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ベネチア映画祭、オンライン上映で世界中の観客を結び付ける【第72回ベネチア国際映画祭】

ベネチア映画祭、オンライン上映で世界中の観客を結び付ける
ベネチア映画祭、オンライン上映サービスを今年も実施! - (C)Festival Scope

 ベネチア国際映画祭のいくつかの出品作品が、映画祭でプレミア上映された同日に、有料でオンライン鑑賞できる。

 ベネチア国際映画祭は、視聴者が自由な時間に動画を鑑賞できるVOD配信サービスを2012年度以来、展開している。そして本年度も、さまざまな国の映画祭での上映作品を業界人に向けて配信するオンラインプラットフォーム「Festival Scope」と提携し、上映作品を配信するウェブサイト「Sala Web」を運営する。作品は映画祭で上映後、同日の21時(アメリカ東部標準時)から5日間、視聴者が好きな時間にオンラインで鑑賞できるように同サイトにて配信される。利用者は会員登録をした上で、1作品につき4ユーロ(約560円)、もしくは5作品10ユーロ(約1,400円)で視聴可能になる(1ユーロ140円計算)。

 配信されるのは、「オリゾンティ部門」と「ビエンナーレ・カレッジシネマ部門」の作品だ。「オリゾンティ部門」は、世界中の革新的な映画を紹介する部門。2011年には塚本晋也監督が、歌手Coccoを主演に迎えた『KOTOKO』で部門最高賞のオリゾンティ賞を受賞。そのほかにも、故・若松孝二監督の『千年の愉楽』が2012年、園子温監督の『冷たい熱帯魚』『地獄でなぜ悪い』がそれぞれ2010年、2013年に同部門の上映作品に選出されるなど、日本人監督の作品もよく取り上げられている。

 一方、「ビエンナーレ・カレッジシネマ部門」は世界中から新人映画監督を発掘、育成するワークショップで、選ばれた監督は支給された低予算の制作費をもとに長編映画を制作する。本年度、CharaやUAのミュージックビデオ、浅野忠信主演のNHK土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」のスチールなどを手掛けてきた写真家・映像作家の長谷井宏紀が、日本人として初めて同部門に選出され、日本でも徐々に認知度を上げている部門だ。長谷井は、同ワークショップでフィリピン・マニラ市内を舞台に、母親に捨てられた11歳の少女を主人公に据えたロードムービー『ブランカ(原題) / Blanka』を制作し、長編映画監督デビューを果たす。

 世界最古の歴史を持つベネチア映画祭が、伝統ある映画祭会場にとどまらず、最新の動画配信システムでより多くの世界の人々に上映作品を楽しんでもらいたいという思いから始まった本サービス。「Sala Webは、ベネチア映画祭と世界中の観客を結び付けるプラットフォーム」とベネチア映画祭のディレクターであるアルベルト・バーベラ氏は本サービスを説明した。第72回ベネチア国際映画祭は現地時間9月2日から12日まで開催。(編集部・石神恵美子)

ウェブサイト「Sala Web」にて、8月中旬より配信予定の作品のチケットが販売


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