シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
.

アカデミー賞ドキュメンタリー部門最有力候補!3人の8歳男児殺害はえん罪か?『パラダイス・ロスト3:パーガトリー』(1/2)

アカデミー賞ドキュメンタリー部門最有力候補!3人の8歳男児殺害はえん罪か?『パラダイス・ロスト3:パーガトリー』
ジョー・バーリンジャー監督

 映画『メタリカ:真実の瞬間』や『クルード~アマゾンの原油流出パニック~』などで注目されたジョー・バーリンジャー監督が、新作『パラダイス・ロスト3:パーガトリー(原題)/ Paradise Lost 3: Purgatory』について語った。

 同作は、1993年にアーカンソー州ウェスト・メンフィスで3人の8歳の男児が殺害され、3人のティーンエイジャー、通称ウェスト・メンフィス3(ダミアン・エコールズ、ジェイソン・ボールドウィン、ジェシー・ミスケリーJr)を容疑者として逮捕、後の裁判でその3人に有罪判決が下された。だが、後に不十分な証拠や自白強要などから、犯人に仕立て上げられたという冤罪説が浮上し、さらなる捜査を通してDNA鑑定が行われ、真犯人とこのウェスト・メンフィス3のDNAが一致しないことがわかっていく。ところが、このDNA鑑定の証拠をもとに再審が可能か否かを決定する前に、なんとこの3人が釈放されてしまうという異例の出来事が起きる。

 アメリカを騒然とさせた事件を18年間も追いかけたドキュメンタリー作品。これまで同事件を追いかけて、すでに映画『パラダイス・ロスト:ザ・チャイルド・マーダーズ・アット・ロビン・フッド・ヒルズ(原題) / Paradise Lost : The Child Murders at Robin Hood Hills』(1996年)と『パラダイス・ロスト2:レヴェレーションズ(原題) / Paradise Lost 2 : Revelations』(2000年)の2作を製作し、今作が3作目。

 この映画の制作経緯について「僕と共同監督のブルース・シノフスキーの処女作品『ブラザーズ・キーパー(原題)/ Brother's Keeper』(1992年)を観たチャンネルHBOのプロデューサー、シーラ・ネヴィンズが、この“ウェスト・メンフィス3事件”が書かれたN.Yタイムズの記事を送ってくれたんだ。当時、その記事を読んだときは、悪魔崇拝をする少年たちの殺人事件で、彼らの有罪も明らかだと思っていた。だから、僕らも3人の8歳の男児を殺してしまうような、一般の生活とかけ離れた腐敗した少年たちを描くつもりでいたんだ……」と述べ、それがまさか全3作品、18年も追いかけることになる事件になるとは、その当時全く思っていなかったそうだ。

 そして共同監督ジョーとブルースは、ウェスト・メンフィス3が逮捕されてから、初公判が行われるまで8か月間、現地で犠牲者の家族のインタビューなどをしていた。ところが、ようやく刑務所でのウェスト・メンフィス3の取材許可が下りて、実際にウェスト・メンフィス3から話を聞き出してから、ジョーとブルースの見解が変わっていく。「特に、ウェスト・メンフィス3の一人、ジェイソン・ボールドウィンは(当時16歳にしては)発言する言葉が非常に聡明で、彼が使用していたサバイバルナイフで、3人の子どもを刺したということだが、ジェイソンの手首の細さを見てて、何かおかしいと思っていたんだ。そのうえ、犯罪現場には全く血痕がなく、プロの殺し屋でもない3人の少年たちが、3人の子どもを殺害して全く血痕が残っていないといことも、僕が首をかしげた犯罪証拠の一つだったんだ」と明かしたが、さらに悪魔崇拝やスティーヴン・キングのファンであることが、裁判で重要参考として取り上げられること自体が間違っているとも指摘した。


【関連情報】

楽天市場

ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク
  1. 記事
  2. 2012年
  3. 1月
  4. 21日
  5. アカデミー賞ドキュメンタリー部門最有力候補!3人の8歳男児殺害はえん罪か?『パラダイス・ロスト3:パーガトリー』