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【ネタバレ】「相棒」衝撃的な幕開け…通り魔をめぐる人々の思惑が交錯

冒頭から美和子負傷…
冒頭から美和子負傷… - (c)テレビ朝日・東映

 ドラマ「相棒season21」(テレビ朝日系)の第14話「まばたきの叫び」が、25日に放送された。特命係に在籍する亀山薫(寺脇康文)の妻で、フリージャーナリストの美和子(鈴木砂羽)が取材中に負傷する衝撃的な事件で幕を開け、15年前の通り魔殺人犯をめぐって人々の思惑が交錯する物語に「この人たちのその後が気になる」「ずっしりと心にきた」「モヤモヤが残る最高に『相棒』らしい回」とさまざまな意見が飛び交っている。(以下、ネタバレを含みます)

【画像】忍成修吾のクズ役も話題に…第14話「まばたきの叫び」

 美和子が取材をしようとしたのは、元受刑者で現在は脳梗塞で寝たきりの柳沼勝治(忍成修吾)と、その彼と獄中結婚した聖美(陽月華)。体を動かしたり、話すことができない勝治は、まばたきや端末への視線入力で意思疎通が可能だった。現場にはホームヘルパー・町岡の死体があり、勝治は自分も殺されそうになっていたと証言する。

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通りすがりの女性を殺害して罪に問われた、15年前の勝治

 勝治は15年前、受験の失敗などから死刑になりたいと通りすがりの女性・佐竹綾を殺して服役。だが、反省の色をまったく見せずに世間の反感を買い、嫌がらせも続いていたというが、聖美は献身的に介護を続けていた。

 町岡を殺したのは、彼の仲間の洲本(猪征大)だった。勝治を殺せば2,000万円を払うという何者かからの依頼に乗った二人だったが、直前で町岡が翻意し、怒った洲本が刺したのだ。さらに杉下右京(水谷豊)と薫の捜査で、勝治殺害の依頼者は、勝治本人だと判明。勝治を問い詰めると、まばたきで「イエス」と答えた。自ら死ぬことができず、誰かに殺してほしかったというのが動機だった。

 病院を抜け出した美和子の調査で、幼いころの聖美は綾の近所に住んでおり、彼女を慕っていたことが判明する。聖美は、復讐のために勝治と結婚していた。「どこまでも勝手な男」と勝治をなじる聖美は、「あの男が生きる希望を取り戻したときに殺してやる」と決意し、そばにいたのだ。「どうやって許したらいんですか!?」と叫ぶ聖美に、右京は「この世に人を殺して解決することなんてありません」、薫は「あなたは十分苦しんだ。もう自分を許してあげてください」と彼女を救う言葉をかけた。

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聖美を取材しようとしていた美和子

 美和子の取材がきっかけで特命係が捜査に乗り出すエピソードはいくつか存在するが、美和子自身がケガを負うのは珍しい。彼女が取材していた映画監督が死亡した事件の際は、犯人に襲われて負傷し、海辺をさまよっていたのは右京と薫のほうだった。美和子は、医療過誤を繰り返す医師を追及したり、復讐殺人だとされた事件を「二度と同じ事件が起きないように」と徹底的に調査したり、ジャーナリストとして志を持った女性だったが、サルウィン(劇中の架空の国)に滞在していた14年の間もその芯はぶれなかったようだ。

 次回予告には、ファンにはおなじみの準レギュラー・ヒロコママ(深沢敦)が登場し、SNS上でも「やったー!」「ヒロコママ嬉しい」と大盛り上がり。もともとは聞き込みがきっかけで薫と知り合い、事件を目撃したり愛犬捜索を依頼したりと特命係とは縁があるヒロコママが、今回はどんな活躍を見せるのだろうか。放送400回を突破した「相棒」。ファンにうれしいメモリアル企画は、まだまだ続くようだ。(文・早川あゆみ)

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