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意外と知らない世界三大映画祭のベネチア国際映画祭!今年の見どころは?(1/2)

意外と知らない世界三大映画祭のベネチア国際映画祭!今年の見どころは?
第26回金獅子賞を受賞したルキノ・ヴィスコンティ監督作『熊座の淡き星影』 - (c)1965, 1996 Columbia Pictures Industries, Inc. and Sony Pictures Releasing (France) S.N.C. All Rights Reserved

 カンヌ、ベルリンと並ぶ世界三大国際映画祭の一つであり、今年で69回目を迎えるベネチア国際映画祭が8月29日から開催される。開催を前に本映画祭の特徴を紹介しつつ、今年の金獅子賞受賞(グランプリ)も予想してみたい。

 ベネチア国際映画祭を語る上で欠かせないのが、あまたある映画祭の中でも最長最古を誇る歴史だろう。1932年に開催された国際美術展の一部門としてスタートし、徐々にイタリア屈指、ヨーロッパ屈指の映画祭へと成長。そうした中、1934年から1942年までの最高賞の名称が当時のイタリア独裁者から取られたムッソリーニ賞であったり、第2次世界大戦の勃発によって3年にわたる開催中止期間があったりと、長い歴史を持つだけに波瀾(はらん)万丈なエピソードには事欠かない。

 また、大きな特徴に挙げられるのが、アート系作品の受賞が多いこと。ある名家の姉弟が織り成す禁断の愛を軸にした貴族階級の退廃をルキノ・ヴィスコンティ監督が豪華絢爛(けんらん)なビジュアルで描いた『熊座の淡き星影』(第26回金獅子賞)や、マケドニアとロンドンという二つの舞台と時間軸を巧みに交錯させながらバルカン半島で続く民族紛争のかなしみを浮かび上がらせた『ビフォア・ザ・レイン』(第51回金獅子賞)など、テーマの深遠さもさることながら映像や演出の非凡さが際立つ作品に賞を与える傾向が多い。「非凡さ」に着目する点は男優賞・女優賞も同様で、ヴィンセント・ギャロが一言もせりふを発さずに演じ切った『エッセンシャル・キリング』(第67回男優賞)は、その代表格といえよう。

 そして、日本の作品と映画人が高評価されている点にも注目したい。北野武が『HANA-BI』で金獅子賞、『座頭市』で監督賞を、是枝裕和が『幻の光』で優れた脚本や技術を対象にしたオゼッラ・ドゥオロ賞を受賞しており、最近では『ヒミズ』で二階堂ふみ、染谷将太が新人賞ダブル受賞という快挙を果たしている。

 気になる今年のラインナップだが、北野武監督の『アウトレイジ ビヨンド』をはじめ、テレンス・マリック監督がベン・アフレックやハビエル・バルデムらを従えて放つ『トゥー・ザ・ワンダー(原題) / To The Wonder』、ポール・トーマス・アンダーソン監督最新作『ザ・マスター(原題) / The Master』、ハーモニー・コリン監督の『スプリング・ブレイカーズ(原題) / Spring Breakers』やブライアン・デ・パルマ監督のスリラー映画『パッション(原題) / Passion』など、ここ最近の中でも類を見ないほど世界の名だたる鬼才たちの作品が集結。その顔ぶれからして、どの作品がいかなる賞を獲得してもおかしくない。


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