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ベルリン国際映画祭

2月7~17日(現地時間)に、第63回ベルリン国際映画祭が開幕する。今年の審査委員長は、ウォン・カーウァイ監督。コンペティション部門に選出された全19作品を紹介!

ベルリン国際映画祭ニュース


『グロリア(原題) / Gloria』

グロリア(原題) / Gloria

★銀熊賞/最優秀女優賞(パウリナ・ガルシア)★
【制作国】チリ、スペイン
【監督】セバスティアン・レリオ
【キャスト】パウリナ・ガルシア、セルヒオ・エルナンデス

【ストーリー】
58歳のグロリアは活発な独身女性。最後の恋を求めて、夜な夜なお見合いパーティーに参加していた。そんなある日、年上の男性のロドルフォと出会う。しかし、ロドルフォと前妻や子どもたちとの病的な依存関係がグロリアを苦しめる。

グロリア(原題) / Gloria

【ここに注目!】
長編4作目にして三大国際映画祭コンペ部門に初のノミネートを果たすチリ出身のセバスティアン・レリオ監督。2005年、長編デビュー作『La Sagrada Familia(英題) / ラ・サグラダ・ファミリア』がサン・セバスティアン国際映画祭の他、各国の映画祭で好評を博し、少ない登場人物で心理描写に重きを置いた作風が注目されているチリ映画界の新鋭だ。金熊賞を獲得すればチリ映画初の快挙となり、大いに期待が高まる。

『ノーバディーズ・ドーター・ヘウォン(英題) / Nobody's Daughter Haewon』

ノーバディーズ・ドーター・ヘウォン(英題) / Nobody's Daughter Haewon
(C) Jeonwonsa Film Co.

【制作国】韓国
【監督】ホン・サンス
【キャスト】チョン・ウンチェ、イ・ソンギュン

【ストーリー】
女子大生のヘウォンは、教授のソンジュンとの関係を終わらせたいと思っていた。カナダに移住する母に別れを告げ、久しぶりにソンジュンを訪ねたヘウォンだったが、偶然クラスメートに関係を知られてしまう。ヘウォンはソンジュンから一緒に逃げようと提案され……。

ノーバディーズ・ドーター・ヘウォン(英題) / Nobody's Daughter Haewon
(C) Jeonwonsa Film Co.

【ここに注目!】
デビュー作『豚が井戸に落ちた日』がベルリン国際映画祭フォーラム部門で上映されて以来、全監督作が国際映画祭で高い評価を得ている韓国映画界の実力派、ホン・サンス監督。昨年のカンヌ国際映画祭でも『3人のアンヌ』がコンペ部門に選出されている。ヒロインであるヘウォンの日記形式で描く本作、そのヘウォン役は『超能力者』でデビューしたチョン・ウンチェ。主要な賞を受賞し、ホン・サンスの名声を一層高めたいところだ。


『パラダイス:ホープ(英題) / Paradise: Hope』

『パラダイス:ホープ(英題) / Paradise: Hope』
(C) Ulrich Seidl Film Produktion GmbH

【制作国】オーストリア、フランス、ドイツ
【監督】ウルリヒ・ザイドル
【キャスト】メラニー・レンツ、ビビアン・バーチ

【ストーリー】
13歳の少女メラニーは母のテレザが旅行で留守の間、ティーンエイジャー向けのダイエットキャンプにやって来た。ダイエットに励む一方で、夜には隠れて酒を飲み、初めてのタバコも体験したメラニーだったが、40歳も年上の医師と恋に落ちてしまう。

『パラダイス:ホープ(英題) / Paradise: Hope』
(C) Ulrich Seidl Film Produktion GmbH

【ここに注目!】
2012年、カンヌ国際映画祭コンペ部門で上映された『パラダイス:ラブ(英題) / Paradise: Love』、そしてベネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞した『パラダイス:フェイス(英題) / Paradise: Faith』に続くウルリヒ・ザイドル監督の『パラダイス』3部作の最後の作品。金熊賞を獲得となれば、目を背けたくなるような残酷性も似ている、同じオーストリアの巨匠ミヒャエル・ハネケに近づけるかもしれない。


