら、リアリティーに根差されている」と、『エクソシスト』の監督からの賛辞として最高と思われる言葉でたたえていた。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)

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