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のん、再出発作を世界に向けて堂々アピール【第29回東京国際映画祭】

のん、再出発作を世界に向けて堂々アピール
のんからナチュラルがあふれている

 28日、東京・六本木で行われている第29回東京国際映画祭内で映画『この世界の片隅に』(11月12日公開)の舞台挨拶が実施され、主演声優を務めたのん、メガホンを取った片渕須直監督が登壇。今年7月に芸名を能年玲奈から改名したのんが、初の主演声優を務めた作品を世界に向けてアピールした。

 本作は、太平洋戦争期の広島県・呉を舞台に大切なものを失いながらも懸命に生きるヒロイン・すずの姿を描いた作品。「今までは漠然と戦時下の時代が別の世界にあるものだと思っていた」というのんは、原作を読んだ時の感想を「すずが日々を一生懸命暮らしている姿がすごく素敵で、素晴らしい作品だと思いました」と述懐した。主人公を演じる上でも「目の前にある毎日の暮らしを懸命に生きるという部分」を意識したそうだ。

 また、作品がヨーロッパなど14か国での上映が決まっていることについては、「昭和20年の広島が舞台ということも重要ではあると思うのですが、普通に生活していくことの『普通』の切なさや感動は、すべての人に響くんじゃないかと感じている」とし、「日本国外の方にも観ていただけるのは、すごく素敵なことだと思います」と目を輝かせた。

 メガホンを取った片渕監督から、ベテラン声優陣に囲まれながらも、その中で最もナチュラルに存在していたと評され、「僕は彼女(のん)のことが誇らしいです」と演技を絶賛されたのん。観客からお気に入りのセリフを聞かれると、「すずがアメリカ軍の飛行機が落としたビラを集めてお手洗いの紙にするシーンでの『工夫し続けるのが、うちらの戦いですけん』というセリフがすごく響きました」と答えていた。(取材・文:岸豊)


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