『チャイルズ・ポーズ(英題) / Child's Pose』

『チャイルズ・ポーズ(英題) / Child's Pose』
(C) Cos Aelenei

★金熊賞★
【制作国】ルーマニア
【監督】カリン・ピーター・ネッツァー
【キャスト】ルミニツァ・ゲオルジウ、ボグダン・ドゥミトラチェ

【ストーリー】
子どもの命が犠牲になる交通事故が起こる。事故を起こしたのは32歳の男。息子が告発されないよう画策するなど、威圧的な母親は息子が成長することを受け入れられずにいた。

『チャイルズ・ポーズ(英題) / Child's Pose』
(C) Cos Aelenei

【ここに注目!】
2003年の長編デビュー作『マリア(英題) / Maria』でロカルノ国際映画祭審査員特別賞を受賞し、ルーマニア・ニュー・ウェーブの監督の一人となったカリン・ピーター・ネッツァー監督。3作目となる本作は現代のルーマニア社会を反映した作品で、『ラザレスク氏の最期』でロサンゼルス映画批評家協会賞助演女優賞に輝いたルミニツァ・ゲオルジウが主演を務める。ルーマニア発の良質のドラマが、またも国際映画祭を席巻するか!?


『プロミスド・ランド(原題) / Promised Land』

『プロミスド・ランド(原題) / Promised Land』
(C) Scott Green

【制作国】アメリカ
【監督】ガス・ヴァン・サント
【キャスト】マット・デイモンフランシス・マクドーマンド

【ストーリー】
とある田舎町にやって来た、エネルギー会社セールスマンのスティーブ。経済的に疲弊したその町の住民に、土地に穴を開けることを了承させることなど簡単なことだと思っていた。しかし、皆に一目置かれている教師が反発。別の男が率いる草の根的なキャンペーンも教師を支援する。

ガス・ヴァン・サント監督
ガス・ヴァン・サント監督-(C) Scott Green

【ここに注目!】
ガス・ヴァン・サントがメガホンを取り、マット・デイモンが脚本と出演を兼ねるという、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の布陣で再び贈る本作。『恋するベーカリー』ジョン・クラシンスキーも、出演と共に脚本を担当する。『エレファント』では、カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したガス・ヴァン・サント。3度目のベルリン国際映画祭コンペティションで金熊賞を獲得し、カンヌ、ベルリン2冠の可能性も大だ。


『カミーユ・クローデル 1915(原題) / Camille Claudel 1915』

『カミーユ・クローデル 1915(原題) / Camille Claudel 1915』

【制作国】フランス
【監督】ブリュノ・デュモン
【キャスト】ジュリエット・ビノシュ、ジャン=リュック・ヴァンサン

【ストーリー】
1915年、冬。彫刻家オーギュスト・ロダンとの断絶後、師弟関係であり愛人でもあったカミーユ・クローデルは家族により南フランスの精神病院に収容されていた。そこでは創作は行わず、弟のポールが訪れるのを待ちながら、部屋に閉じこもったきりだった。

『カミーユ・クローデル 1915(原題) / Camille Claudel 1915』

【ここに注目!】
世界三大国際映画祭の女優賞制覇、アカデミー賞助演女優賞も受賞したジュリエット・ビノシュが、女性彫刻家のカミーユ・クローデルを演じるとあり注目作。監督のブリュノ・デュモンは『ユマニテ』『フランドル』でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞しているが、ベルリン国際映画祭は初ノミネート。元哲学教師らしい静かな語り口は独特で、精神病院で30年を過ごしたクローデルの内面を見つめる作品になるようだ。


