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わたしは無精者… 中谷美紀が明かす「姑息」な一面とは?

わたしは無精者… 中谷美紀が明かす「姑息」な一面とは?
「姑息」な一面を明かした中谷美紀 - 写真:舞山秀一

 映画『繕い裁つ人』で“頑固じじい”と評される美しき孤高の服職人を演じた女優の中谷美紀が、作品への並々ならぬ思い入れや、知られざる自身の「姑息(こそく)」な一面を語った。

 『しあわせのパン』などの三島有紀子監督が、池辺葵の同名コミックを映画化した本作は、偉大な祖母から受け継いだ洋裁店の2代目店主を描くドラマ。類いまれなセンスと腕を持ち、その意志の強さと信念の固さ故に“頑固じじい”と評される市江は、祖母の築いたものを守りながらも、オリジナルの洋服を作ってみたいという思いの間で心を揺らす。

 中谷も憧れたこのキャラクターには、演じる上でモデルにした人物がいたという。「パリでオートクチュールを学んでコツコツと洋服を作っている友人へのオマージュも込めて演じました。わたし自身を含め、多くの人たちは皆どこかで妥協しながら生きていると思うんですけれども、市江は自分の志を貫いているところが魅力的に映りました」と友人と市江、二人の女性への尊敬を口にした。

 この役柄を演じるに当たって洋裁のテクニックも身に付けた中谷だが、手間取ったのは意外にもボタン付けの作業だとか。「溶かしたロウで糸をアイロンでコーティングして、ロウ引きをするんです。強度が増す分、扱いづらいので難しかったですね。実はわたしは無精者で、普段は私服のボタンが取れてもポケットに忍ばせておいて、仕事場に着いたらたった今取れたかのように芝居をします。そうすると衣装スタッフさんが付けてくださるとわかっていて、姑息(こそく)な手を使い続けているんですよ……(笑)」と知られざる一面もカミングアウトした。

 劇中では市江の人柄を表わすような着こなしも見どころの一つ。「個人的にはシンプルなものを好んで着ています。ファストファッションも愛用しているのですが、ジャケットやコート、パンツなどラインの出るものは良質なものを求めるようにしています。その代わり、流行の変化に合わせて繕いながら長く大事に着るようにしていますね」という言葉からは、一生に一着しかない洋服を大切に直しながら生かしていく市江にも通じるこだわりがうかがえる。

 自身で設けた限界と葛藤しながら、自分だけのスタイルを探す市江の物語は、ファッションの楽しみと喜びをあらためて感じさせてくれる。(取材・文:那須千里)

映画『繕い裁つ人』は公開中


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