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『マジック&ロス』がニューヨークの映画祭のオープニング作品に!主演兼プロデューサーの杉野希妃に聞く!(1/2)

『マジック&ロス』がニューヨークの映画祭のオープニング作品に!主演兼プロデューサーの杉野希妃に聞く!
主演兼プロデューサーの杉野希妃

 映画『歓待』や『絶対の愛』などで注目を浴び、女優だけでなくプロデューサーとしてもその活動の幅を広げている杉野希妃が、新作『マジック&ロス』について語った。

 同作は、全く面識のない日本人のキキ(杉野希妃)と韓国人のコッピ(キム・コッピ)が香港の神秘的な土地、ムイウォに降り立った。二人が滞在することになった森の傍らにあるホテルにはベルボーイ(ヤン・イクチェン)が居たが、滞在者は彼ら以外に見当たらない。そんな不思議で幻想的な土地で、彼らは時間の感覚を失い始めていく……。監督はマレーシア出身の新人監督リム・カーワイ。今作はKAFFNY(Korean American Film Festival New York)のオープニング作品として上映もされている。

 まず、杉野希妃が映画界に入るきっかけは、韓国への留学と韓国映画に出演した経緯にあったそうだ。「キム・ギドク監督やイ・チャンドン監督の作品で、韓国映画のレベルの高さに驚かされました。彼らが作るような映画に出演したい、そのためにはまず韓国語を学ばなくてはと思ったことが一番大きな動機なんです。留学して2、3か月目に、語学学校の友人からオーディション情報を聞いて願書を出し、オーディションを受け合格したので、タイミングや運に恵まれていたのだと思います」と常に情報網を張り巡らせ活動しているようだ。

 そのキム・ギドク監督とは『絶対の愛』でタッグを組んでいる。「キム・ギドク監督の映画に対する態度は、驚くぐらい真摯で純粋で無垢です。純粋であるがゆえに、あの強烈な、心の底までえぐられるような作風になるのだと思っています。そして無駄がありません。シナリオの推敲(すいこう)を重ね、無駄を削り、予算がかからないように努力する、という姿勢は映画人として見習わなければいけません。それに彼は監督兼製作者でもあるので、全体を俯瞰(ふかん)で見ることができる稀有な素晴らしい監督だとも思っています」と監督から柔軟に吸収していったようだ。

 そして、そんな俯瞰(ふかん)で物事を見始めた彼女が主演兼製作を担当したのが今作だ。その舞台となる香港の神秘的な土地ムイウォで撮影することになったきっかけは「今作の監督とジャック・ロジエ監督の映画『オルエットの方へ』の鑑賞後に、フランスはロジエやロメールのようにバカンス映画は多いけれど、アジアは少ない。だったらわたしたちが作ってみよう!と盛り上がったのが元々の発端なんです。ムイウォは外国人アーティストがたくさん住む一方で、自殺名所でもあり、陰と陽が共存する妖しい場所で、この土地自体に妙な魅力を感じ、(最終的には)監督からの送信写真を見て決めました」と答えた。


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