『オン・マイ・ウェイ(英題) / On My Way』

『オン・マイ・ウェイ(英題) / On My Way』
(C) Jean-Marie Leroy

【制作国】フランス
【監督】エマニュエル・ベルコ
【キャスト】カトリーヌ・ドヌーヴ

【ストーリー】
60歳の未亡人、キャシーは、妻と別れると言っていたはずの恋人から、若い女性との間に子どもができたと知らされ、さらに最悪なことに祖父母の代から続くレストラン経営に失敗してしまう。翌日、キャシーは不意に車で店を飛び出し、そのまま1週間が経ち……。

エマニュエル・ベルコ監督
エマニュエル・ベルコ監督-(C) Jean-Marie Leroy

【ここに注目!】
『8人の女たち』ではベルリン国際映画祭銀熊賞(芸術貢献賞)を獲得したカトリーヌ・ドヌーヴの主演作。女性監督エマニュエル・ベルコは、日本でも公開された『プレイヤー』の共同監督に名を連ね、マイウェン監督の『ポリス(原題) / Polisse』では脚本を担当、セザール賞オリジナル脚本賞にノミネートされている。ドヌーヴのために脚本を書いたというベルコ監督が、大女優の新たな魅力を引き出してくれることに期待したい。


『アン・エピソード・イン・ザ・ライフ・オブ・アン・アイアン・ピッカー(英題) / An Episode in the Life of an Iron Picker』

『アン・エピソード・イン・ザ・ライフ・オブ・アン・アイアン・ピッカー(英題) / An Episode in the Life of an Iron Picker』

★銀熊賞/審査員賞★
★銀熊賞/最優秀男優賞(ナジフ・ムジッチ)★【制作国】ボスニア・ヘルツェゴビナ、フランス、スロベニア
【監督】ダニス・タノヴィッチ
【キャスト】セナダ・アリマノヴィッチ、ナジフ・ムジッチ

【ストーリー】
ボスニアの北東の地方に夫と2人の娘と住むセナダ。3人目の子どもを妊娠し、すでに5か月に入っていたが、健康保険に加入していないため、医者には見せていなかった。そんなある日、セナダは出血し病院へ。そして、緊急手術のために500ユーロが必要になる。

『アン・エピソード・イン・ザ・ライフ・オブ・アン・アイアン・ピッカー(英題) / An Episode in the Life of an Iron Picker』

【ここに注目!】
2001年の長編初監督作『ノー・マンズ・ランド』がアカデミー賞外国語映画賞やカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞したダニス・タノヴィッチ監督が、ベルリン国際映画祭に初参戦。手術のためのお金が必要となったボスニア人一家を通し、現代社会の疎外に着目したドキュメンタリータッチのドラマだ。実話であることに加え、主人公の夫婦を演じるのは素人の男女だという。タノヴィッチ監督がこの意欲作で再び脚光を浴びるか!?


『ゴールド(原題) / Gold』

『ゴールド(原題) / Gold』
Patrick Orth (C) Schramm

【制作国】ドイツ
【監督】トーマス・アルスラン
【キャスト】ニーナ・ホス、ウーヴェ・ボーム

【ストーリー】
1898年、ゴールドラッシュに沸くカナダのクロンダイク。エミリーたち7人のドイツ系アメリカ移民は、新たに発見された金鉱のドーソン行きを決める。これから待ち受ける危険や困難を考えることなく、2,500キロにも及ぶ旅に出発するエミリーたちだったが……。

トーマス・アルスラン監督
トーマス・アルスラン監督

【ここに注目!】
ドイツの新潮流「ベルリン派」の一人として、昨年は日本でも特集上映が組まれたトーマス・アルスラン監督。1999年、『売人』でベルリン国際映画祭フォーラム部門のエキュメニカル審査員賞と国際映画批評家連盟賞をダブル受賞した俊英である。今回は『イェラ(原題) / Yella』で2007年のベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を獲得したニーナ・ホスを主演に迎えており、本拠地ベルリンで熱い視線を注がれるはずだ。


