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鬼才ホドロフスキー監督、100人の参加者と坐禅…静かに心を洗い清める

鬼才ホドロフスキー監督、100人の参加者と坐禅…静かに心を洗い清める
100人と坐禅を行ったホドロフスキー監督(中央)

 『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』などで、世界的に熱狂的なファンを持つ鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督が26日、世田谷区の龍雲寺で行われた「ホドロフスキーと100人坐禅大会」に来場し、およそ100人の参加者と共に坐禅を行った。

 この日の会場となった龍雲寺は週に1度、一般に向けた坐禅会を開催している臨済宗妙心寺派の寺院。外光が差し込む厳かな雰囲気の中、ホドロフスキー監督は入場すると、100人の参加者に向かって「わたしは禅の師匠ではない。ですからとても恐怖を感じています」とコメント。続けて、メキシコで出会った禅の師匠・高田慧穣(えじょう)についてポツリ、ポツリと、一言ずつ、かみしめるように穏やかな口調で語り始めた。

 「わたしは彼と出会ってから人生が変わりました。わたしの映画には彼の影響が色濃く出ています。ですからこの場所にいると、彼を思い出します」と語ったホドロフスキー監督は、「彼は1度、禅の話をしてくれました。その時、1羽の鳥が鳴きました。彼は黙って鳥の声を聞いていました。そして鳥が鳴くのをやめると、それがわたしの説法だと言ってそこを立ち去りました。ここには歌ってくれる鳥がいないので、わたしが歌わなければならない。今、わたしは歌っています。わたしの思考の中に言葉が浮かばない時、わたしの精神は歌っているといえます」と詩的な表現で解説。さらに「わたしが自由な時、名前がない時、年齢がない時、国籍がない時こそが、わたしの魂が語る小鳥の歌なのです」と付け加えた。

 さらに禅宗の開祖である達磨(だるま)大師に師事するために、弟子の慧可(えか)が自らの腕を切り落として弟子入りを懇願したというエピソードを引用しながら、「わたしも常に両腕と両足を切り落としたらどうなるのかと考えています。もし頭を切り落としたら、笑ったまま落ちるでしょう。わたしにとって禅とはそういうものです」と語り、最後に日本語で「アリガト」と笑顔であいさつした。

 その後、ホドロフスキーも含めた参加者全員で15分間の坐禅を実施、自らの心を静かに洗い清めた。日本におよそ1週間滞在したホドロフスキー監督は明日、帰国の予定だ。(取材・文:壬生智裕)

ドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』は6月14日より全国公開
監督作『リアリティのダンス』は7月12日より新宿シネマカリテほか全国順次公開


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