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山田洋次監督、家族というテーマにはこだわっていない!作風のルーツを語る

山田洋次監督、家族というテーマにはこだわっていない!作風のルーツを語る
山田洋次監督

 1日、アップルストア銀座にて、トークイベント「Meet the Filmmaker」が行われ、来年1月に新作『東京家族』の公開を控える山田洋次監督が出席した。小津安二郎監督の『東京物語』にオマージュをささげた本作を作った経緯や自身の作風のルーツ、監督作品に込める思いなどを熱心に語った。

 アップルストアで行われる「Meet the Filmmaker」は、海外ではトム・ハンクス、メリル・ストリープ、ジェームズ・キャメロン監督などの著名人が出席して、その模様がPodcastでも配信されているイベント。日本開催のものでは岩井俊二監督、阪本順治監督に続いての登場となる山田監督は、この日親交の深いCMプランナー高崎卓馬氏とトークを繰り広げた。

 今回、小津安二郎監督の名作『東京物語』にオマージュをささげた『東京家族』を作った理由について山田監督は「『東京物語』は前からいいフレーム(田舎に暮らしていた両親が東京に出てきて子どもたちの元へ行くが、やがて失望して田舎に帰っていくという筋書き)を持っていると思っていた。あのフレームを使うと、現代の日本の家族の物語が作ることができるのではと思った」と説明。

 また、常に家族が抱える問題を描き続けてきた山田監督は「(『家族』をテーマにすることを)全然意識していないが、そういう素材にひかれて作ってきた。僕は松竹の撮影所で勉強してきたけど、松竹が持っている社風は、小津安二郎さんに代表されるように家族を描くことが得意だった。東宝の監督は黒澤明監督作品のような侍映画、東映はヤクザ映画というようにね」と自身の作風のルーツを明かした。

 その後、観客の男性から、代表作『男はつらいよ』シリーズの作品に勇気付けられたとのコメントが寄せられると、山田監督は「僕も青春時代は映画を観て勇気付けられたり、学んだりしていた。今の日本で上映されている映画すべてがそういう役割を持っているとは思わないし、全ての観客がそれを映画に求めているとも思わない。でも僕はできることなら(映画から勇気や希望を求める)観客が満足できる映画を作っていけたらいいと思っている」と真摯(しんし)に語っていた。(古河優)

映画『東京家族』は2013年1月19日より全国公開


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