『ザ・ナン(英題) / The Nun』

『ザ・ナン(英題) / The Nun』

【制作国】フランス、ドイツ、ベルギー
【監督】ギョーム・ニクルー
【キャスト】ポーリン・エチエンヌイザベル・ユペール

【ストーリー】
18世紀のフランス。16歳のスザンヌは家族に修道会に入れられるも、外の世界で生きることを夢見ていた。修道院には階級が存在し、修道院長は感情の起伏が激しい。スザンヌは修道院の過酷な日々に耐えながら、どんな手段を使ってでも自由を取り戻すと心に誓う。

『ザ・ナン(英題) / The Nun』

【ここに注目!】
18世紀の作家ドニ・ディドロの小説を、『愛について、ある土曜日の面会室』ポーリン・エチエンヌや、イザベル・ユペールなどフランスの豪華女優陣で映画化。原作はジャック・リヴェット監督とアンナ・カリーナ主演で『修道女』としてすでに映画化されているが、今回は『ストーン・カウンシル』ギョーム・ニクルーがメガホンを取る。ベルリン国際映画祭初コンペながら、今回数少ない文芸作品という点からもひときわ目を引くかもしれない。


『レイラ・フーリエ(原題) / Layla Fourie』

『レイラ・フーリエ(原題) / Layla Fourie』
(C) Pandora Film

【制作国】ドイツ、南アフリカ、フランス、オランダ
【監督】ピア・マレ
【キャスト】レイナ・キャンベル、アウグスト・ディール

【ストーリー】
うそ発見器の技術者でシングルマザーのレイラは、念願だった息子カーンとの旅行に出掛ける。旅行中、普通の生活がしたいと強く願ったレイラだったが、そんな矢先に起きた事故が、レイラ親子の人生を根本からひっくり返してしまう。

『レイラ・フーリエ(原題) / Layla Fourie』
(C) Pandora Film

【ここに注目!】
南アフリカ映画史上、2度目のベルリン国際映画祭コンペ参戦を果たすピア・マレ監督。『ジ・アンポリッシュド(英題) / The Unpolished』が2007年のロッテルダム国際映画祭の最高賞タイガー・アワードを受賞、本作が3作目となる。タイトルロールを演じるのは、イギリス人女優のレイナ・キャンベル。また、テレビドラマ「甘辛しゃん」などに出演し、現在はドイツで活動中の女優・山下結穂が出演していることにも注目だ。

『ザ・ネセサリー・デス・オブ・チャーリー・カントリーマン(原題) / The Necessary Death of Charlie Countryman』

『ザ・ネセサリー・デス・オブ・チャーリー・カントリーマン(原題) / The Necessary Death of Charlie Countryman』

【制作国】アメリカ
【監督】フレドリック・ボンド
【キャスト】シャイア・ラブーフエヴァン・レイチェル・ウッド

【ストーリー】
シカゴ在住のチャーリーは母親を亡くしたばかり。不思議な導きによってルーマニアのブカレストに向かうが、その飛行機内で出会ったミュージシャンの最期に遭遇し「自分の娘ガビに渡してほしい」と贈り物を託される。

フレドリック・ボンド監督
フレドリック・ボンド監督-Bjorn Terring (C) ICON Magazine

【ここに注目!】
主人公の男はなぜ少女に撃たれるに至ったのかを描く本作で、早くも「第2のタランティーノ誕生か」と称賛の声が上がっているフレデリック・ボンド監督。彼はフォトグラファーとしてキャリアをスタートし、その後CMディレクターとして名をはせ、1999年に実録映画で監督デビューした。本作ナレーターにジョン・ハート、他にマッツ・ミケルセン『ハリー・ポッター』シリーズのルパート・グリントが出演。


『クローズド・カーテン(英題) / Closed Curtain』

『クローズド・カーテン(英題) / Closed Curtain』

★銀熊賞/最優秀脚本賞(ジャファル・パナヒ)★
【制作国】イラン
【監督】ジャファル・パナヒカンブジア・パルトヴィ
【キャスト】カンブジア・パルトヴィ、マリヤム・モガダム

