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話題騒然の『パラノーマル・アクティビティ』って!?

 制作費約135万円にもかかわらず、アメリカで興行収入約96億円(2009年12月調べ)を稼ぎ出したと話題の映画『パラノーマル・アクティビティ』。ビデオカメラで撮影されたホラー? 無名のオーレン・ペリ監督って誰? と多くの疑問が浮かぶことでしょう。そんな疑問をすっきり解決させましょう!
スピルバーグ監督も認めた!異例の大ヒット劇

 本作は、ある若いカップルの住む家で起こる謎の怪奇現象の真相に迫るため、自分たちの寝室にビデオカメラを設置し、正体不明の何かを撮影するという、POV(ポイント・オブ・ビュー/主観映像演出)ホラー。

 その斬新な演出方法と、正体不明の何かが襲ってくる様があまりにリアルで、ただのホラー映画の枠を超えた恐怖が体験できる衝撃作に仕上がっている。そのあまりの恐ろしさに、大御所スティーヴン・スピルバーグ監督も「怖かったよ」と大絶賛。作品のうわさを聞きつけた大手の映画会社パラマウントが版権を買ったが、当初アメリカではリメイク版での上映が検討されていた。しかし、スピルバーグ監督から「オリジナルを超える恐怖を作り出すのは不可能」とのお言葉をいただいたことで、当時無名のペリ監督の作品が公開されることになった。

 アメリカでの公開当初は、12館のみのレイトショー限定上映からスタート。その後、作品の面白さが口コミで広がり、33館、159館と公開規模が広がり、800館になった週末には全米興行収入ランキング第3位、そして2000館の週末にはついに第1位を記録する異例の大ヒットとなり、公開から約2か月で興行収入約90億円を達成したのだ!

アメリカン・ドリームを手にしたオーレン・ペリ監督

ペリ監督に聞いた、制作費約135万円の内訳って?

 見事にアメリカン・ドリームを手にしたペリ監督とは誰なのか。彼はイスラエル出身、38歳、独身。19歳でアメリカに移住した後、ソフトウェアデザイナーとして活躍。そのスキルを活用してアニメーションプログラムやゲームソフトなどを開発し、監督・脚本・製作・編集を務めた本作で映画監督デビューを飾った。

 そもそも本作に登場する家は、当時ペリ監督が付き合っていた彼女と「そろそろ落ち着こうかな」と思い購入したというペリ監督の自宅。実際にその家では不思議な物音がしたといい、そこから本作の着想を得たそうだ。ちなみに、その彼女とは別れてしまったんだとか。

 そして気になる制作費約135万円の内訳だが、ソニー製のビデオカメラや機材の購入費(約36万円)、編集用のパソコン代(約35万円)、出演者ギャラ(約13万円)、交通費・宿泊費(約10万円)、食事代(約5万円)、スピルバーグ監督のアドバイスに基づく追加撮影費(約35万円)。内訳はなかなか知る機会がないが、興味深い……特にギャラ13万円は破格!

 

「僕らの出演料は約13万円だってさ、えっー!」
(C) 2009 Oren Peli d.b.a. Solana Films.

女子高生が恐怖で叫びまくる動画を配信!

 本国の大ヒットを受け日本での公開も決まり、一足早く試写で本作を体感した著名人や一般人の反応はというと。結婚も決まり、幸せ街道まっしぐら中の石田純一は「ありえない怖さですね。今まで生きてきた中で一番怖い」とコメント。WBC世界フライ級王者の亀田興毅は試写でかなりビビっていたことを指摘されると「しゃあない。ええやん、ビビリで!」とさすがの浪速の闘犬も敗北宣言をするほど怖いらしい。

 一般向けの試写でも、観客から「むちゃくちゃ怖い」「夜一人で眠れない」などの感想が寄せられた。上映中、あまりの恐怖に会場中から叫び声が上がっており、その反応が作品の恐怖を如実に物語っていることから、観客の様子を暗視カメラで撮影し、その絶叫顔が予告編やオフィシャルサイトに掲載され話題を呼んだ。

 中でも女子高生の叫び声は天下一品! ということで開催された女子高生限定試写会の様子はすさまじく、「超無理なんですけど~」と女子高生らしい口調で叫びまくる動画は、叫びマニアにはたまらない仕上がりになっている。

「ギャー!!」

ペリ監督来日!その素顔は……?

 そんなペリ監督がプロデューサーのスティーヴン・シュナイダーと共に来日した。一躍時の人となったペリ監督とは、一体どんな人物なのだろう? 来日時の様子を配給会社に確認すると、「本当に普通の人」だったという。ジャパンプレミア時も、ファンにサインを求められてもトム・クールズのようには対応できず、代わりにシュナイダーがサインに応じていたそう。

 ただ、面白いのは、日本到着直後に立ち寄ったコーヒーショップ・タリーズのカフェモカがいたく気に入ってしまったペリ監督。すっかりハマってしまい、来日中は毎日「タリーズのカフェモカ!」と言って飲み続けていたそう。

 さらにもう一つ。怖いものはというと、「ノー、ベジタブル!(野菜は嫌!)」なんだとか。それって怖いものじゃなくて嫌いなものでは? とツッコミたくなるが、怖いほど嫌いなんだとか。来日中もカフェモカのほかには肉ばかり食べていたそう。本作で正体不明の何者かに襲われる恐怖を表現したペリ監督。その正体はもしかして……野菜なのか?

「野菜は怖いよ」
(写真左から、オーレン・ペリ監督、スティーヴン・シュナイダー)

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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