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貫地谷しほり、ブルーリボン賞・主演女優賞受賞で涙の授賞式

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主演女優賞受賞を受賞した貫地谷しほり
主演女優賞受賞を受賞した貫地谷しほり

 第56回ブルーリボン賞の授賞式が11日、イイノホール(千代田区内幸町)で行われ、各賞を受賞した高良健吾貫地谷しほりピエール瀧二階堂ふみ黒木華らが出席。『くちづけ』で主演女優賞を受賞した貫地谷は、思いがこみあげたのかスピーチ中に涙をこらえる場面もあった。

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 同賞は在京のスポーツ紙7社の映画担当者で構成された東京映画記者会が、1950年より主催している映画賞。授賞式ではMCを昨年の主演男優賞と主演女優賞の受賞者が務めることが恒例になっており、今年は俳優の阿部寛安藤サクラがまっとうした。

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 『くちづけ』で主演女優賞を受賞した貫地谷は、ステージに登壇すると「夢がなかった」という学生時代を振り返りつつ、「中学生の時に今のマネージャーからスカウトされて初めて女優になりたいと思う夢が持てたおかげで、26歳の時に26本目の作品で今回主演女優賞をいただいて夢のようです」と感慨深くコメント。涙をぐっとこらえる表情もみせたが、監督やスタッフへの感謝の言葉を述べると来年担当する司会へ「この根拠のない自信は何だ、というくらい楽しみです」と満面の笑みで意気込みも語った。

 また、『横道世之介』で主演男優賞を受賞した高良は同作について「24歳の春に撮ったあの瞬間にしかできないと思っています」と当時を振り返り、「『横道世之介』と出会えて役者としてはきっと誰よりも僕が得をさせていただいていると思います」と同作との出会いに感謝。阿部から「僕と共演するとしたらどんな役をやってくれますか?」と聞かれると、「僕も顔が濃い方と思うのでお風呂場の方に」と『テルマエ・ロマエ』入りを希望して会場の笑いを誘った。

 一方、助演女優賞を受賞した二階堂ふみは、同賞を10代で受賞するのは長澤まさみ以来9年ぶりとなる快挙を達成。『脳男』『地獄でなぜ悪い』『四十九日のレシピ』と振り幅の広い役に挑戦した1年を振り返り、「爆弾を作ったり血を吐いたり、強烈な現場に行かせてもらうことが多かったけど、現場では勉強させていただきました」と笑顔をはじけさせていた。(中村好伸)

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【第56回ブルーリボン賞】
作品賞:『横道世之介』(沖田修一監督)
監督賞:大森立嗣さよなら渓谷』『ぼっちゃん
主演男優賞:高良健吾『横道世之介』
主演女優賞:貫地谷しほり『くちづけ』
助演男優賞:ピエール瀧『凶悪』『そして父になる』『くじけないで
助演女優賞:二階堂ふみ『脳男』『地獄でなぜ悪い』『四十九日のレシピ』
新人賞:黒木華『草原の椅子』『舟を編む』『シャニダールの花
外国作品賞:『ゼロ・グラビティ
特別賞:故・大島渚監督、故・三國連太郎

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