【ストーリー】
ある日のこと、映画監督ジャファル・パナヒは窓際に立ち、じっと窓の外を見つめていた。また、そのときの彼はブラインドカーテンの操作コードを両手でしっかりと握っているのだった。

『クローズド・カーテン(英題) / Closed Curtain』

【ここに注目!】
カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭の受賞歴を誇る、イランの巨匠ジャファル・パナヒ監督。彼は反体制映画を制作したとして逮捕後、当局の監視の下で自宅軟禁生活を送っているが、昨年はその自宅軟禁生活を映し取ったドキュメンタリー映画『これは映画ではない』を本映画祭に出品。現時点では、本作はパナヒ監督らが出演するドキュメンタリーということしか明らかにされていないだけに注目度は高い。


『サイド・エフェクツ(原題) / Side Effects』

『サイド・エフェクツ(原題) / Side Effects』

【制作国】アメリカ
【監督】スティーヴン・ソダーバーグ
【キャスト】ルーニー・マーラチャニング・テイタム

【ストーリー】
服役中の夫の釈放問題を抱えているエミリーは精神の安定を求め、医師に処方された薬に頼り始めた。ところが、彼女がその薬を服用したところ、予期せぬ副作用が起きてしまう。

『サイド・エフェクツ(原題) / Side Effects』

【ここに注目!】
製薬会社と精神薬理学を題材にしたサイコスリラーで、企画時のタイトルは『ザ・ビター・ピル(英題) / The Bitter Pill』だった。スティーヴン・ソダーバーグ監督は、その類いまれな才能で『エリン・ブロコビッチ』『トラフィック』(2000)で社会派映画のスタイルを変えたとされる。脚本は『コンテイジョン』『インフォーマント!』スコット・Z・バーンズジュード・ロウキャサリン・ゼタ・ジョーンズも出演。


『ア・ロング・アンド・ハッピー・ライフ(英題) / A Long and Happy Life』

『ア・ロング・アンド・ハッピー・ライフ(英題) / A Long and Happy Life』

【制作国】ロシア
【監督】ボリス・クレブニコフ
【キャスト】アレクサンドル・ヤツェンコ、アンナ・コトワ

【ストーリー】
元実業家のサーシャは、都会を離れて田舎暮らしをすることになり、たった一人で養鶏場の運営に着手する。

『ア・ロング・アンド・ハッピー・ライフ(英題) / A Long and Happy Life』

【ここに注目!】
1972年生まれ、モスクワ出身のボリス・クレブニコフ監督は、2003年に長編監督デビューし、国内で高い評価を得た。北極圏最大の都市ムルマンスクで撮影した本作は、人と地球の共存を主軸に、忠誠と裏切り、愛と無関心を描いていく。


『プリンス・アバランチ(原題) / Prince Avalanche』

『プリンス・アバランチ(原題) / Prince Avalanche』
(C) Scott Gardner

★銀熊賞/最優秀監督賞(デヴィッド・ゴードン・グリーン)★
【制作国】アメリカ
【監督】デヴィッド・ゴードン・グリーン
【キャスト】ポール・ラッドエミール・ハーシュ

【ストーリー】
1988年のこと、2人の男アルビンとランスは道路作業員をしながら、テキサスの片田舎でひと夏を過ごす。都会の喧騒(けんそう)から逃れたものの、のんびりするどころか、なぜか二人は対立することになるのだった。

デヴィッド・ゴードン・グリーン監督
デヴィッド・ゴードン・グリーン監督

【ここに注目!】
イタリアン・ホラーの名作『サスペリア』のリメイク企画が控えているデヴィッド・ゴードン・グリーン監督が、アイスランドのコメディー映画『イーザー・ウェイ(原題) / Either Way』をリメイク。長編デビュー作である『ジョージ・ワシントン(原題) / George Washington』が有名評論家の目に留まり、業界では期待の星とされている。主に俳優同士の掛け合いがメインとなるため俳優の演技力が試される作品だ。


