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池松壮亮、20代後半に変化「頑なだった自分を解き放ちたい」(1/2)

池松壮亮、20代後半に変化「頑なだった自分を解き放ちたい」
今年の公開作は9本!飛ぶ鳥落とす勢いの池松壮亮 - 写真:中村嘉昭

 2014年の出演映画『愛の渦』『紙の月』『ぼくたちの家族』などで数々の賞を獲得し、以降も出演作の公開が相次ぐ池松壮亮の最新作『だれかの木琴』。池松は、初来店した主婦(常盤貴子)に事務的な営業メールを送ったことをきっかけに、彼女につきまとわれることになる美容師を演じている。映画(長編)だけでも2014年公開作が8本、2015年公開作が4本、そして、今年の公開作は9本に上り、その他にも舞台、テレビドラマ、CMに出演するなど順風満帆な活躍を見せている彼が、10歳での舞台デビューから約16年を経た現在の心境を語った。

 出演作が相次ぎ、かけもち出演せざるをえなかった時期には、その難しさを痛感することもあった。「あえて(出演作の)本数を増やすこともやったけど、やりたくないことは絶対にやらなかった。それでも出方とかは自分なりに考えていました」と自らの意志で作品数を積み重ねていたことを明かす。しかし、26歳となった現在の心境としては、「そんな頑なな20代前半を過ごしてしまったので、今は割と解き放とうとしています。そろそろやらなきゃいけないことを一回ちゃんとやらなきゃいけないなと、いろいろ考えています」という。

だれかの木琴
憧れの東陽一作品で美容師をハマり役で演じた池松 (C) 2016『だれかの木琴』製作委員会

 そんな心境の変化に少なからず影響を与えているのが、本作かもしれない。『サード』(1978)、『絵の中のぼくの村』(1996)に10代最後に出会って衝撃を受けたことが、同じ東陽一監督作である本作につながった。「まさか僕が、好きだった東さんと会う場所をセッティングされるとは思ってなかった」と思いがけない出会いの場を作ってもらう機会があったそうなのだが、普段は「仕事をする前に好きな監督と酒場で会っちゃったみたいなことがすごく嫌で、呼ばれても絶対に行かなかった」という。それは「いつかやりましょうみたいなその場の感じが嫌だったし、何かフェアじゃない気がして。自分から出たいと言うこともプライドが許さなかった」と告白する。

 ただ、それには、「僕は勝手に自分の人生をある意味信じているんです。例えば20歳だったときに、会いたかった人たちにある程度会えていたり、一緒に仕事をできていたりしたんです」との思いもある。しかし、東監督については、「高齢な方ですから、もしかしたら映画を撮れる状況ではないかもしれないけど、それでもいいから、好きだった映画を撮った方とお会いしてみるのも面白いことなのかもしれないと思ったんです」と初めてのことにチャレンジした結果だった。


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