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【解説&考察】『デューン 砂の惑星PART3』原作にない描写も 特報から見えた11のこと

 ティモシー・シャラメ主演のSF超大作シリーズ完結編『デューン 砂の惑星 PART3』(12月18日日米同時公開)の特報が、日本時間18日に全世界公開された。ドゥニ・ヴィルヌーヴ版『デューン』三部作の完結編にして、作家フランク・ハーバートの小説「デューン 砂漠の救世主」を映画化する同作の特報には、一体何が描かれているのか? 映像から見えてきたことを解説&考察する。

※新登場の人名およびアイテム名表記は、ハヤカワ文庫SF「デューン 砂漠の救世主<新訳版>」(フランク・ハーバート 酒井昭伸 訳)に統一しています

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基本情報

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 『デューン 砂の惑星 PART3』は、前2作のその後を描く三部作完結編。前作で主人公ポール(ティモシー)は皇帝の座に着くが、それを認めない勢力もあり、皇帝の座を狙うものもいて、戦いは絶えない。ポールの周囲には陰謀が渦巻く……。

 ヴィルヌーヴ監督は、最初からこの映画を三部作として構想している。この物語は、原作小説シリーズ第1作「砂の惑星」では完結せず、主要登場人物が同じ小説第2作「デューン 砂漠の救世主」までが一つの物語になっていると考えていた。

 映画『デューン 砂の惑星PART3』はその「砂漠の救世主」が原作だが、映画前2作同様、原作のままではなく、アレンジもあるはず。ヴィルヌーヴ監督の発言によれば、時代設定も少し異なり、原作小説は前作の12年後だが、映画は前作の17年後。また、原作の少し先の世界にも触れると語っている。

1:アトレイデス家の指輪が継承?

 冒頭から、暗い画面の短いシーンが何度か登場し、赤ん坊らしき姿と、何者かの手の上の指輪が描かれる。その指輪はポール(ティモシー)が父レト公爵(オスカー・アイザック)から引き継いだ、アトレイデス家の紋章の入った指輪。これはこの映画で、ポールの地位が、生まれた赤ん坊に継承されるということなのだろうか。

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2:ポール&チャニの間に子供が誕生へ

 ポールとチャニ(ゼンデイヤ)が生まれる子供の名前について、女の子ならガニマ、男の子ならレトと話すが、この名前の2人は原作小説にも登場し、本作で演じる俳優も発表済み。ガニマ役はドラマ「サイロ」のアイダ・ブルック、レト2世役はジェイソン・モモアの息子、ナコア・ウルフ・モモアが演じる。ナコアは、本作が俳優デビュー作になる。

3:原作よりも派手な戦闘シーンを増量か

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 原作小説は、戦闘アクションよりも陰謀サスペンス色が強いが、予告編には異なる戦場での派手な戦闘シーンが続々。フレメンのリーダー・スティルガー(ハビエル・バルデム)が他の惑星らしい戦場で大軍勢を率いて戦う場面もある。大規模なバトルアクションが多くなりそうだ。

4:ポールの妃イルーラン、暗躍か

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 フードの人々が足早に集まる場所で、フードを脱いだ人物は、前作でポールの名目上の妃となった皇帝の娘イルーラン(フローレンス・ピュー。彼女は原作通り、ポールに隠れて、何かの陰謀に加わっているようだ。

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5:白塗りの新キャラ・スキュタレーが初登場

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 イルーランたちが集まる場所に登場する白塗りの人物が、シリーズ初登場のスキュタレー(ロバート・パティンソン。彼は、生体工学技術者集団ベネ・トレイラクスの一員で、顔・身体・声を自由に変える能力を持つ踊面術士(フェイスダンサー)。集団に派遣された工作員でもある。今回のドラマで重要な役割を果たすはず。

 また、スキャタレーはある目的のため、キャラ別ポスターに登場した新たな登場人物、フレメンの老人ファロク(イザック・ド・バンコレ)に接触する。

6:棺のような物体…航宙ギルドの使節エドリックか

   原作に登場する航宙ギルドからの使節、宇宙船操舵士エドリックが描かれるかどうかも、今回の注目ポイント。原作では、航宙ギルドの宇宙船操舵士はみな異形の姿をしており、デヴィッド・リンチ監督版『砂の惑星』(1984)では水槽に入った胎児のような姿で描かれた。ヴィルヌーヴ監督の前2作には未登場だが、完結作となる本作でついに登場するのだろうか。

 特報には、エドリックかもしれない姿が登場。スキャタレーの背後に見える、棺のような物体は、エドリックかもしれない? また、後のシーンで、小型宇宙船が大型宇宙船にドッキングするシーンがあるが、これがエドリックのタンクを乗せている可能性もある。

 ちなみに、原作小説でのエドリックの描写は「透明の重力中和タンク内に収まり(中略)ひょろりと長身で、どうにかヒューマノイドといえる姿形をしており、足には鰭を、大きく広がった両手には水かきを具えていた」(ハヤカワ文庫SF「デューン 砂漠の救世主<新訳版>」上巻27ページより引用)。

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7:原作には出てこない、ポールの母ジェシカが登場

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 前2作に登場したポールの母ジェシカ(レベッカ・ファーガソンは、原作小説「砂漠の救世主」では言及されるだけで登場せず、故郷の惑星カラダンで隠居生活をしているが、映画の予告編にはしっかり登場している。終わらない戦いに悩むポールに「父上はどうしてた?」と問われて「戦いを選ばなかった」と答える。映画では、ポールがカラダンにいる母を訪問するのではないか。

8:ポールの妹アリアが主要人物に

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 ポールの妹アリア(アニャ・テイラー=ジョイは、前作ではポールが予知で見るヴィジョンの中に一瞬登場しただけだったが、今回は物語の主要人物になる。原作では宗教的指導者となり、兄ポールの統治を支えるが、予告編でも同じ役割を果たしている様子。彼女は壮大な神殿のような場所で、白い衣を翻し、多数の人々に崇拝されているようだ。

9:死んだはずのダンカン・アイダホが再登場

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 予告編には、第1作でポールを助けて殉死したはずの剣士ダンカン・アイダホ(ジェイソン)が再登場する。原作小説にはアイダホそっくりの人物が登場しており、その正体はヘイトという名の偶人(ゴウラ=生体工学技術者集団ベネ・トレイラクスが製造したクローン)だ。

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10:激しい光の爆発は「岩石昇華破波」か

 予告編の終盤、兵士たちが激しい閃光を浴びて倒れるシーンがあるが、これは原作に登場する「岩石昇華破波(ストーン・バーナー)」(※核物質を原料とする違法な兵器)かもしれない。原作では、ポールたちの陣営への攻撃にこの兵器が使われ、大きな被害を与える。

11:チャニは原作以上に活躍?

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 特報のラストは、ポールの群衆への演説ではなく、チャニがナイフを持って、何者かに立ち向かおうとしている姿だ。前作のラストで、チャニは砂漠に向かって歩いていったが、これは原作にはない描写だった。今回も、チャニは原作とは別の行動をするのかもしれない?

 このように、初の特報映像にもかかわらず、早くも情報量がたっぷり。これから12月18日の日米公開までに、予告編が何本公開され、何が描かれるのか。そのたびに期待値を上げてくれそうだ。(文・平沢薫)

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