シネマトゥデイ

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今月の5つ星

 今年も夏休みの興行に向けて熱を帯びる7月に早くも突入! 話題作や力作がそろう中、日本公開を前に全世界歴代興行収入トップ5入りのメガヒットを記録している『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』や、まさに有言実行“アイル・ビー・バック”したシュワちゃん『ターミネーター:新起動/ジェニシス』を待ちわびている人も多いのでは? そのほか細田守監督の最新作『バケモノの子』『映画ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』『ミニオンズ』といった良作アニメーションも見逃せない!

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
©Marvel 2015

超人ヒーローたちだって悩みは普通の人と同じ
 アイアンマンキャプテン・アメリカなど、マーベルコミックスのヒーローたちで結成された最強チームが地球を守るために集結するアクション巨編の第2弾。おなじみのアベンジャーズに加え、新しいメンバーが登場し、滅亡の危機から人類を救う戦いは大混戦模様。男性ウケする激しいアクションで盛り上がるのはもちろんのこと、女性ウケするドラマ性のある展開が盛り込まれている点に注目だ。まさかの家庭持ちヒーローがいたり、恋愛関係に踏み込めず悩んでいるヒーローがいたり、超人ヒーローだけど悩みは普通の人と同じなんだと共感を覚える。中でも、スカーレット・ヨハンソンふんするブラック・ウィドウのミステリアスな仮面の下の素顔は、女性の心に刺さるだろう。ヒーローたちが、ただ強いだけではなく人間的な弱さを見せ、悩み葛藤しながら戦う姿に思わず涙してしまう。泣けるアクション映画という、男女共に楽しめる仕上がりは、一級のエンターテインメント作品だ。(編集部・香取亜希)

映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は7月4日より公開

作品詳細はコチラ

『映画ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』

『映画ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』
©2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.

テレビシリーズでは見られない「泣ける」ドラマに驚き&感動
 イギリスのアニメ制作スタジオ、アードマン・アニメーションズの代表作である『ウォレスとグルミット』シリーズのうち、『~危機一髪!』(1995)に登場したキャラクター、ひつじのショーンを主人公にした1話7分のテレビアニメシリーズ(NHK Eテレで放送中)の劇場版。『ウォレスとグルミット』と違って、セリフが一切ないのが「ひつじのショーン」シリーズの特徴だが、長尺になったからといって間延びするどころか、全編ノンストップでスリリング&爆笑の展開が続く。舞台を牧場から都会に移し、記憶喪失になり都会で「別人」と化す牧場主と、彼の行方を追って大冒険を繰り広げるショーンと仲間たちのハチャメチャな奔走ぶりはまさに、劇場版ならではのスケール。さらに、テレビシリーズでは見られなかった、若かりしころの牧場主とショーン&牧羊犬ビッツァーの思い出が描かれ、涙を誘うドラマが生まれるのだから驚く。いたずら好きで向こう見ずのショーンが、当たり前に思っていた平凡な日々の尊さをかみしめる姿は涙なしに観られない。(編集部・石井百合子)

『映画ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』は7月4日より公開

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『ターミネーター:新起動/ジェニシス』

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
©2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

シリーズファンも納得の続編
 アーノルド・シュワルツェネッガーが、12年ぶりに自身のキャリアを代表するフランチャイズ作品に復帰したSFアクション。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』アラン・テイラー監督がメガホンを取った。1作目を思い起こさせる展開をしっかり描いた後は、シリーズの要であるタイムスリップを巧みに絡め、随所にちりばめられた伏線を回収しながら、全く新たな物語がテンポ良くつづられる。若いシュワと初老シュワのガチンコバトルに、骨組みとなったT-800カイル・リースの戦い、知恵を絞ったT-1000サラ・コナーのバトル、新型ターミネーターとのチェイスなどアクション面の見どころもバッチリ。ただ、本来ならばもっと興奮できるはずのアクションシーンや物語の見せ場が、妙に納得するだけで終わってしまうのが残念。今一歩のところで「無難な続編」の域から抜けきれなかった感はあるものの、シリーズファンにとって、ようやく1作目と2作目に続く続編と認められる一本が生まれたといえるのでは。(編集部・入倉功一)

映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は7月10日より公開

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『バケモノの子』

『バケモノの子』
©2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

子供心をくすぐる王道の中で、家庭の在り方を問い掛ける
 細田守監督3年ぶりの最新作は、人間の少年・九太と、彼を拾った“バケモノ”の熊徹による冒険活劇。「夏に子供と大人が楽しめるアニメ映画の王道」がテーマとあって、人間世界とつながっている異世界や、登場人物たちが汗をほとばしらせながら繰り広げる迫力満点のアクションなど、子供心をくすぐるポイントをしっかりと押さえている。なおかつ修行・冒険・戦い・愛・自己形成などの少年漫画の要素をぎゅっと詰め込み、伏線も無事2時間で回収する手腕は見事。また熊徹と九太は師弟関係になるが、師匠という絶対的に上の立場の存在は全体を通してほぼ見当たらず、登場人物全員がすくすくと成長していく姿が心地よい。今作はこれまでの細田監督作とひと味違い、主人公以外の家族にもスポットが当てられるため、対比で浮かび上がる「子供が育つ家庭の理想像」には考えさせられることだろう。(編集部・井本早紀)

映画『バケモノの子』は7月11日より公開

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『ミニオンズ』

『ミニオンズ』
©2014 Universal Pictures.

相変わらずキュートなミニオンと戻ってきた毒気
 人気アニメーション映画『怪盗グルー』シリーズから生まれた、悪党に仕えることが生きがいの黄色い生き物=ミニオンズを主人公にした本作。娘たちのために悪党の世界から足を洗ったグルーを描いた第2作『怪盗グルーのミニオン危機一発』はちょっとほんわかしすぎてしまったが、本作はグルーに会うまでのミニオンズのボス(悪党)探しの物語のため、第1作の“アイアンメイデン”ネタのようなイルミネーション・エンターテインメントらしいとんがった部分が遺憾なく発揮されている。前作がイギリスで年間興行収入ランキング1位という大ヒットを記録した感謝の気持ちを込めてなのか、メインの舞台はイギリスで、イギリスがらみの小ネタも楽しい。相変わらずキュートなミニオンたちが出ずっぱりのため、ミニオン好きなら確実に満足できる。(編集部・市川遥)

映画『ミニオンズ』は7月31日より公開

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  5. 第74回:『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『映画ひつじのショーン ~バック・トゥ・ザ・ホーム~』『バケモノの子』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』『ミニオンズ』