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7年間“部屋”に監禁された母子を描いた『ルーム』天才子役を演出した監督の秘訣とは?(1/2)

7年間“部屋”に監禁された母子を描いた『ルーム』天才子役を演出した監督の秘訣とは?
アカデミー賞の行方にも注目!監督のレニー・アブラハムソンと子役のジェイコブ・トレンブレイ - (C) ElementPictures / RoomProductionsInc / ChannelFourTelevisionCorporation2015

 7年間“部屋”に監禁され続けた母子の脱出劇とその後の生活を希望に満ちた視点で描いた映画『ルーム』、第88回アカデミー賞作品賞を含む、監督賞、主演女優賞、脚色賞の主要4部門にノミネートされている本作のメガホンを取ったレニー・アブラハムソンがインタビューに応じ、本作で目の覚めるような演技を披露した天才子役ジェイコブ・トレンブレイを演出した秘訣を明かした。

 アカデミー賞主演女優賞最有力と目される母親役のブリー・ラーソンをはじめ、俳優陣の繊細な演技が涙を誘う本作。ブリーに初めて会った時、30分の予定が4時間も話し込み、一緒にこの作品を作りたいと強く思ったという監督の予感は見事に当たった。監督いわく「温かさ、ユーモア、明るさを持っていた」というブリーは、子役を相手に“母”を演じるのにぴったりだったのだ。「役者さんによっては役と自分を切り替えるためにテイクが終わったらトレーラーに走って逃げ帰る人もいるけれど、彼女はそういうタイプではないんだ」。

 また、天才的な演技を見せた子役のジェイコブふんする息子・ジャックの視点が交錯することで、監禁というシリアスな要素が上手く中和されているのも印象的だ。「ジェイコブは君がスクリーンで見たままさ。出会った時からすごい才能を持っていたし、特別な子役だと思った。カメラ越しにずっと見ていたいと思わせる資質も持っていた」と振り返る監督。ブリーとの相性もとても良かったというが、撮影環境にも彼の影響があった。「寒い時期で、撮影が何時間に及ぶ大変な中、ジェイコブは毎日すごく機嫌が良く、ユーモアを持って、楽しんで、熱意をもって現場に来てくれたので、みんなの気持ちがそれによってあがったんだ。特にこういう感動するような、感情を揺さぶられるような映画を作るときにすごく重要なのはセット自体に“ハッピー感”があることなんだけれど、彼がいることによってそれが生まれていたよ」。

キャスト
母役のブリーと子役のジェイコブの演技が素晴らしい - (C) ElementPictures / RoomProductionsInc / ChannelFourTelevisionCorporation2015

 しかし、シリアスなテーマを当時8歳のジェイコブ相手にどう説明し、演出したのだろうか?「確かにそういうテーマに触れている作品ではあるけれども、そもそも原作者のエマ(・ドナヒュー)が素晴らしい選択をしていて、原作の中でジャックが物理的に傷つけられることは一切ないし、部屋の中にいるときもそこで行われている醜い行為は一切目撃していないんだ」とその選択のおかげでジェイコブがつらい思いをするシーンを撮らずに済んだと話す。


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