『ハーモニー・レッスンズ(英題) / Harmony Lessons』

『ハーモニー・レッスンズ(英題) / Harmony Lessons』
(C) Harmony Lessons Film Production

★銀熊賞/芸術貢献賞(アジズ・ザンバキエブ)★
【制作国】カザフスタン、ドイツ
【監督】エミール・バイガジン
【キャスト】Timur Aidarbekov、Aslan Anarbayev

【ストーリー】
カザフスタンの犯罪多発地域の中学生アスランは、健康診断のときに恥をかかされ強迫神経症になり、説得療法を受けていた。学校から犯罪を排除しようと考えたアスランは、自分に恥をかかせ、小さい子どもから金を巻き上げているボラットを殺すことに決める。

『ハーモニー・レッスンズ(英題) / Harmony Lessons』
(C) Harmony Lessons Film Production

【ここに注目!】
ベルリン国際映画祭のワールド・シネマ・ファンドを122作の候補の中から勝ち取った、カザフスタン出身の現在28歳の新鋭エミール・バイガジン監督。カザフスタンの国立美術アカデミーで学び、短編映画が国内外の映画祭に出品されていて、本作が長編初監督作品となる。ワールド・シネマ・ファンドを受けて製作され、金熊賞を獲得した『悲しみのミルク』のように、無名監督の快挙に期待が高まる。


『ヴィック+フロ ソウ・ア・ベア(英題) / Vic+Flo Saw a Bear』

『ヴィック+フロ ソウ・ア・ベア(英題) / Vic+Flo Saw a Bear』
(C) Yannick Grandmont

★アルフレート・バウアー賞★
【制作国】カナダ
【監督】デニス・コテ
【キャスト】ピエレット・ロビタイユ、ロマーヌ・ボーランジェ

【ストーリー】
刑務所を出所し、森で生活を始めたビクトリアは毎週、保護観察官に対する報告が義務付けられていた。ビクトリアのパートナーのフィレンツェも一緒に森で生活するが、彼らに巨大な生き物が近づいていく。

『ヴィック+フロ ソウ・ア・ベア(英題) / Vic+Flo Saw a Bear』
(C) Yannick Grandmont

【ここに注目!】
インディペンデント出身ゆえか本国よりも国際映画祭における認知度の方が高いデニス・コテ監督。15歳で短編を撮り始めたが、ジャーナリストや編集者として活動する。2005年に長編を監督し、そのデビュー作がロカルノ国際映画祭での受賞を皮切りに、映画人としてカンヌ国際映画祭やトロント国際映画祭に関わっていくように。昨年は『ベスティアリ(英題) / Bestiary』が本映画祭で上映されている。


『イン・ザ・ネーム・オブ(英題) / In the Name of』

『イン・ザ・ネーム・オブ(英題) / In the Name of』

【制作国】ポーランド
【監督】マルゴスカ・シュモウスカ
【キャスト】アンジェイ・ヒラ、マテウス・コスキケェヴィッチ

【ストーリー】
聖職者のアダムは小さな教区を受け持ち、過去に問題を起こした少年を集めてコミュニティーを形成。彼の情熱は次第に地元の人々にも受け入れられ、人々に慕われていくようになる。しかし、アダムが抱える秘密を知る者は誰もいない。

『イン・ザ・ネーム・オブ(英題) / In the Name of』

【ここに注目!】
複雑な過去を持つ聖職者を主人公にして、女流監督マルゴスカ・シュモウスカならではの着眼点で信仰と疑いを描くという本作。1973年、ポーランド生まれのシュモウスカ監督は、ウッチ映画大学で学び、『ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー』でメディアから注目された。ドキュメンタリー作品『サイレンス(英題)/ Silence』は、数々の映画賞を受賞し、今も同学で秀作と認められている。

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