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テリー・ギリアム監督を直撃 新作はハッカーが「ゼロの定理」に迫るSF作品

テリー・ギリアム監督を直撃 新作はハッカーが「ゼロの定理」に迫るSF作品
テリー・ギリアム監督

 鬼才テリー・ギリアム監督が新作『ザ・ゼロ・セオレム(原題) / The Zero Theorem』について語った。

 本作は、マンコム社の責任者マネジメント(マット・デイモン)から、人類の存在意義を決定するとされる「ゼロの定理」の解明を命じられたコンピューターハッカーのコーエン(クリストフ・ヴァルツ)のもとに、ある日マネジメントの息子ボブ(ルーカス・ヘッジズ)や謎の美女ベンスリー(メラニー・ティエリー)が現れ、彼らの協力で解明を進めるが、定理の核心に迫ると予想できない事態が起こるというSF作品。

 映画『未来世紀ブラジル』『12モンキーズ』で、ギリアム監督がディストピア(SFなどの空想的未来)の世界観を描くと、その後その世界観が他の人の作品でも表現され、ポップカルチャーとして認識されたのか。「認識されたからこそ、今作ではあえてユートピアの世界観を描いた。映画内では誰もがさまざまな色の衣服を着こなし、意気揚々と歩き、車もスピーディーで、人々がローラースケートをし、24時間ショッピングができる世界を描いた。唯一、主人公だけがディストピアの要素を持つ。もし、今のわれわれの世界にディストピアを感じる人がいるならば、その人は今作もディストピアの世界と解釈するだろう」とディストピアを意識して製作してはいないことを語った。

 ルーカス・ヘッジズのキャストについて「映画『ムーンライズ・キングダム』で1人だけ僕の目に飛び込んで来たのが彼だった。もちろん、僕は彼の他の作品を観たことがなく、ルーカスが送ってきたオーディション用テープを観ただけで、起用することにした。彼はクリストフ・ヴァルツとの共演で深みのある演技を披露してくれたよ」と絶賛した。

 企画当初クリストフではなく、ビリー・ボブ・ソーントンが主役候補だったことについて「この二人の演技力の高さに違いはなく、ビリーがキャストされていても素晴らしい演技をしただろう。だが製作資金の問題から、今作の企画を中断して映画『Dr.パルナサスの鏡』を先に手掛け、ビリーとは仕事ができなかった。ただ、当時撮影を行ったとしても、ロンドンだったため、今作のように、限られた資金で撮影し、僕の世界観を作り上げるうえでは、ルーマニアのブカレストのほうが、ロンドンの大きなスタジオより、現地スタッフとのコミュニケーションが取りやすかった」と明かした。

 映画は、ギリアム監督独自の世界観を描いた唯一無二の作品。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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