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韓国の異才ホン・サンス監督の新作が上映 主演女優が舞台あいさつ【第18回釜山国際映画祭】

韓国の異才ホン・サンス監督の新作が上映 主演女優が舞台あいさつ
主演のチョン・ユミ - (撮影:芳井塔子)

 第18回釜山国際映画祭のコリアン・シネマ・トゥデイ部門でホン・サンス監督の映画『アワー・ソンヒ(英題) / Our Sunhi』が上映され、主演女優チョン・ユミによる舞台あいさつが行われた。

 物語は映画学校を卒業したソンヒ(チョン・ユミ)が、留学に必要な書類を依頼するために学校に戻るところから始まる。そこで出会う元カレ2人と教授から受けるアドバイスはなぜか皆同じ。つまり同じセリフを3人の俳優が演じるというユニークな作品なのだ。本作は第66回ロカルノ国際映画祭で監督賞を受賞しており、ホン監督らしい男女の日常の会話の中にある小さな違和感から生じる絶妙なハプニングが楽しめる。

 そんなホン監督の脚本についてチョンは「撮影前にシーンについて一緒に話し合いました。しかし脚本は撮影の当日の朝に渡されます。ホン監督の脚本は素晴らしい言葉が刻まれていて完璧なので、その通りに演技をするだけでした。でも、シーンの前後関係はあまり意識せずに撮影していくので、今演じているシーンはどこでつながるのかなとか、最初は少し戸惑いました」とホン監督の独特な撮影方法に言及。撮影は大変だったかと質問されると「(映画の)内容は現実的なものなので、とても理解しやすく演じやすかったですよ」と答えた。

 また本作で唯一の女性であったソンヒというキャラクターについては「ホン監督の作品に登場する女性はとても美しく力強い個性を持っています。わたしが演じたソンヒは、少し反抗的でわがままで、よくお酒を飲み、男性に素直に頼る魅力的な女性です。それは作品の持つ強いメッセージから来るものでもありますが、女性だから伝わる温かみもあり、それによって作品のテーマが観客の心に届きやすくなっていると思っています」と語った。

 その後は、舞台に殺到した観客たちが気軽にサインを求めるなど、映画祭ならではの楽しい舞台あいさつとなった。(芳井塔子)

第18回釜山国際映画祭は10月12日まで開催


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