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深津絵里が語るすみれと青島の関係 「踊る」らしい結末とは?

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すみれ役は最後!-深津絵里
すみれ役は最後!-深津絵里

 来月に控える完結編『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の公開を前に、恩田すみれ役の深津絵里が、15年間演じてきた役柄への思いを語った。

映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』写真ギャラリー

 深津演じる恩田は、青島が刑事に憧れを抱いて湾岸署にやって来たとき、刑事の「現実」を教えた同僚刑事。シリーズが始まる以前は、女性刑事が活躍するドラマはあまりなく、刑事ドラマというと男性のものというイメージが強かったという深津は「まさかわたしが刑事を演じることになるとは思っていなかった」と当時のことを振り返る。

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 しかし、「踊る大捜査線」シリーズが描きたいのは、ヒーローではなく、刑事という職業の人間ドラマであり、すみれも女性として憧れられるようなキャラクターではなく、人の痛みを知っていて、どこか弱い面もあるキャラクターだと知ったとき、「これならわたしでも刑事役として役に立てる」と思ったことを明かす。

 それから15年間、時に青島を叱咤(しった)し、時に青島に支えられながら女性としての心の揺れを演じ続けてきた深津は、すみれというキャラクターについて、「20代後半で人生の分岐点に立ち、仕事を辞めようかと迷っていた。そして、今回のFINALでは年齢的に自分の体力に限界を感じている。刑事だからというわけではない、一人の女性としての悩みに説得力がある」と語る。深津は「『踊る大捜査線』シリーズには、一緒に時を過ごしてきたからこそのリアリティーがある。だから演じていても違和感がない」とも話したが、それはすみれというキャラクターが深津と共に人生を歩んできたことを言い表しているようだ。

 FINALということでファンが気になるのは、そんなすみれと青島の「友達以上恋人未満」の関係の結末だろう。「自分たちの職業が死に近いところにあることを、物語の中でお互いが体験している。だから、今まで何も考えずに当たり前のように話していた人が突然いなくなったらと、ふとお互いのことを思ったりするのかもしれない。そんなとき、二人の距離に変化が起こるのかなと。でも、それを今あえて表現するのもなんか照れくさいですよね」と意味深な発言。

 公開直前の9月1日放送の「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」を「まず観てほしい」と言い、「すみれにとって大事なポイントが隠されているので。それを踏まえて、青島くんとの微妙な関係、『踊る』らしい二人の姿を観てもらいたいです」と作品への自信をうかがわせた。(取材・文:永野寿彦)

映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は9月7日より全国公開

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