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“衝撃”の宝庫、Jホラーの新しい波を作るのはこの人!白石晃士監督に突撃取材!(1/3)

“衝撃”の宝庫、Jホラーの新しい波を作るのはこの人!白石晃士監督に突撃取材!
気合い十分の白石監督

 『ノロイ』『オカルト』など衝撃的なラストで物議を醸すホラー映画の鬼才であり、大島優子主演の『テケテケ』、ももいろクローバーが出演した『シロメ』などアイドルを「化け」させる手腕を持つ白石晃士監督が、初めて海外に進出した韓国との合作映画『ある優しき殺人者の記録』の誕生秘話を明かした。

葵つかさが体当たりの熱演!韓国で日本のAV女優が大人気

 少年時代に幼なじみの女の子が目の前で死んだことがトラウマとなり、精神を病んで障害者施設で暮らす男サンジュンが施設を脱走。「神のお告げ」を聞いて18人を殺害したという彼を、事件を目撃したもう一人の幼なじみでジャーナリストのソヨンが取材する密室劇を、モキュメンタリースタイルで捉えていく。

葵つかさ
日本人の新妻役でド肝を抜く怪演を見せるつかさちゃん (C) NIKKATSU、ZOA FILMS

 観客がまるでその場に居合わせたかのような感覚に陥るカメラワーク、緊張感が途切れない演出もさることながら、キャスティングも秀逸。特に目を引くのが、ソヨンを演じるキム・コッビと、サンジュンが拉致する日本人夫婦の新妻にふんした、カリスマ的AV女優の葵つかさという二人のヒロインだ。白石監督は『息もできない』などでコッビを高く評価しており、彼女の役柄はあて書きだったという。「コッビさんが日本のインディーズ作品に出演されていることを知っていたのと、彼女が出演するとで映画の風格も上がると思ったので」

 一方、本作でこれまでのイメージからは想像できない血まみれの怪演を披露し、ある意味、コッビを上回るほどの凄みを感じさせた葵つかさ(役名もつかさ)については「韓国では日本のAV女優が大人気なのでそのニーズに応えるという前提はありましたが、何しろかわいかったので!(笑)それに、彼女が出演している『ゴッドタン キス我慢選手権』はアドリブが必要とされると思うんですけど、それを見て度胸があると感じましたし、彼女のかわいらしくありながらも、どこかつかみどころがない“浮いた”雰囲気が役柄にピッタリだったので」と起用の経緯を語る。

キム・コッビ
『息もできない』でブレイクしたキム・コッビ

あながち「狂人」とも言えない殺人者

 「自分が殺人に手を染めるのは『神からの使命』であり、全てが終わったときには奇跡が起こる」そう語る主人公の殺戮者サンジュンは、はたから見れば狂人だ。しかし、劇中で彼に密着するディレクターがサンジュンに脅喝され、共犯者に仕立て上げられていく筋書きになっているせいか、不思議と次第にサンジュンに感情移入してしまうところが不思議だ。


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