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インディーズ映画同士が手を組むサポート組織「独立映画鍋」 映画の多様性守ろうと結成

インディーズ映画同士が手を組むサポート組織「独立映画鍋」 映画の多様性守ろうと結成
設立趣旨を訴えた深田晃司監督、土屋豊監督、伊達浩太朗プロデューサー(左から)

 23日、渋谷の映画美学校試写室で独立映画ネットワーク「独立映画鍋」立ち上げに伴う記者会見が行われ、映画『歓待』の深田晃司監督、『新しい神様』の土屋豊監督、『サウダーヂ』の伊達浩太朗プロデューサーなど設立メンバーが登場、インディペンデント作家同士の共闘を呼び掛けた。

 組織の設立趣旨によると、現在日本映画の現場は、興行収入の大半をメジャー作品が占め、売れたマンガや小説が原作か、有名俳優の出演作が主流となっており、インディペンデント映画を取り巻く現状は決して明るいものだとはいえないとのこと。そんなインディペンデント映画の製作、配給、上映の厳しい環境をサポートすべく有志が集まり、映画の多様性を守ろうと結成されたのがNPO法人に現在申請中のこの「独立映画鍋」だという。

 具体的な活動としては、映画製作やイベント、上映会など独立映画関連のプロジェクトに対するクラウドファンディング(応援投資)サイトの運営、シンポジウムやイベントの企画、独立映画業界の実態をレポートし、映画業界の実態調査や、政策提言などを行っていく組織になるという。

 現在『サウダーヂ』がロングランヒットとなり、インディペンデント業界では大成功を収めた伊達プロデューサーだが、「もちろん映画の成功はうれしいしそれには満足していますが、逆に言えば、ここまでやってもなかなか事態は変わらないんだなと思います」と独立映画の現状を解説。約1,600万円という製作費は「劇場からお金を回収できれば」元は取れそうとのことだが「それでもスタッフ、キャストの人件費はゼロ。それでいいのかという思いはある」と本プロジェクトに参加した理由を語る。

 そしてこの日は土屋監督の新作となる『GFP BUNNY』に出演した女優の渡辺真起子も来場。「この企画を通じていろんな才能が出てきたらいいなと思います。この業界、若手も年老いた監督も意外に情報共有がなされていなくて、現状を把握しきれないでいると思います。お金を集めて回収するのは本当に大変なこと。たくさんのお客さんに映画館に足を運んでもらえるように頑張りましょう!」と映画人同士の共闘を呼び掛けていた。(取材・文:壬生智裕)

■「独立映画鍋」でサポートを呼び掛けている主な企画

・映画『さようなら』…アンドロイドと人間が共演し、世界に衝撃を与えた平田オリザの傑作舞台を深田晃司監督が映画化
・イラク人質事件で「自己責任」批判を受けた高遠菜穂子氏を追ったドキュメンタリー映画
・映画『GFP BUNNY』…2005年の「タリウム少女」事件をモチーフとした土屋豊監督によるメタフィクション
・映画『ムネオイズム2.0 ~愛と狂騒の13日間~』…政治家の鈴木宗男の選挙戦に密着したドキュメンタリー


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